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船橋に住む7人の幼馴染と26人の友人たちが過ごす2019〜2026の7年間

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コペンハーゲン2日目

2017-05-15 15:14:54 | 日記

寒さに目を覚ましたのが何時かは覚えていないが、空港はとっくに目覚めていた。
ぼくは充電が済んだiPad miniを手に、ベンチを立ち、構内のセブンイレブンに向かった。
熱々のカフェラテで目を覚まし、空港の外でタバコを吸った。
喉が乾いていたので、一番安い9dkのパックジュースを買った。
四種類のうち、フルーツ系は3つで、残りの1つはスポーツドリンク味だった。
フルーツ系だけをレジに持っていくと、レジのおねえさんは、最後の一個もどう? と聞いてきたので、素直に買っておくことにした。
あたりはまだ薄暗かったと思うけれど、この記憶が真っ暗な冬の北欧の朝の思い出なのか、真っ暗な夜の思い出なのかは判断がつかなかった。
やっぱり面倒臭がらずに日記は毎日つけたほうが良さそうだ。
コペンハーゲンで迎える朝は、もう1日残っていた。
今日はどうしよう。

ネットやガイドブックを開くのは、二回めにその都市を訪れるときにしよう、と決めていた。
初めて訪れる街のことは、あまり知らずに、先入観も事前情報も無しに歩き回りたい。
昨日の夜に死ぬほどビールを仰いだのに、目覚めはスッキリで、二日酔いによる頭痛もない
酒に強い体に産んでくれた両親と神様に感謝だ。
まあ、とりあえず街に行こうか。
ぼくはメトロに乗った。

(指が写り込む)

そういえば、デンマークにきてからというもの、切符を買った記憶がない。
基本、ヨーロッパでメトロやトラムの切符を買ったのは、フランスでだけだ。
フランスでだけはズルをしない、誠実この上ない観光客でいたかった。
それに、切符なしでも乗車することのできるあちらのシステムにも問題はあると思う。
フランスのメトロには、日本の改札のように、切符を使ってドアを開けるゲートがあったが、中には、カエルのようにひょいっ、とゲートを飛び越えたり、前の人の背中にピッタリと張り付いてゲートが閉まる前に外に出たりする人もいた。
フランスが大好きなぼくとしては、そんなフランス人たちの奇行におかしみや愛らしさを感じたりしていたものだ。
メトロで向かい合った男性は、フランスからやってきた人だった。
彼にその話をすると、笑っていた。

ぼくは、とりあえず、昨日行きそびれたチボリ公園に向かうことにしたのだけれど、事務所に向かうと、四月の頭まで改装のために閉園していることがわかった。
高い塀の向こうに見える大きなクレーンは、なんらかのアトラクションか何かだと思っていたのだけれど、どうやら勘違いだったようだ。
「残念ですわ」受付のおねえさんは言った。
ちなみに、それほどタイプじゃなかった。

そのあと、ぼくはすぐそばにあったラディソン・ブル・ロイヤルホテルに入り、カジノはどこにあるかと尋ねた。
閉まっていた。
改装中だった。
螺旋階段の下のバーも、何もかもが改装中だった。
「全く、せっかく観光にきたっていうのに、どこもかしこも改装中だよ」
「ついてなかったな」ぼやくぼくにそう言ってくれたのは、狭苦しいエレベーターで乗り合わせた背の高い北欧のビジネスマン。「まあ、美しい街だ。歩き回ってるだけでも楽しめるさ」
「いい仕事を」
「いい休暇を」
こうやって、その場で出会った対してよく知りもしない人と気軽に会話ができるのが、こっちの好きなところだ。
こんなことを日本でやったら、話しかけた相手に通報でもされるんじゃないだろうか。
ぼくは、ホテルのラウンジにあったホテル発行の新聞をもらい、向かいの通りにあったセブンイレブンに入った。
とりあえず、食事をとることにした。
日清のカップヌードルに、紅茶用のお湯を入れ、マドラーを割り箸に見立てて、新聞を読みながら食べた。

そのあとは、よく覚えてはいないけれど、街をあっちこっち歩き回った気がする。

街を歩き回っていると、テレビや本が言うように、車道と歩道の間にある幅の広い自転車用道路を、たくさんの自転車が通り過ぎていく。
自転車に乗る女性たちは、いずれも鮮やかな髪を風にたなびかせ、綺麗に伸ばした背筋が格好いい、素敵な方たちだった。
デパートの最上階のカフェで紅茶を飲みながら、インスタグラムでチャットをした。
エレベーターに乗り込む際の乗降は全てベビーカーが最優先。
それができないと、白い目で見られる。
セブンイレブンにはリンゴやオレンジや洋梨やバナナが必ずあった。

そのあとは、先日、マッツに出会ったバーに入り、トゥヴォルグとビネガーへリングとともに、同じ席に座った。
次に入ったのは、刺青を入れたヤンキー風のおにいさんが務める広いライブバー。
教養あるデンマーク人の魅力は、誰に対しても分け隔てなく関わることだ。
タトゥーなおにいさんは、意外にも教養のある側の人だった。
こういう意外性を目の当たりにして閉まっては、こちらとしても、人を見た目で判断するわけにはいかなくなる。

次に入ったのはそばにあった十字路の角にあるアイリッシュパブ。

次に入ったのは、お洒落な、17、18世紀調のバー。
店の中は立派なスーツに身を包んだサラリーマンたちでいっぱいだった。
ぼくはオープン席に腰掛けた。
雨が降っていて寒かったけれど、雨は好きだった。
気分を落ち着けてくれるからだ。

その次に入ったのは、先日入ったジャズバーだが、ぼくはすっかり酔っ払っていたようだった。
「はーい、こんにちは」そう言ってきたのは、先日も立っていたバーテンダーのおねえさん。
彼女は北欧神話の女神と同じ名前だった。
「あれ、ぼく、昨日もここにきた?」
おねえさんは笑った。「ヒュゲについて聞いてたでしょう?」
「でも、今日は随分空いてるね」
「昨日はジャズライブがあったでしょう。同じの?」
「頼むよ」
どんな流れかは忘れたけれど、いつの間にか僕たちは性的な話題に踏み込んでいた。
デンマークの女性はとっても綺麗だね、という僕に、彼女は、日本にだって綺麗な女性はいるでしょう、と言ってきた。
「僕の好みじゃないね。初めて寝た相手は、カナダ人とのハーフで、綺麗なヘーゼルの目だったよ。君の初体験は?」
彼女は笑った。「14よ」
「僕は12」
「マジで?」
「初めての時は驚いたよ。胸は大好きだったけど、その、下の方ね。あれを始めてみた時は」僕は言葉を探した。
「気持ち悪かった?」
「いや、そうは思わなかった。ただー、なんてゆーのかな」僕は笑った。左手の人差し指と親指で輪っかを作り、その輪っかにそそり立った中指を差し込み、短く口笛を吹いた。「How can I?(どうやって入れんの?)」僕は笑った。「どうやって楽しめばいいの? って思ったよ」
彼女は声を上げて笑った。
デンマーク人は聖に奔放らしい。
赤ちゃんを増やすための政策を政府が真剣に考案して、大々的なキャンペーンを行ったのはそう遠くない過去のこと。
彼女との話は楽しかったので、フェイスブックを交換した。

次に向かったバーは、結構広いところ。
カウンター席のそばには大きめのテレビがあり、サッカーが中継されていた。
なんだかボルテージの上がってきた僕は、強いウォッカカクテルを注文した。
バーテンダーの彼は、首を傾げながら、まー、こんな感じでいっかな、ここをこうしようかな、これはこれくらいの量でいっか、みたいな感じで僕のカクテルを作ってくれた。

そして、そっから先の記憶は、あんまりない。

フラフラと先日訪れたバーを渡り歩き、ハワイアンバーで酔いつぶれ、ヘソを出した金髪のバーテンダーのおねえさんにバーの外まで引きずり出され、マックで10dkのピリ辛チーズフライを注文した。
ヘビメタメイクの店員さんは、店内を闊歩して店の外に出ると、塀に腰掛けてタバコを吸っていた。
僕は、メトロに乗って空港へ向かった。

空港校内を歩いていると、ふと、空港の銅像が目に入った。
並んで立っている二人の女性だ。
僕は、自分がいつの間にか一輪のバラを持っていることに気がついた。
僕は、適当な空港利用者に声をかけた。
ご夫婦は、酔っ払った僕を見てニヤニヤしていた。
僕は、旦那さんに、銅像の肩に手を回し、その銅像に花を渡す酔っ払いの姿を写真に収めてもらった。

ベンチの上で眠っていると、でかい銃を持った警官たちになんどか揺すり起こされた。
翌朝、二日酔いで目を覚ました僕は、タバコを吸い、バラの花を、素敵な北欧美人に渡した。
朝早いドイツ行きの便に乗り、そして、ドイツからアブダビへ向かう便の中で、僕はドイツのタックスマンである彼女に思い出話を聞かせていた。
そして、乗り込みたくもないアブダビから日本へ向かう飛行機に乗り込み、僕は再び日本に帰ってきた。

まあ、だいたい、今回の旅はこんな感じだ。
次の旅は、来年の1月の後半から3月の終わりまでの間のどこか。
そして、今度は一年くらいは帰らないと思う。
それまでにやらなくてはいけないこと、やるべきことはたくさんある。
でも、まあ、とりあえず、クレジットカードをたくさん使ったぶん働くか。


ところで、毎日ブログを書くとは言ったけれど、明日のネタはどうしよう。
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