Zooey's Diary

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「椿姫」とアピシウス

2015年05月17日 | 劇、オペラ、コンサート


新国立劇場でオペラ「椿姫」を鑑賞。
ヴェルディが1853年に発表したこの作品、原題「La traviata」は「堕落した女」と
いうような意味なのだそうです。
美しいイメージの日本語タイトルとは随分違うのですね。
華やかなパリ社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタの純愛と悲しい末路。
19世紀のパリ、貧しい生まれから這い上がったヴィオレッタは
美貌を武器とした高級娼婦であったが、純情な青年貴族アルフレードと恋に落ちる。
ヴィオレッタは贅沢を捨ててアルフレードと生きようとするが
息子が娼婦に騙されたと思ったアルフレードの父親は、二人を放っておかなかった。
無理やり引き離されたヴィオレッタに肺結核の病が次第に進み…

原作はアレクサンドル・デュマ。
大デュマと小デュマと、私はいつもごっちゃになるのですが
こちらは小デュマ、「巌窟王」を書いたのが父親の大デュマ、間違えないようにしなくっちゃ。
第一幕の、ヴィオレッタとアルフレードが出会って恋に落ちた場面で歌われる「乾杯の歌」は
誰でも一度は聴いたことがあるような、あまりにも有名な歌です。
この歌が力強い喜びに溢れている分、哀れな終末に胸が塞がれるのですが。

「椿姫」新国立劇場2015年5月公演より La Traviata(May 2015, NNTT)


こちらを観る前にアピシウスでランチを。
古代ローマ時代の美食家の名前を取った、有楽町に昔からあるグランメゾン。
お店のHPに「美術館のように名画に囲まれた空間」と書いてあるように
アンドリューワイエスやシャガール、ユトリロの絵が飾られています。
お皿は大倉陶園の特注品なのだとか。
カトラリーはクリストフル、グラスはバカラ。
いやもう何とも贅沢な空間で丁重なサービス、美味しいお料理を味わえることの幸せ。
有楽町から新国立劇場がある初台まで地下鉄で30分ほど、何とか間に合いました。
つくづく東京は、文化的にもグルメ的にも交通的にも恵まれた便利な街だと思います。



アピシウス http://www.apicius.co.jp/index.html
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6 コメント

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重厚で優雅 (ノルウェーまだ~む)
2015-05-17 22:54:37
zooeyさん☆
なかなかに重厚な感じのレストランですね。
椿姫にはぴったりのような~~
デザートが2皿なのですか?
3種類のケーキが頂けるなんて素敵♪

夫の実家で介護をしても、ついぞ夫はフレンチに連れて行ってくれず…結婚記念日だったのにぃ~~
悔しいので友達と行こうかなぁ~
まだ~むさま (zooey)
2015-05-18 20:55:22
こちら、80年代からある、有名なグランメゾンです。
サービスもお味もさすがでした。
こんなお店には長く続いてほしいですね。
このカクテルグラスに入った一品、フォアグラのムースなのです。
確かにデザートみたいですね。

愛媛であんなにご苦労なさったのに…
では、そろそろご一緒しましょうか?
ずっと曖昧です (matsubara)
2015-05-19 08:55:17
美味しそうなお食事と花も綺麗・・・
見たことがないお花です~

椿姫は20年以上前に見てすっかり忘れて
います。大デュマと小デュマのことも
曖昧のままです。
Unknown (tona)
2015-05-19 09:02:36
大デュマと小デュマの作品の区別していませんで、みんなお父さんの作品と思い込んでいました。
ヴィクトル・ユーゴーと大デュマは同世代の人なのですね。最近小説仕立ての伝記で知りました。
私もかなり前に「椿姫」を見たのですが、どなたが出演していたのかも覚えておりません。
matsubaraさま (zooey)
2015-05-19 23:14:44
美味しい食事と豪華なオペラ。
幸せでした。

「巌窟王」子どもの頃、好きで夢中で読んだのです。
それにはアレクサンドル・デュマ(大デュマ)と書いてあったような…
tonaさま (zooey)
2015-05-19 23:19:33
大デュマと小デュマ、親子で有名な作家って
どういう人たちなんだろう?と私も以前、ちょっと調べたことがあります。
大デュマの父親は黒人との混血のクレオールだったのですね。
あの時代の混血、デュマもずいぶん差別もされたようです。
伝記を読んだらもっと面白いでしょうね。

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