劇場と映画、ときどき音楽と本

オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

仁左衛門の「御所五郎蔵」が良い歌舞伎座の夜

2017-06-20 14:09:21 | 歌舞伎
6月19日に歌舞伎座の夜の部を観る。3本立てで、夕方の4時半から午後9時15分まで。休憩は2回で30分と15分。演目は幸四郎と雀右衛門の「鎌倉三代記」、次が仁左衛門と雀右衛門に左団次が絡む「御所五郎蔵」、最後が幸四郎と猿之助の「一本刀土俵入」となっている。

3本の中では、「御所五郎蔵」がダントツに良い。黙阿弥の七五調の名科白が心地よく響く演目だが、幕開きの両花道に左団次と仁左衛門が対峙して、引き連れた家中の者も加わって連れ台詞となるあたりから、わくわくする。仁左衛門の啖呵、傾城となる雀右衛門、そして米吉の美しさを堪能できる。まさに歌舞伎の醍醐味。

「鎌倉三代記」は、赤姫の代表的な演目で時姫が登場、雀右衛門が見事に演じる。幸四郎が相手役だが、こうした時代物となると、幸四郎のセリフはちょっと聞き取りにくい。チョボの語りはなかなか良かっただけに残念。

最後は「一本刀土俵入」は、長谷川伸の代表作といわれている新歌舞伎で、1931年の作品。いわゆる任侠物といってもよいかも知れないが、若いときに腹をすかして困っていた駒形茂兵衛がお蔦に助けられて、十年後にその恩返しをする話。家を守るために個人を犠牲にするような江戸時代の歌舞伎のテーマとは異なり、近代的な自我意識を持つ芝居なので、観ていてもどうも歌舞伎という感じがしない。幸四郎の駒形は、役柄に似合うかどうかは別として、まあ良いが、猿之助のお蔦が、まだちょっと完成していない印象。もう少し経験を積む必要がある。

行きつけのスペインバルが休みだったので、家に帰って食事した。
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