劇場と映画、ときどき音楽と本

オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

年寄りの恋物語「素敵なウソの恋まじない」

2017-06-13 14:17:10 | 映画
衛星放送で、「素敵なウソの恋まじない」を観る。ロアルド・ダールの短編小説の映画化。ロアルド・ダールは「チョコレート工場の秘密」などで有名だが、ファンタジックな小説を得意としている。原題はロアルド・ダールのEsio Trotとなっていて、何の意味だかわからないが、映画を見ていると、カメを大きく育てるためのまじない言葉で、単に英語のカメを逆に綴ってあるだけだと気づく。

老人同士のほのかな、しかし激しく燃える恋物語だが、主人公の二人は同じアパートの一階違いで、ベランダで声を掛け合うのだが、秘かにお互いに恋をしている。男性はダスティン・ホフマンが演じて、女性はジュディ・デンチという、二人とも80歳ぐらいの恋人だ。女性がカメを育てているが、ちっとも大きくならないのを気にしているので、男性はカメの大きくなるおまじないを教える。

このおまじないは、要するに、カメよ大きくなあれ、といった内容をさかさまに読んだだけのインチキだが、カメが大きくなるのを演出して見せようと、男性はたくさんのカメを買い込んで、だんだんと大きなカメに取り換えていく。ダスティン・ホフマンはあまりにもシャイな紳士で、ジュディ・デンチに自分の気持ちをなかなか打ち明けられない。デンチは、何とか彼から恋心を打ち明けてもらいたいと、いろいろと工夫をする。

デンチはカメを取り換えるインチキをした男性を本来ならば詐欺師と思っても仕方のないところだが、そこまで私のことを思ってくれたと理解する。

特に、大きな事件が起きたりするわけではないが、80歳ぐらいのホフマンとデンチの老齢の俳優の演技が何とも良い。それがロアルド・ダールの世界をうまく映画に描いた感じだ。室内劇のような面白さ。

昔、「八月の鯨」という映画で、90歳ぐらいのリリアン・ギッシュと80歳ぐらいのベティ・デイヴィスが共演した映画があって、なかなか面白かったが、こういう年寄りの演じる映画というのも、なかなか良いなあと思った。

2015年の英国映画。
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