今朝実家の母から電話がかかって来た。実家と言っても都内の足立区で、我が家から車で1時間くらいの所に住んでいる。電話は毎年暮れのこの時期に送ってくれる田村屋の味噌漬けがメーカーの都合で今年は送れなくなったということだったのだが、日頃から変わりがないか気遣って電話するのは97歳にもなった母親の方からである。台風や昨年の大地震などで大分地方がニュースになると必ず大分市にいる私の三男の安否を尋ねて来る。それに対して我々夫婦の方といえば、私の弟家族と同居している母を気遣って電話することもない。まあそれくらい元気でいてくれるのでありがたいことである。電話の声が少し聴きづらくなったそうだが、声の方ははよく通っていてしわがれてもいない。もう100に近い齢で近所での話し相手もいなくなってしまい、今では週4日のデーサービスをすごく楽しんでいる。子どもが4人、孫が11人、ひ孫が現在17人・・それが張り合いと自慢の種のようだ。
日馬富士暴行事件については鳥取県警の取り調べから地検に書類送検されることになったが、メディアの方は相変わらず喧(かまびす)しい。最近は富岡八幡の宮司をめぐる身内の殺人事件が話題として割って入って来たが、そんな中で今日()の朝日新聞に『日馬富士暴行問題 メディアの過熱のわけは』という分析記事を載せている。中見出しとして「娯楽として消費」「TV放送量トップ」「本質から遠のく」の字が躍り、概ねこれでこの事件に関する報道の騒々しさの中身が読んで取れる。私がひと言で翻訳すれば「マスメディアもソーシャルメディアも伝聞や憶測で、したり顔して面白おかしく騒ぎ立てているだけ」ということかな。
前号の投稿で、同じ氷上競技でフィギュア・スケートがテレビの生中継で扱われるのに、小平奈緒選手らの日本勢が世界的な活躍をしているスピード・スケートはスポーツニュースで取り上げるだけ・・と憤慨したところだが、その翌日には小平奈緒選手が今度は1000mの世界新記録を打ち樹てた。女子の五輪個人種目での日本勢の世界記録は史上初という大快挙である。メディアの報道の偏りを際立たせることになった一事と思う。