フォレスタの散歩道(パート2)

70歳の誕生日に500号に達したのを機に、散歩道の友「季節の花」に別れを告げ、日本語教師の中国滞在記を連載してみたい

金田一秀穂先生の講座聴講/原節子映画/名古屋場所の結末

2017-07-23 20:48:45 | 日記

   昨日午後から近くの杏林大学での公開講演の聴講に出かけた。この日のテーマは「ことばの能力」で、講師は国語学者の金田一秀穂さん。テレビ出演でもよく知られているだけに350人入る講義室に入り切れない聴衆が集まった。国語辞典の編集者としても知られている金田一先生だが、堅苦しく枠にはまったような話とは無縁で、テレビで拝見するような権威者らしくない講演であった。話の中で学生の期末試験について「カンニングするなと言っても学生はカンニングするもので、私は辞書でもスマホでも何でも持ち込みOKにしている。ただしそれらのものでは答えが出ないような問題を出している」というところに興味を持った。要は型にはめたような教育はしていないということだ。また最後の質問タイムで「小池知事の話をどう思うか」と聞かれた時は意外な質問に戸惑ったか、しばし考えた後「う~ん、まあ平凡ですね。ただし騙されないように」と答え、会場が爆笑した。 

   公開講座聴講後、毎月一度市芸術文化センターで開催される恒例の映画会へ。【三回忌・原節子】シリーズの3ケ月目の昨日は『安城家の舞踏会』と『晩春』の2本。小津安二郎監督の名作と評される『晩春』ではこんな場面が印象に残った。父(笠智衆)と娘(原節子)二人暮らしの娘が結婚することになり、最後の旅行に行った京都の旅館で娘が「私はお父さんと一緒にいるのが大好きなの。このままお父さんの側に居させてください」と懇願する。それを聞いた父が”愛”について諄諄と娘に説くシーンが胸にジンとして秀逸だ。その中で「私はもう56歳、先行きが短い(だからもう私の側を離れておくれ)」と言うセリフがある。これは1949年の作品である。この頃は「人生60年」の時代だったのだろう。私なら12年前に死んでいて普通なんだ、と妙な感慨に捕われた。
   ついでに記すとこの1949年には原節子主演の映画が、キネマ旬報ベストテンの1位に『晩春』、2位に『青い山脈』、6位に『お嬢さんに乾杯』が入っており、この女優が日本の映画界を席巻していたことが分かる。

   最後に、大相撲名古屋場所は結局白鵬が14勝1敗で39回目の優勝を飾り、通算勝ち星を1050として今日幕を閉じた。来場所以降、稀勢の里の復活・奮起を期待したい。

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