立春を過ぎたとはいうものの「春は名のみの 風の寒さや・・」という歌が口を突いて出る昨今ではある。誰でも知っているこの歌、唱歌「早春賦」の出だしの一節だが、意外とその後を知らない。私も知らなかったので改めてネットで調べてみたら、大正2年(1913年)に発表されたもので、長野県安曇野の情景を歌ったものとある。私は安曇野の早春がどんなものか知らないのだが、もう100年以上も歌い継がれて来たものと思えぬほど現在に通用する歌詞である。肝心のその歌詞は3番まであるが、そっくり紹介するとちょっと長いので私流に要約すると次のような感じである。
『1番(の続き) 鶯はまだ時期でないと声を立てもしない
2番 氷が解け葦が芽吹いて時が来たと思いきや今日も昨日も雪の空
3晩 春と聞かなければ知らずにいたのに聞いたばかりに待ち遠しい
この胸の思いをどうしてくれる 』
東京でも昨日今日と二日連続雪が降り、歌詞そのものとなった。
とは言いながら着々なのかじわじわなのか春は近づいている。前からこのブログで取り上げて来たように、私が「早春の使者」として筆頭に挙げるのがフクジュソウであり、次がカワヅザクラである。フクジュソウは神代植物園で1月21日に1番咲きを観察した後少しずつながら開花が進んでいる、一方チェックポイントにしている井の頭公園のカワヅザクラは1月22日に2輪だけ観られたが、開花の進みが遅く現在漸く3~4分咲きになったところだ。同時にオオカンザクラも3分咲き程度になり、カンヒザクラがもう蕾が開花寸前となっていた。
カワヅザクラ オオカンザクラ カンヒザクラ
こうした季節の移ろいをよそにして、政治の世界では汚染土壌の豊洲移転問題に関して石原元都知事やその腹心の浜渦元副知事を関係人聴取するとか、トランプ大統領と安倍首相が1泊20万円もする大統領所有の超デラックス施設に泊まってゴルフなどで打ち解けながら両国関係を協議するとか国内外で耳目を集めているところである。次号のブログ・ネタになりそうだ。