活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【11月2日】

2016-11-02 | 単行本

ダークマターと恐竜全滅を読み終えました。75%まで読んだらそこで本文は終わりで、関係図書の紹介とか電子索引が残りでした。電子索引は電子書籍ならではでそれはいいのですが、ここまで読んだらもう終わるなというのが無いのが電子書籍でもありますね。
無と言っていい1点からインフレーションと呼ばれる指数関数的な成長によって宇宙が生まれ、ビッグバンを迎えます。その時の様子は想像の域を抜けないのですが、38万年後に宇宙の晴れ上がりという事象が起きて、光が自由に宇宙を飛び回れるようになり、その痕跡が宇宙背景放射として現在観測されています。宇宙創成38万年後からの姿は掴めるようになっているのですね。この宇宙背景放射を分析すると、ダークマターの存在が浮かび上がり、重力レンズの観測でほぼその存在は確定されているようです。ただ、重力以外に相互作用が無いので間接的な存在確認となります。ダークマターの揺らぎのおかげで通常物質が宇宙に偏りをもって存在するようになり、星が誕生し、銀河が生まれ、超新星が爆発し、重元素が生まれ、太陽系と地球が生まれ、我々が存在するということにつながります。宇宙は無限数存在するという理論もあって、宇宙の中には均等に物質がばらまかれて星が誕生していない宇宙もあるかもしれません。又は物理定数が違っている宇宙もあるかもしれません。我々が存在するのも僥倖という訳です。
そのダークマター、銀河をハローのように覆っているのですが、著者は銀河面と同じ位置により薄く円盤として存在していると仮定しています。太陽系が銀河を周回するときに銀河面とダークマターのディスク面を通過する際に重力を受けて、オールト雲にある氷の塊が太陽系の内側に軌道を変える、これが周期的に起きている可能性を指摘し、地球に巨大彗星が落下する原因ではないかと仮説を立てたのがこの本です。初期地球には彗星がとてつもなく落下し、水をもたらしたのではという説もありますが、この5億年を取ってみると彗星の落下はカタストロフィであります。著者の予想では今後3000万年は巨大彗星は来ないだろうと言っていますが、これは今後のダークマターの観測次第だそうです。

「ダークマターと恐竜全滅」リサ・ランドール NHK出版(Kindle版)

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