若き日の山を読了。この文庫には挿絵がところどころ入っていて、これは著者の描いたもの。著者は画箱を携えて山登りをして、風景になじんでいました。美術学校に行ったことは無く、独学のように思えます。この挿絵は線画でシンプルで独特のタッチで、版画のようです。写真を撮るではなく、絵で風景を頭に刻みました。戦前は割り方金に困ることも無い生活でしたが、空襲で家も本もすべて失い、山形の寂しい田舎につても無く疎開し生活していましたが、相当に厳しい生活ぶりであったことが文章からわかります。その後東京に戻り、東京外大で助教授を勤め、雑誌アルプを編集したり、文学者としての生活になったのですが、89歳までの長寿でした。
「若き日の山」串田孫一 ヤマケイ文庫
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