ハリソン君の素晴らしいBLOG

素晴らしい日本人=波里尊(はりそん)君が、新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『復刻!東映まんがまつり'74夏』

2017-07-17 17:15:10 | 素晴らしいエンタメ全般







リリースされてからけっこう月日が経ちましたが、我々世代が子供の頃に楽しんだ「東映まんがまつり」を、当時のプログラムそのままに再現したDVDのシリーズがある事をご存知でしょうか?

東宝の「チャンピオンまつり」に対抗し、東映系の子供向け番組(アニメ、特撮)の新作劇場版とブローアップ版(テレビ放映された16ミリフィルムを35ミリに焼き直したもの)にオリジナルの中編作品も加えて、夏休みや春休みに一挙公開したのが東映まんがまつり。

その1974年夏公開バージョンが、当時の国民的アイドル「フィンガー5」をフィーチャーした実写映画と、『マジンガーZ』の新作劇場版を2本柱とした「フィンガー5と遊ぼう!東映まんがまつり」でした。

当時の私は小学3年生で、学校の校門前で東映の宣伝マン?の方が配られてた割引券に印刷された、マジンガーZとグレートマジンガーの2ショットに大きな衝撃を受け、どうしても観たくて父におねだりし、2人で観に行ったのが東映まんがまつり初体験でした。

まず、マジンガーZが大好きだった事と、テレビではまだ未登場だった新ヒーロー=グレートマジンガー(その時は名前も知らず、これが暗黒大将軍なの?って思いました)の正体がモーレツに気になった事。加えて、テレビマガジンやテレビランドに掲載された、マジンガーZのボロボロに破壊された姿があまりに衝撃的、かつ神がかり的に格好良かったのがダメ押しとなりました。

もちろん『仮面ライダー』シリーズもフィンガー5も普通に好きだったけど、この『マジンガーZ 対 暗黒大将軍』の衝撃が無ければ、私の東映まんがまつり体験も恐らく無いまま終わってたと思います。

以降も何度か観に行った東映まんがまつりは、小学生時代の私、そして父との思い出にも繋がるし、特にこの'74年夏の初体験が強烈に印象的で、DVDを買ってしまった次第です。

そんなワケで、収録作品=当時のプログラムを軽くレビューしたいと思います。

☆『フィンガー5の大冒険』

「東宝チャンピオンまつり」でもフィンガー5の映画が公開されており、あちらがドキュメンタリーとして創られてたのに対して、本作はドラマ仕立て。

フィンガー5の国民的人気が気に食わない5人兄弟「全ガキ連」が、バスケットボール対決を挑んで来るという他愛ないお話で、ただ遊んでるようにしか見えないバスケ練習や試合の模様を、フィンガー5のヒットナンバーに乗せて見せるというPV的な内容。たぶんビートルズの映画が手本にされてます。

全ガキ連もバスケは素人なのに、熱心な特訓の甲斐あってフィンガー5を大差でリード。ところが花の妖精による魔法で簡単に逆転勝利しちゃうという、他力本願にも程があるフィンガー5w

主役は最年少の晃と妙子で、残りの3人はほとんど背景扱いw フィンガー5というユニット自体がそんな感じでしたよね。

監督は、なぜか漫画家の石ノ森章太郎さん。石ノ森さんのご家族や仮面ライダーV3も特別出演されてますw

更に、今回のプログラム6本中の2本=仮面ライダーXとイナズマンFが石ノ森さんの原作で、マジンガーZとゲッターロボが永井 豪さんの原作。如何に当時のテレビヒーロー業界が、この二大巨匠によって支えられてたかがよく分かります。

☆『マジンガーZ 対 暗黒大将軍』

この作品は以前、単体でレビューしてます。新たな敵=暗黒大将軍率いるミケーネの戦闘獣軍団によりマジンガーZがボロボロに破壊され、絶体絶命の危機にグレートマジンガーが颯爽と登場し、一瞬にして敵を一掃しちゃう。

いくら'70年代=「挫折の美学」の時代とは言え、子供向け番組の主役がこれほどズタボロにやられちゃう展開は空前絶後で、ロボットだからこそ許されたんだろうと思います。

また、それまで無敵だったマジンガーZの徹底的な敗北があればこそ、次なるヒーロー=グレートマジンガーの強さが一層引き立ち、それこそ神がかり的に格好良く見えちゃうという、新番組のプロモーションとして理想的な作品に仕上がってます。

反面、この御披露目における活躍があまりに格好良すぎて、実際にスタートしたTVシリーズの『グレートマジンガー』がいまいちパッとしなかった結果を思えば、逆にプロモーションとしては失敗だったと言えなくもありません。

いずれにせよ、この映画が我々ファンにもたらした衝撃とカタルシスは、たぶん創り手の想像を遥かに超えたもので、まさか40年以上も経った今、この映画でズタボロになった姿を完全再現したマジンガーZの高級玩具(超合金魂)まで発売される事になろうとは、誰一人として想像しなかった事でしょう。

ズタボロに破壊されたヒーローロボットが格好良く見えるなんてこと自体、この映画のマジンガーZを観るまで誰も発想出来なかったですから。

そんな全く想定外のインパクトも含めて、本作のクオリティーの高さは群を抜いており、直前のフィンガー5映画のお手軽さ&デタラメさとの落差が凄まじいですw

まさに、ロボットアニメの最高峰にして金字塔!

☆『五人ライダー対キングダーク』

当時放映中だった『仮面ライダーX』を主役に、過去のライダーたち=1号、2号、V3、ライダーマンも駆けつけ、敵怪人を集団でフルボッコにするというw、現在まで続く仮面ライダー映画のフォーマットが早くも完成してます。

特筆すべきは、藤岡弘さんや宮内洋さんら過去のライダー俳優たちを、バンク映像を合成する形で律儀に登場させてくれたこと。

例えばスター・ウォーズのスピンオフ映画『ローグ・ワン』に、若きレイア姫をCGで登場させたような手法を、40年以上も前にシレッとやってるのが凄いと思います。

また、ライダーシリーズ恒例の(?)、ミニスカート女子(早田みゆき、小阪サチコ)が手術台に磔にされちゃうお色気シーンも健在。救出に来た立花のおやっさん(小林昭二)が実に嬉しそうですw

☆『イナズマンF』

第12話『幻影都市デスパー・シティ』のブローアップ版。私はそれほど多く特撮ヒーロー物を観てなかったけど、仮面ライダー、キカイダー、イナズマンは観てました。いずれも石ノ森章太郎さんの原作ですから、何か理屈じゃ説明出来ない吸引力が、石ノ森ヒーローにはあるんでしょうね。

内容はほとんど忘れてましたが、主人公以外にもサイボーグ化された人間が何人も出てきたり、正義のレジスタンスの女性リーダーが、敵に情報を流した実の弟をライフルで射殺したり等、子供向け番組とは思えないハードな内容にたまげました。これが本来の石ノ森テイストなんでしょうね。

☆『ゲッターロボ』

第6話『恐竜!東京ジャック作戦』のブローアップ版。

マジンガーZと同じ永井豪ヒーローなのに、なぜか『ゲッターロボ』はあんまり観てなかったんですよね。実際に『ゲッターロボ』のマンガを描いておられたのは石川賢さんなので、永井さんと微妙に違うテイストが影響したのかも知れません。

しかし今観ると、3体のゲットマシンが合体してロボットになるプロセスや、その組み合わせによって3種類のロボットが生まれるシステムが抜群に格好良く、ずば抜けた発想力にただ感嘆するばかりです。

☆『魔女っ子メグちゃん』

第1話『すてきな魔女がやってきた』のブローアップ版。

『マジンガーZ対暗黒大将軍』は別格として、残り5本の中で一番面白かったのがコレw とにかくお転婆なメグちゃんのキャラがとても魅力的で、『マジンガーZ』の弓さやかといい、東映アニメのヒロインは実に可愛くて、エロいですw

以上、1974年夏のラインナップでした。以降、『グレートマジンガー対ゲッターロボ』『にんぎょ姫』等が公開された1975年春、『グレートマジンガー対ゲッターロボG/空中大激突』『宇宙円盤大戦争』『家なき子』等が公開された1975年夏、そして『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』『ロボコンの大冒険』『長靴をはいた猫/80日間世界一周』等が公開された1976年春まで、私の東映まんがまつり体験は続きました。
 
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4 コメント

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Unknown (サンタマリア)
2017-07-20 01:30:02
東映まんがまつり、懐かしいですね〜。
73年〜76年あたりはいくつか見に連れて行ってもらったと思うのですが、記憶が断片的で曖昧です。いちばん印象に残っているのは飛び出すキカイダーのやつですね。
当時流行していた(?)立体メガネwを上映中につけたり外したりするという。しかもスクリーンの中から「さあ、キカイダーがピンチだ!メガネをかけて応援してくれ!」みたいな指示が出たりしたようなwww
マジンガーZ対暗黒大将軍は2002年に発売された「マジンガー the MOVIE 永井豪スーパーロボットBOX 」を奮発して買って見ました。テレビの再放送などで見た事はあったのでしょうが、じっくり見たのはほぼ初めてだったので懐かしさでじ〜んとしました。
幼稚園から小学校低学年にかけてはホントにマジンガーZが大好きでしょっちゅう絵を描いていたものですw その後はヤマト〜ガンダムへと興味が移ってマジンガーZは記憶の片隅へと追いやられて行きましたけども…。
しかしDVDやBDの普及のおかげで昔の思い出でしかなかったものが身近になったんですからいい時代になったなあと…。
>サンタマリアさん (ハリソン君)
2017-07-20 12:08:59
キカイダーの3D上映、憶えてます。メガネをかけても、どこが立体なのか私にはよく分かりませんでしたw でもお祭りとしては楽しい企画でしたね。

その立体メガネと、入場時に必ず貰える紙製の帽子など懐かしい思い出になってます。
 
Unknown (ひろちゃん)
2017-08-15 08:42:22
東映まんがまつり懐かしいですね〜
マジンガーZ対暗黒大将軍は剣鉄也の声を
デビルマンの田中亮一さんが、兜博士を大塚周夫さんが担当されてましたが新番組グレートマジンガーでは鉄也が野田圭一さん、兜博士が柴田秀勝さんに変更されてしまい自分的にショックを受けた記憶がありました。(柴田さんはアシュラ男爵だろ〜)五人ライダー対キングダークはせっかく藤岡弘、さんと佐々木剛さんと宮内洋さんが1号ライダー、2号ライダー、V3の声を担当されたのにノンクレジットというさらにショックなことが…
後にこの映画がタイであのウルトラ兄弟と共演してしまった白い悪魔ハヌマーンが調子こいてライダーたちと共演してしまう映画ハヌマーンと5人の仮面ライダーなる映画になってしまうとは(笑)
この映画ではキングダークが等身大だったりライダーマンのマスクからスーツアクターの目が出てたり戦闘員がマヌケな銀行強盗みたいなマスクだったり車道を5人のライダーが横一列で走行するシーンでライダーマンが他の車両とスレスレを走っていたりスクーターに追い抜かれたりとツッコミどころ満載です。YouTubeでも観れると思います(笑)
立花のおやっさんは山本リンダの水着にも嬉しそうな表情してましたね
>ひろちゃんさん (ハリソン君)
2017-08-15 12:16:48
詳しいですね! ほとんどが私は知らなかったトリビアネタです。藤岡さん達、アフレコに参加されてたんですね! なんと律儀な!w

TVシリーズの劇場版は、たぶんTVシリーズをよく知らない映画スタッフが撮られてるから色々ツッコミ所が出てくるんでしょうね。その違和感も含めて楽しい東映まんがまつりでした。

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