ハリソン君の素晴らしいBLOG

素晴らしい日本人=波里尊(はりそん)君が、新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『あいつと俺』#01

2017-04-05 14:25:06 | 素晴らしい刑事ドラマ









1980年の3月、東京12ch(現・テレビ東京)の火曜夜8時枠で第4話まで放映され、諸事情により打ち切り→'84年の再放送枠で残りの8話が放映されたという、曰く付きの刑事ドラマです。

何故そんな事になったのか、理由は定かじゃないんだけど、恐らく製作が勝プロダクションだったから、かと思われますw

1980年と言えば勝プロが『警視―K』『走れ!熱血刑事』を製作した年であり、多額の負債を抱えて倒産する直前の年でもあります。きっと色々あったんでしょう。

主演は川谷拓三&清水健太郎のコンビで、所属は警視庁の捜査一課なんだけど、毎回なぜか出張させられ、各地方でアウェイな捜査をするロードムービー的な構成になってます。

その設定自体は松田優作&中村雅俊の『俺たちの勲章』と似てますが、実際のテイストは勝新太郎 監督・主演『警視―K』にかなり近いです。

つまり、刑事ドラマらしい捜査やアクション描写、説明的なセリフは極力排除し、起承転結にも拘らず、即興芝居によるライブ感を重視した創り方。セリフが聞き取りにくい点もよく似てますw

なので、観てる我々が理解出来ないまま話が進み、たぶん辻褄も合ってないから、置いてけぼり感がハンパないw これじゃ視聴率は稼げません。

だけど今となっては、これも『警視―K』と同じで、ありきたりな刑事ドラマにはしたくないっていう、創り手のチャレンジ精神にこそ心を打たれます。現在のテレビ業界じゃまず有り得ない(許されない)姿勢ですから。

第1話(脚本=東條正年/監督=根本順善/ゲスト=山田吾一、早川絵美)は北海道ロケで、犯人追跡にはパトカーじゃなく馬ソリやセスナ機を使う等、刑事ドラマで見慣れた画は一切撮らない意志が徹底されてます。

そして何より、今は亡き川谷拓三さんが醸し出す、唯一無二の味わいと存在感。とは言え本来は脇役専門アクターですから、そんな川谷さんに主役を張らせた勝プロ&テレビ東京の度量の広さも、また素晴らしいと思います。

相棒役の清水健太郎さんは後に迷走しちゃうけど、本作では良い味を出されてて、意外と似合いのコンビです。当然、主題歌も唄うのかと思いきや、なぜか当時駆け出しのアルフィーに譲っておられます。

ほか、捜査一課のチーフに岸田 森、雑誌社の編集長に草野大悟、元刑事のラーメン店主に伴 淳三郎と、実に濃い味わいの布陣。刑事役キャストの中には大柴亨介(後のルー大柴)さんも含まれてます。

そして本作のヒロインとなるのが、雑誌記者役の伊藤咲子さん、当時22歳。

『木枯らしの二人』『乙女のワルツ』『きみ可愛いね』等のヒット曲で知られたアイドル歌手で、ドラマ出演は数少ないけどしっかりした演技をされてます。

画像のヌード写真は25歳頃に撮られたもので、けっこう話題になった記憶があります。

しかし、こんな異色の刑事ドラマが存在したとは、つい最近まで知りませんでした。まだまだ未知の作品がありそうで、奥が深いです。
 
ジャンル:
モブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『劇場版ウルトラマンX』 | トップ | 『あいつと俺』#02 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。