ハリソン君の素晴らしいBLOG

素晴らしい日本人=波里尊(はりそん)君が、新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『大都会 PART II 』名場面集05

2016-12-13 23:50:14 | 素晴らしい刑事ドラマ




第50話『射殺命令』より。

地井武男さんがゲスト出演された回です。優作さんや神田さんとの絡みが無いのは残念ですが、裕次郎さん、渡さんとはしっかり絡んでおられます。

ヤク中の男が銃砲店に押し入り、店員と客を人質にして籠城。犯人の要求は、先に逮捕された兄(地井さん)を釈放すること。

犯人と接触したベンケイ(苅谷俊介)は、心根は優しい男であることに気づき、兄である地井さんに説得を依頼するんだけど、組織の威信にこだわる警察上層部は犯人の要求を拒否、替わりに狙撃チームを送り込んで来ます。

ちょっとSFチックなコスチュームに身を包んだ狙撃チームを見て、トク(松田優作)がボソッと言います。

「なんじゃあれは。ウルトラセブンか」

今や伝説となった優作さんのアドリブギャグ。さらに、双眼鏡で狙撃チーム隊長(睦 五郎)を観察しながらの、トクとサル(峰 竜太)の会話。

「ほんっとにアイツは悪そうなツラしてんな、ありゃ人間の顔っつー顔じゃないな」

「そうですね、獅子舞の獅子ですね、ありゃ」

「いいや、カバだなあれは」

「カバですか、ちっ!」

恐らく「獅子舞の獅子」までは事前に打ち合わせてたのに、本番でいきなり「カバだな」ってw、優作さんが言ったんでしょう。峰さんの「ちっ!」は「またやられたよ、優作め!」っていう舌打ちですねw

さて、狙撃チームに射殺させる為に、犯人を店の窓際まで誘い込む役目を命じられ、葛藤するベンケイに黒岩デカチョウ(渡 哲也)が言います。

「自分たちは鼠を捕る猫だ。その鼠が可哀想だろうが憎かろうが、猫には関係ない。ただ命令通りにやればいい」

刑事も所詮、組織の歯車に過ぎないっていう無力感は、前作『大都会/闘いの日々』の倉本聰イズムを継承してます。

これが『西部警察』まで行くと、上層部の命令なんか無視して突っ走っちゃう。それはそれで痛快なんだけど、ドラマとしての深みは無くなります。

結局、狙撃チームは犯人を撃ち損じて、あろうことか犯人説得に協力しようとした地井さんを射殺しちゃう。

ますます逆上し、見境なくライフルを乱射する犯人を、黒岩がやむなく射殺。

渡哲也 歌唱による暗~い挿入歌『ひとり』をバックに、虚しく煙草を吸いながら去って行く黒岩……

このほろ苦さが『大都会』なんですよね。
 
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