ハリソン君の素晴らしいBLOG

素晴らしい日本人=波里尊(はりそん)君が、新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『太陽にほえろ!』#713(前篇)

2017-07-11 14:08:17 | 素晴らしい刑事ドラマ









勢いに任せて、もう1本。当時すでに演技派のアイドル女優として注目されてた、工藤夕貴さんをゲストに迎えての、『太陽にほえろ!』最後の2時間スペシャルです。

そして『太陽~』の長い歴史の中で、超常現象をネタにした唯一のエピソードでもあります。後期『太陽』=つまらないと決めてかかってる連中は嘲笑してるみたいだけど、私は傑作だと思うし、今でも大好きな作品です。

また、当時のアイドルだった宮田恭男、井丸ゆかり、田中浩二、そして七曲署署長=草薙幸二郎、本庁の偉い人=神山 繁etc…と、期首スペシャルだけあって脇を固めるゲスト陣も豪華です。


☆第713話『太陽にほえろ!スペシャル/エスパー少女・愛』

(1986.10.10.OA/脚本=古内一成&小川 英/監督=木下 亮)

ある夜、パトロール中のドック(神田正輝)&ブルース(又野誠治)が、建築中のビル屋上に佇む1人の少女を発見します。

自殺だと直感した2人が駆けつけると、なぜか少女はその場に倒れ、高熱にうなされてる。とりあえずドックらに病院へ搬送される途中、彼女はうわ言を呟きます。

「眩しい……光……」

「ネオン……21世紀の、ネオン……」

時を同じくして、小学生の男児が車にはねられ、運転してた若いカップル(宮田恭男&井丸ゆかり)に連れ去られたとの通報が七曲署に入ります。

少女を病院に送り届けたドック&ブルースも捜索に参加し、負傷した男児を座席に残したまま乗り捨てられた、轢き逃げの車を発見します。

その現場でブルースは、「21世紀」という大きな文字が光る、ネオンサインがあることに気づくのでした。

「テレパシー!?」

ブルースは、自殺未遂の少女=西谷 愛(工藤夕貴)が、事故に遭った男児の見た光景(眩しい光=車のヘッドライトと、21世紀のネオン)をテレパシーで受信したんじゃないか?と考えます。

そう、西谷愛は超能力少女だった! ……なんてことを真顔で言い出すブルースを、マイコン(石原良純)やDJ(西山浩司)は「ダサい」と言って笑います。

ところが! 愛が熱でうなされた時、他に何が見えたか尋ねてみると、赤いエビみたいな物が揺れていたと言う。そして捕まった轢き逃げカップルの女の耳には、赤いサソリのイヤリングが揺れていた!

サソリをエビと間違えたブルースは、またもやマイコンに「ダサい」と笑われますが、いよいよ愛=エスパー少女であることを確信します。

その真偽はともかく、愛がなぜ自殺しようとしたのか、その原因がハッキリしません。優等生でスポーツ万能、性格も明るくてクラスの人気者なのに……

両親が2年前に離婚しており、現在は母親(田村奈巳)と二人暮らしなんだけど、父親とは現在も交流があり、離婚が原因とは思えないと母親は言う。

そんな折り、銀行強盗事件が発生します。逃走した三人組の犯人はそれぞれパーティーグッズの覆面をしており、まるで正体が掴めません。

愛=エスパー説に半信半疑だったドックは、実験を試みます。それは、犯人たちが捨てて行った3種類のマスクを、愛に見せて透視してもらうというもの。

愛は気乗りしないものの、ドック&ブルースの熱心さにほだされ、透視を試みます。結果、水の中を泳ぐ2匹の大きな金魚、丘の上に生えた5本のツクシ、そして歌舞伎の舞いみたいな和装の人物が、イメージとして浮かんだと言う。

それを手掛かりに捜査することを橘警部(渡 哲也)は許可しますが、どこから情報が漏れたのか「七曲署が捜査に超能力少女を起用!」という新聞記事が出てしまい、ちょっとした騒ぎになっちゃいます。

「この記事は、全くの事実無根であります」

記者会見でそう断言した橘警部を見て、ブルースは失望します。

「なんで……なんで事実を言わないんだ? やっぱり警部も超能力を信じてないのか」

こうなったら、意地でも愛の超能力で事件を解決してやる! 決意を新たにしたブルースに、朗報が舞い込みます。

地下鉄の半蔵門駅と、つくし野駅、そして船堀駅にあるモザイク壁画が、愛の透視したイメージとそっくりであることを、さんざん超能力をバカにしてたDJが突き止めてくれたのです。

一気にテンションの上がったブルースはがぜん張り切りますが、それらの壁画が強盗犯グループとどう繋がるのか、いくら考えても答えが出ません。

やがて、防犯カメラに映った犯人のタトゥーを手掛かりに捜査を進めてたトシさん(地井武男)&マミー(長谷直美)が、ついにその正体を突き止め、逮捕します。

結局、犯人グループと3つの駅との繋がりは、何もありませんでした。ブルースはまたもや凹みます。

一方、愛はマスコミの心無い取材でプライバシーを侵害され、更に嫌がらせやイタズラ電話にも悩まされ、ストレスがピークに達しようとしてました。

橘警部がなぜ、記者会見で愛の超能力を全面否定したのか? その真意をようやく理解したブルースは、捜査よりも愛のメンタル面をフォローすべしと思い直し、再び自殺未遂の原因を探ります。

結果、3つの駅の壁画は、離婚前の親子3人が過ごした、楽しい想い出に繋がってることが判明。やっぱり、彼女は寂しかったのか?

「違うわ。そんなんで死にたくなったんじゃない! 違うのに! 違うのに!」

どうやらブルースのフォローは見当外れ&逆効果だったようで、愛はますます自分の殻に閉じ籠っていきます。

そしてまた、新たな事件が勃発! 老夫婦をある場所に監禁した、そこで翌朝9時に時限爆弾が爆発する、との脅迫電話が七曲署に入ったのです。

「あんたとこの超能力少女に、場所を突き止めてもらうんだな」

若い男っぽい犯人は、どうやら愛がマスコミに注目されるようになってから、嫌がらせやイタズラ電話を仕掛けてた輩と同一人物らしい。

なぜ犯人は、そこまで西谷愛にこだわるのか? そして愛の眠ったままの超能力は、果たして老夫婦を救うことが出来るのか? そもそも、彼女は本当にエスパー少女なのか?

(つづく)
 
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5 コメント

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ブルース刑事考察 (ゼリー)
2017-07-11 19:46:08
本作は当初、DJ刑事が主演で書かれた本でありましたが、「ジョーズ刑事の華麗な復活」編撮影時に疲労と心労が重なり重い脳炎に侵されてしまい緊急入院しする羽目になった、西山浩司さんにかわり急遽ブルースが主演に抜擢され撮影された一色の作品であります。

当時の七曲署のメンバーの中で、DJ以外でこの一風変わった怪作をこなすことができたのは、 ブルース刑事意外に他に誰がいたでしよう!

それほどこの時期のブルースは、どんな状況にも対応できる、頼れる男として捜査一係に、太陽にほえろ! に君臨していました。

何より証拠に、次回作「赤ちゃん」はマミー刑事主演作の大傑作でありますが、本作とは違った形で心優しい頼れる刑事として、ブルースは見事に助演を果たし作品を大いに盛り上げました。

ラストシーンでの橘警部との絡みでは、おそらく松田優作さんでもできなかったであろう、照れながら優しい表情で渡哲也さんとがっぷりよつの芝居をされて いたのが大変に印象的であります。

しかし大変に残念なことに、この後の浮かれたバブル時代と言われた軽い軽薄な時代に巻き込まれて、映像の世界ではその男っぽさを生かす作品がどんどん無くなってしまいました。

不意の事故で(私は又やんとも多少の縁がありましたのであれは事故であったと確信しております…) 世を去ってしまった又野誠治さんの存在は、せめて我々太陽にほえろ!ファンがいつまでも語り継いで行ってあげたいと思っております。
>ゼリーさん (ハリソン君)
2017-07-11 22:49:50
『エスパー少女・愛』における又野誠治さんの演技は、本当に素晴らしかったと思います。

ドックとの掛け合いや、マイコン、DJらにバカにされながら超能力を盲信する姿など、又野さんでなければあそこまで面白くなってなかった筈。

そして後半の西谷愛との不器用なふれ合い。アクションだけでなく、学園ドラマの先生役とか演じてもきっと面白くなったと思います。けれども、アクションドラマも青春ドラマも絶滅してしまい、又野さんの居場所が無くなってしまった。10年早くデビューしてたら、状況は全く違ってたでしょうね。

一般的な『太陽』ファンは無口な初期ブルースを評価し、後期のアドリブしまくりブルースをボロカス言ってるみたいだけど、私の評価は全く逆です。無口でストイックな芝居なんか、はっきり言って誰にでも出来る。コミカルな芝居を自然にこなせた後期ブルースの方が、圧倒的に素晴らしいです。
愛ちゃん (ゼリー)
2017-07-11 23:08:29
エスパー少女愛ちゃんに頼んで、ハドソンさんと二人で1983年6月にタイムスリップし、又野さんの魅力をちやんと売り出しに行きたいです〜*\(^o^)/*
ごめんなさい (ゼリー)
2017-07-11 23:34:03
夜はいつも酔っ払ってますので、あとで読み返すとあちらこちらにタイプミスがあります…(*^_^*)
よりによって、ハドソンさんとは…
申し訳ありませんでした。
>ゼリーさん (ハリソン君)
2017-07-12 00:05:05
ハドソンと言えばモデルガンのメーカー。モデルガン大好きなので構いませんw

愛ちゃんはテレパシーの受信しか出来ない人なのでタイムトラベルは無理ですがw、又野さんに関してはホント、もう少し売り方を考えて欲しかったですよね。

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