ハリソン君の素晴らしいBLOG

素晴らしい日本人=波里尊(はりそん)君が、新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『尺には尺を』

2017-05-22 19:00:16 | 素晴らしいエンタメ全般





昨年3月に「彩の国さいたま芸術劇場」で上演されたシェイクスピア戯曲。そして蜷川幸雄さん最後の演出作品です。

我らが多部未華子さんご出演の最新舞台ゆえナマで観たかったけど、諸事情で今回は断念。衛星劇場によるテレビ放映もうっかり見逃し、またもやyamarine師匠の温情にすがり、Blu-rayでの観賞となりました。師匠、いつも有難うございます!

多部ちゃんにとって蜷川さんの舞台は『わたしを離さないで』に続く二度目。あの名だたる、世界の蜷川幸雄にまで見込まれた多部ちゃん。女優さんでは珍しいんじゃないでしょうか?

多部ちゃんご自身が「次はシェイクスピアをやりたい」と蜷川さんにおねだりした、との裏話もあり、それをすぐさま実現させちゃったあたり、巨匠のメロメロぶりが目に浮かぶようですw

この『尺には尺を』自体、厳格な公爵代理(藤木直人)が、兄の処刑取り消しを懇願しに来た修道女=多部ちゃんに心奪われ、権力を使って自分のモノにしようとする話ですからね。

誰だって多部ちゃんに接したらメロメロになっちゃうワケです。特に中年以上はw

藤木くんのエリート意識丸出しの堅物ぶりは、ドラマ『ラストコップ』で演じたキャラとよく似てて、なんだか憎めませんでした。

急に旅に出ると言い出した公爵(辻 萬長)から代理を任され、にわか権力を得たところに多部ちゃんが現れるワケですから、ああなっちゃう気持ちもよく解ります。それが男ってもんだし、人間ってもんでしょう。

そうして権力を与えられた人間がどう変化するか、神父に化けて一部始終を観察する公爵の方がよっぽど悪人ですよねw

で、多部ちゃんも多部ちゃんで、藤木くんとはチョメチョメしてないのに「汚された」とか言って復讐しようとする。やっぱ女は怖い!

もっと深いテーマが色々あるんだろうとは思いますが、シェイクスピア=小難しい内容を想像してただけに、この解りやすさは嬉しかったです。

特に、妹が藤木くんと寝たら処刑されずに済むと知った兄と、多部ちゃんとの「寝てくれ」「死んでくれ」の押し問答はまるで吉本新喜劇を見てるようでw、多部ちゃんのコメディーセンスが遺憾なく発揮されて最高でした。

なるほど、だからシェイクスピアって面白いんだって、勉強になりました。現代的にアレンジされてるにせよ、作劇の基本、喜劇の原点がここにある。

しかしこの舞台、座長は藤木くんだけど、主役はどう見ても辻萬長さんですよね。我々世代にはお馴染みの俳優さんで、『太陽にほえろ!』常連ゲストのお一人ですから、この大活躍&多部ちゃんとの共演は何だか嬉しいです。

そして多部ちゃんの危なげなさ、抜群の安定感はもはや、言わずもがな。緊張なんか微塵も感じさせないけど、今回の舞台はなんと、開演前の役者たちの姿まで観客に見せちゃう奇抜な演出で、少しは緊張してるらしい多部ちゃんの表情、発声練習の様子まで見られて非常にトクした気分です。ドラマじゃ有り得ないですもんね。

上演中も、多部ちゃんが客席の通路を何度も行き来したり、客席のひじ掛けに座ったりと、これも舞台でなきゃ絶対に味わえない距離の近さで、やっぱ観に行けば良かった!って思わせる、舞台演劇の醍醐味です。

最後のカーテンコールにおける多部ちゃんや藤木くんの表情には、今は亡き蜷川さんへの想いが溢れてるように見えました。そういう意味でも、これは格別な舞台です。合掌。
 
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『裏刑事/URADEKA』#01(後篇)

2017-05-22 00:05:09 | 素晴らしい刑事ドラマ









『裏刑事/URADEKA』を彩る女優さんたち。

まずはセクシー担当、岩城(藤 竜也)より先に潜入捜査を開始してた裏刑事第1号=中里小夜子に扮する、小林沙世子さん(当時27歳)。

ターゲットに接近する為なら平気でセックスもしちゃうビッチなキャラで、初回からヌード&濡れ場も厭わず、ボインぼよよ~ん!と素晴らしいオッパイを披露してくれます。

月刊「PLAY BOY」のプレイメイトジャパン・グランプリ受賞でボインぼよよ~ん!と芸能界入りし、女優として『あきれた刑事』『ゴリラ/警視庁捜査第8班』他にゲスト出演。レギュラーは『裏刑事』のみと思われます。

そして第1話ゲストの東ちづるさん、当時32歳。どちらかと言えばバラエティータレントのイメージが強いけど、『さすらい刑事旅情編』のレギュラーや『はぐれ刑事純情派』『おみやさん』等、ドラマ出演も多数。

岩城にクライアントの指令を伝え、拳銃を手渡すエージェント=芹沢雅子に扮するのは、当時28歳の戸川京子さん。

子役からスタートし、『ウルトラマンA』『仮面ライダーストロンガー』等の特撮ヒーロー物から時代劇まで幅広く活躍、『太陽にほえろ!』にも2回ゲスト出演されてます。バラエティー番組で拝見する限り快活なイメージだったのに、2002年に自ら他界されました。

三枝弁護士(近藤正臣)の助手=マリコに扮するのは、三上朱美さん。詳細は不明です。

そして本作のヒロイン、敏腕外科医=長谷香織に扮する財前直見さん、当時26歳。

1984年に沖縄キャンペーンガールに選ばれ芸能界デビュー、その年にTVドラマ初出演にして初主演。以来、現在に至るまで絶えず第一線でご活躍、そのほとんどが主演かレギュラーという、思えば凄い女優さんです。

『スチュワーデス刑事』シリーズ、『北海道警察』シリーズ等、刑事ドラマは2時間ドラマが中心で、『裏刑事』みたいなレギュラーは珍しいかも知れません。

ハイテク手術で蘇生させた岩城刑事を「私の最高傑作」と呼び、まるで実験台のように扱いながら、内心は惹かれていく女心を繊細に演じておられます。

本作は第2話以降のゲストも実に多彩。私は初見ゆえ、なおさら続きが楽しみです。
 
 
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『裏刑事/URADEKA』#01(前篇)

2017-05-21 17:45:03 | 素晴らしい刑事ドラマ









ここんとこ藤 竜也さん推しが続いたのは、CS「チャンネルNECO」で毎週土曜日の朝、このドラマの放映がスタートしたからです。

1992年の春シーズン、テレビ朝日系列・火曜夜9時枠で全12話が放映された、フィルム撮影によるアクション刑事ドラマ末期の作品です。

☆第1話『生き返った男』

(1992.4.14.OA/脚本=田上 雄/監督=長谷部安春)

コカイン密輸組織の罠により射殺された警視庁捜査一課の敏腕警部が、ハイテク手術により奇跡的に復活。顔と名前を変え、書面上はこの世に存在しない「裏刑事」となって、法律では裁けない悪を抹殺して行くというストーリー。

司法関係OB等による「超法規委員会」という元締めがいて、毎回ギャラを貰って仕事するのは『必殺』シリーズを彷彿させ、殉職刑事がハイテク手術で蘇る展開は『ロボコップ』、引いては国産特撮ヒーロー物の影響が見て取れます。

しかも、リモコン1つで停止可能な特殊ピースメーカーにより、クライアントに生死を掌握されてる点が非常にSF的です。

そんなハードな設定ゆえ、後年の類似ドラマ『ジョーカー/許されざる捜査官』における「神隠し(要は島送り)」みたいに、曖昧なお仕置きはしません。弾丸をぶち込んで射殺する一部始終を、しっかり映像で見せてくれます。

格闘アクションにも手抜かり無く、しかも画像をご覧の通り、おっぱいヌード有りのお色気サービスまで取り揃えた、まさにB級娯楽アクションのフルコース! エクセレント!!

主人公の裏刑事=岩城丈二を演じるのは勿論、当時51歳の藤 竜也さん。ラフな衣装がトレードマークだったそれまでの刑事役と違って、今回は普通にスーツスタイルなのがかえって新鮮です。

だけどシャープなアクションには全く衰えが感じられず、長回しで見せてくれる格闘シーンに私は鳥肌が立ちました。相変わらずカッコいい!

そんな岩城と共謀する悪徳弁護士に近藤正臣、裏刑事仲間に西村和彦、山田雅人、小林沙世子。クライアントに高松英郎、その娘で岩城の主治医に財前直見、エージェントに戸川京子、といったレギュラーキャスト陣。

リアリティー重視のドラマもそれはそれで素晴らしいけど、それ一辺倒じゃつまんない。悪党を容赦なくぶっ殺し、キレイなお姉ちゃんをハダカにするドラマがもう一方に無いとアンバランスです。

今のご時世に、そんな作品を土曜の朝っぱらから見せてくれる「チャンネルNECO」さんを、私は大いにリスペクトしますw
 
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『大追跡』名場面集05

2017-05-21 00:15:07 | 素晴らしい刑事ドラマ









第17話『殺し屋』で風吹ジュンさんが演じたのは、「ミズケン」と呼ばれる殺し屋の恋人=夏子。

水原(藤 竜也)がミズケンになりすましてることを知りながら、ヤクザたちが水原の正体を疑うと「彼はホンモノのミズケンよ」と、陰でフォローしてあげる。

恐らくもうこの世にいない、ミズケンの面影を水原に見たのかも知れないし、彼の優しさに惚れたのかも知れない。

明らかに水原も夏子に惚れてるんだけど、正体を隠してるがゆえに結ばれないまま別れちゃう。本当は最初からバレバレなのにw

あるいは、夏子が恋人の帰りを待ってることを、水原は察したのかも知れません。けど、その恋人がミズケンであることを、最後まで水原は知らないまま終わるんですよね。

そんなチグハグなロマンスが、ありがちな潜入捜査物に格別な花を添え、『大追跡』屈指の傑作と云われるエピソードに昇華させたんだと思います。

『大都会 PART II #41 野良犬の恋歌』も『特捜最前線 #215 シャムスンと呼ばれた女!』も風吹ジュンさんのゲスト作で、いずれもシリーズ屈指の傑作なんですよね。(両作ともレビュー済み)

松田優作、藤岡 弘、そして藤 竜也。そんな野獣系の男優さんと組み合わせると、風吹ジュンは抜群に光る女優さん。なぜか『太陽にほえろ!』には未登場だったのが残念です。

更にこのエピソードには、岸田 森&蟹江敬三という、また違ったタイプの野獣が登場しますからねw

岸田さんは自分がスカウトした水原をやたらエコヒイキし、右腕の蟹江さんをコケにするヤクザの親分役を、実に楽しそうに演じておられます。

先日レビューした幻の刑事ドラマ『あいつと俺』でも、将来有望な清水健太郎さんをエコヒイキし、冴えない川谷拓三さんをコケにする課長の役でしたw たぶん岸田さんの趣味ですw

当時の蟹江さんはまだ凶悪犯役ばかりで、コミカルな芝居を披露される機会はあまり無かったかも知れません。それだけに水を得た魚のようにw、ホモっぽい被虐ヤクザを生き生きと演じておられ、微笑ましいです。


PS. 画像にある、うら若き風吹ジュンさんの水着姿。倉本聰さんの昼ドラ『やすらぎの郷』の劇中でも使用されており、かつて親交があった設定の藤竜也さんが、その写真にしばらく見入っちゃうという場面がありました。

松岡茉優ちゃん以外、ベテラン俳優しか登場しない作品なもんで最初は興味無かったけど、観ればさすがに面白いです。たぶんレビューはしないけど、一見の価値はある、とだけお伝えしておきます。
 
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『大追跡』名場面集04

2017-05-20 15:20:55 | 素晴らしい刑事ドラマ







第17話『殺し屋』より。

神奈川県警「遊撃班」の水原刑事(藤 竜也)がヤクザの親分(岸田 森)にスカウトされ、三船敏郎よろしく「用心棒」になっちゃう話。

新田班長(加山雄三)の依頼による「潜入捜査」物であると同時に、似た名前の殺し屋に間違われる「なりすまし」物でもあります。

アクション系のドラマじゃよくあるシチュエーションながら、ヤクザの親分が岸田森さんで、その右腕が蟹江敬三さん、そして水原がなりすます殺し屋の恋人が風吹ジュンさんと、名だたる豪華ゲスト陣の快演により、全編見所だらけの傑作エピソードに仕上がってます。

加山雄三、藤竜也、沖雅也、柴田恭兵、長谷直美、風吹ジュン、蟹江敬三、岸田森……こんなメンツは大作映画でもなかなか揃わないでしょう。

藤竜也さんのコミカル演技が爆発してて、いつも以上にハッスルされてるのが画面から伝わって来ます。

惜しむらくは、クライマックスの銃撃戦があっけなかったこと。撮影時間が足りなかったのか、刑事たちが1発ずつ撃つカットを、4回ほどコピペして連射してるように錯覚させる(?)という、斬新と言えば斬新だけど『大追跡』の標準レベルからすると、かなり物足りないアクション描写。

いくらストーリーが面白くても、華麗で激しいアクションあっての『大追跡』ですから、そこは手抜きしないで欲しかったです。
 
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