ハリソン君の素晴らしいBLOG

素晴らしい日本人=波里尊(はりそん)君が、新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『広域捜査官 楠錬三郎/北へ南へ2』

2018-02-24 22:24:12 | 素晴らしい刑事ドラマ









2002年5月にテレビ朝日系列「土曜ワイド劇場」枠で放映された2時間ドラマ。

広域捜査官の楠錬三郎(萩原健一)が複数の地方を又にかけ、連続殺人事件の謎を解くシリーズ全3作の第2弾で、今回は『札幌定山渓~長崎平戸・シングルマザー連続殺人! 折鶴と死体に秘められた殺意の謎』というサブタイトルがつきます。

楠の相棒となる草薙刑事に麻生祐未、上司に阿藤 快が扮するほか、松崎しげる、杉本 彩、越智静香、江藤 潤といったゲスト陣が加わります。

新宿、札幌、長崎で起きた殺人事件の現場に、いずれも同種の折鶴が残されてたことから、文字通り北へ南へと楠錬三郎が飛び回ります。

殺されたのはいずれも男たらしのシングルマザーで、犯人は数年前に不倫相手を殺して捕まった女の、やけに顔が黒い夫=梶原(松崎しげる)。夫や子供をないがしろにする女性に対する憎しみと、施設に預けた幼い息子=正人に送る為の現金を奪うのが犯行の動機でした。

かくも身勝手な犯人に対する怒りを楠刑事が爆発させるんだけど、ここで萩原健一さんの「ショーケン節」も大爆発するんですよねw

声が裏返ってる上に早口だから、聞き取れない部分(そこは「○×」と記載)もあるんだけど、一部抜粋して以下に採録します。

「○×○×だコノヤローっ!! ああっ!?」

「…………」

「梶原ぁ! お前は馬鹿か!? お前は何も分かっちゃいねえ! どうしょうもない大馬鹿野郎だ! ええっ?」

「…………」

「なにが悲しき足長おじさんだ、こら。おい。金さえ与えれば子供たちが幸せに生きていけるとでも思ったのかね梶原、おい、キミ、おい、○×○×、おれい!」

「…………」

「お前さんはねぇ、お前さんのやったことは、子供たちから、世界でたった一人しかいない母親の命を奪っちまったんだよ! それはね、紛れもない既成の事実だからねぇ、おい!」

「…………」

「それがどんな母親であろうがよぅ……お前さんのやったことはもう償えねえんだ! 正人に対してもだよ! 聞いてるのか?」

「…………」

「お前は間違った。女房に裏切られた時、どうして正人を抱きしめてやらなかったんだ、ええ? 恨み辛みだけで生きずによぅ、どうしてかねぇこら? 良心ってのがあるのかねぇ、キミ!?」

「…………」

「梶原ぁ! おい! これこれこれぃ! これ見ろ! 見ろ! ツラ上げろ! かじわりゃあいっ!?」

楠はそう言って、両親は事故で亡くなったと思ってる正人が折った千羽鶴を見せるんだけど、梶原役の松崎しげるさんも相棒刑事の麻生祐未さんも、必死に笑いをこらえてるようにしか見えませんw

こんな台詞、脚本家は絶対書かないですからねw 最低限伝えなきゃいけない情報だけ残して、あとは全てショーケンさんのアドリブなんでしょう。

『噂の刑事トミーとマツ』ではアドリブ全開だった松崎さんも、今回ばかりは成すすべなくw、黒い顔を真っ青にして説教を聞くしかありません。

もう1人の犯人である杉本彩さんを自白させるシーン(画像4枚目)にしても、なぜだか異様に距離が近いw 画像の状態から更に近づいて、しまいに杉本さんの陰に隠れて見えなくなりますからねw そこまで近づく意味がまったく解らないw(杉本さんも笑いをこらえるのに必死ですw)

何を言うか分からない、何をしでかすか予想がつかない、全く型にはまらない芝居をするのがショーケンさんの魅力で、『太陽にほえろ!』や『傷だらけの天使』の頃はそんなショーケン節がたまらなく魅力的でした。

あれからショーケンさんも歳を重ね、経験を積み、黒澤映画に出演されたあたりから無茶な芝居をしなくなって私は寂しかったんだけど、今回は割りと気楽に取り組める2時間サスペンスだからなのか、久々に強烈なショーケン節を見せてくれて私は嬉しかったです。

こういう人が主役だと、凡庸な謎解きサスペンスでも楽しく観られます。ストーリーは先読み出来ても演技が予測出来ませんからw

昨今の若手俳優は皆さんお上手だけど、予測がつかない人っていないですよね? 奇をてらってヘンなことする人はいても、ショーケンさんの芝居とは質が違う。あの人にそんな姑息な計算は無いでしょう。

ショーケンさんはただ、徹底してリアルな芝居をされてるだけ。そのリアルがあまりに個性的すぎて、我々凡人の眼にはヘンに写るだけのことw だから、天性のものなんですね。その点だけはライバルの松田優作さんも敵わなかった。

凡庸な謎解きストーリーを、ちっとも凡庸に感じさせない。やっぱ凄い俳優さんです。もっと活躍の場があって然るべきなのに、今じゃ使いこなせる創り手がいないんでしょう。勿体無いことです。

ヌード画像は上から麻生祐未さん、杉本彩さん、越智静香さん。三者三様に違ったセクシーさがあって、これまた素晴らしい!
 
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『しんがん/警視庁お宝捜査』

2018-02-23 22:23:05 | 素晴らしい刑事ドラマ









テレビ朝日系列、日曜朝の2時間ドラマ枠「日曜ワイド」で先日放映された刑事物。

東京・佃島を舞台に、出世には全く興味がない「お宝マニア」のベテラン刑事=宝井心眼(片岡鶴太郎)が、本庁栄転を目標に掲げる上昇志向の新米刑事=井津川真琴(筧 美和子)とコンビを組み、プロの鑑定士も顔負けの鑑定眼で「お宝」や「贋作」を巡る殺人事件を解決していきます。

我々素人には計り知れない骨董品の価値や、贋作の作り方、見分け方、オークションの仕組み等、謎解きストーリーに組み込まれた数々のトリビアが見所。そういうものに興味がある方にはオススメです。

あとは、ミスター「ヨガ離婚」の鶴太郎さんを受け入れられるか否かですねw 私は特に好きでも嫌いでもないけど、今回はあらためて良い演技をされるなぁと、ちょっと惚れ惚れしました。

軽妙さと渋さを絶妙にブレンドしたホントに良い演技なんだけど、ルックスや芸人イメージとのギャップが大きいだけに、生理的に受けつけない方の気持ちも解らなくはありません。そこに輪をかけてヨガ離婚ですからw

だけど真っ直ぐな芝居をされる筧美和子さんとのバランスは良好で、お宝鑑定のトリビアも含めて私は楽しむことが出来ました。

ゲストのキャスティングも実に巧妙。主役コンビの上司に飯田基祐さん、質屋の店主で宝井刑事の義妹に石田ひかりさん、宝井の友人でプロの鑑定士に国広富之さん、事件関係者に青山倫子さん、水橋研二さんetc…と、どなたが真犯人でもおかしくない顔ぶれでw、これじゃ容易に先読み出来ません。

せっかくボインぼよよ~ん!な筧美和子さんがヒロインなんだから、セクシーショットの1つや2つは欲しいところだけど、そこは日曜朝の番組ですから望んでも仕方ありません。替わりに上の素晴らしいヌード画像をお楽しみ下さい。
 
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『太陽にほえろ!』#276

2018-02-22 22:22:10 | 素晴らしい刑事ドラマ









'77年秋の改編期スペシャル第3弾の目玉は、既にNHKの朝ドラ『水色の時』主演などで国民的女優として認知されてた、当時20歳の大竹しのぶさん!

恐らく刑事ドラマへのゲスト出演は、後にも先にもこれが唯一。連ドラ全体でも大竹さんが1回限りでゲスト出演されたのって、私の知る限りほとんど無かったように思います。

多数の映画、ドラマのレギュラー出演でチョー多忙だったこの時期、かなり無理をしてのゲスト出演が叶ったのは、当時「お化け番組」として朝ドラと肩を並べる存在だった『太陽にほえろ!』だからこそ、であったに違いありません。

スコッチ(沖 雅也)の再登場、長谷直美さんのセミレギュラー入りに続いて、この回も世間から相当な注目を集めてました。まさに『太陽~』の黄金時代を象徴するような作品です。


☆第276話『初恋』(1977.11.11.OA/脚本=播磨幸治/監督=木下 亮)

ある夜、商事会社の社長=浜田(岡田英次)が自宅で侵入者と鉢合わせし、拳銃のグリップで殴られ負傷します。

屋敷にいたのは他に家政婦の友子(片桐夕子)と、病弱でずっと自宅療養してる17歳の一人娘=陽子(大竹しのぶ)だけ。どちらも犯人の姿は見ていないと証言するんだけど、どうやら何かを隠してる様子。

藤堂チームがとりあえず強盗傷害事件として捜査を始める中、今度は陽子の部屋の窓ガラスが割られます。

張り込んでたゴリさん(竜 雷太)とロッキー(木之元 亮)がすぐに駆けつけ、事情を聞くんだけど、なぜか口を閉ざす陽子。ところが我らが貴公子=殿下(小野寺 昭)が現れた途端、嬉しそうに侵入者の特徴を証言する陽子は、どうやら最初の現場検証で殿下と出逢い、恋をしてしまったらしい。

なのに殿下は、ガラスの破片が部屋の外側に多く落ちてる状況を見て、これが陽子の狂言であることをすぐに見抜きます。そう、陽子は殿下にまた会いたい一心で、自分でガラスを割ったのでした。

チョー箱入り娘の陽子にとって、これは生まれて初めての恋。そんな陽子に、父親の浜田は「お前はやっぱり、母親に似てふしだらな女だ」と冷たい言葉を浴びせます。

陽子の母親=浜田の妻は、ずっと前に他の男と駆け落ちして出ていったのでした。陽子が病弱を理由にずっと外出を禁じられてるのは、浜田が妻の「ふしだら」な血を憎み、恐れてるから。地味で「ふしだらじゃない」ように見える友子を家政婦に雇ったのも、たぶん同じ理由。

なのに、あろうことか浜田を負傷させた侵入者=宮下(幸野直樹)を屋敷に引き入れた張本人は、その友子だった!

宮下は浜田の財産を狙って友子に近づき、結婚を匂わせて逢い引きを重ねていた。実は陽子も二人の仲を知ってたのに、その恋を応援したいが為に黙ってたのでした。

「ねぇ、恋ってどんな感じ? 男性を好きになるってどんな感じ? 男性を一目見て好きになった事あるでしょ? そういう時どうしたの? 分からないのよ……私、分からないの」

普段から、陽子は友子にそんな質問をよくしてました。思春期なのに出逢いもなく、ゆえに純粋な興味もあるんでしょうが、それ以上に彼女は、出ていった母親が決して「ふしだら」なんかじゃない、恋とは全てを捨てて成就させるだけの価値がある、美しくて素晴らしいものだと信じたかったんでしょう。

だけど、やはり現実は違ってました。再び浜田邸に侵入した宮下は財産目当ての卑劣な本性を表し、また友子も薄々それに気づいてたのに、寂しさを紛らす為に(つまり肉欲に溺れて)逢い引きを重ねてたことを告白します。

「うそ……嘘でしょう?」

「嘘なもんですか。あなたが考えてるような、愛なんて、この男との間に、カケラも……カケラも在りはしなかった!」

それは友子の、せめてもの強がり発言なんでしょうけど、陽子にはその言葉の裏にある切ない想いまで、まだ理解できません。

殿下の活躍によって宮下は逮捕されたものの、陽子は泣きじゃくりながら屋敷を飛び出すのでした。

「みんな不潔よ! お父様も、友子さんも……お母様も……」

追ってきた殿下が、優しく語りかけます。

「キミはもう17歳だろう? だったら解ってもいい筈だな。人は、大人になるに従って、それぞれ心に傷を持つ。その傷は、人によって深かったり浅かったりするけど、みんな持ってる」

「…………」

「キミのお父さんも、友子さんも……それから、おそらくキミのお母さんもだ。キミはもう、そのことを思いやれる年頃だと思うけどな」

「でも……でもあなたは……世間知らずで、少しおっちょこちょいで、あんまり頭の良くない女の子の気持ちを……少しも思いやって下さらなかったわ」

「…………」

殿下は返す言葉を失います。いやはや、モテる男はつらいですなあ!w ざまあ見たまえ!www

だけど初恋なんてハシカにかかったようなもんで、数日後には入院先の病室で、陽子はクラスメイトたちとケロっと初恋談義で大はしゃぎ。それをドアの外で立ち聞きし、ほくそ笑む殿下なのでしたw

『太陽~』にしては珍しく大半が夜間シーン(たぶん大竹さんのスケジュールの都合)で、BGMも控えめ。やたら「ふしだら」なんて単語が飛び交うシナリオは、まるで大映ドラマを観てるよう。

でも、それより何より本エピソードを異色たらしめたのは、大竹しのぶという天才女優の存在そのものでしょう。まるでこれは「大竹しのぶ劇場」と言っても過言じゃない、全てをそのワールドに引き込んじゃう魔力。弱冠20歳にして圧倒的なものがあります。

現在の若手女優さんだと、二階堂ふみちゃんにそれと近いものを感じます。ルックスもちょっと似てますもんね。

単純な初恋ストーリーではなく、性の目覚めや屈折した親子愛なども絡む複雑なシナリオを、ちゃんと説得力をもって描けたのも、その気になれば「ふしだら」な女でもサラッと演じられる天才女優がいればこそ、だろうと思います。

あらためて、本当に凄い女優さんです。
 
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『太陽にほえろ!』#275

2018-02-22 00:05:21 | 素晴らしい刑事ドラマ









スコッチ(沖 雅也)再登場の翌週は、後にロッキー(木之元 亮)の妻、そして一係のマミー刑事となる七曲署交通課婦警=早瀬令子(長谷直美)の初登場エピソード。'77年秋の改編期スペシャル第2弾ってワケです。


☆第275話『迷路』(1977.11.4.OA/脚本=小川 英&中村勝行/監督=木下 亮)

マンションの一室で強盗殺人事件が発生。捜査に当たったボン(宮内 淳)&ロッキー(木之元 亮)は、マンションの表で駐車違反取締りのマーキングを発見。そこにチョークで書かれた時刻は、ちょうど犯行時間と重なっている!

つまり違反切符を切られたドライバーの中に犯人がいるかも知れず、ボン&ロッキーは交通課に協力を依頼。当日のチェックに当たっていた早瀬令子婦警(長谷直美)と一緒に未出頭のドライバーたちを調べることになります。

ところが鼻っ柱の強い令子は必要以上に交通課の業務を優先し、ボンをイライラさせます。「キミね、これは殺人事件の捜査なんだよ?」と急かすボンに、交通事故による死亡者数は殺人被害者数の約5倍いるんだと反論する令子。

「安全運転を守らないで人を死なせるのも、拳銃で人を死なせるのも、殺人には変わりないんです!」

確かに正論ではあるんだけど、だからって頭から反抗的な令子の態度には、ちょっと共感しづらいものがあり、いまいち魅力が感じられません。彼女が捜査課や殺人捜査に対する不信感なり、対抗意識なりを強く持つ理由を、何か具体的に設定すべきだったかも?

まぁ、後に令子は自ら志願して捜査一係に転属しますから、実は捜査課の仕事に対する強い憧れとコンプレックスを抱いていた……と、脳内補完しておきましょう。

かくも早瀬令子婦警の好感度はイマイチながら、全くソリが合わないボンと令子の傍らで、あくまでマイペースな毛むくじゃらロッキーというトリオ漫才の楽しさは新鮮で、後のマミーとボギー(世良公則)、ブルース(又野誠治)やマイコン(石原良純)らとの絡みに通じるものがあります。

特に、ただでさえコンパクトなミニパトの後部座席に、180cm超の大男2人がすし詰めになりながら移動し、容疑者の大型トラックを追跡してた筈がいつの間にか追いかけられ、あえなく横転したりするアクションもユニークで、これは秋の改編期スペシャルに相応しい回心の仕上がり。ロッキー登場から辛気くさいエピソードばかり続いて来ただけに、当時も観てて嬉しかった記憶があります。

さて、捜査そのものは空振り続きで行き詰まり、ボンとロッキーは諦めムードなんだけど、マンションからちょっと離れた場所に車のスリップ痕を見つけた令子が、独自に捜査を進めていきます。この鋭い着眼と探求心に、やがて一係の敏腕刑事=マミーとなる素質、その片鱗が伺えます。

「ただスリップの跡があったというだけで、交通課の婦警はその車に疑問を持った。それなのにお前たちは一体なんだ? それで一係のデカだと胸を張れるか?」

ボス(石原裕次郎)にどやされ、発奮したボン&ロッキーは再び令子に協力を求めますが、彼女はあくまで交通違反の捜査をしてるだけで、殺人事件に無関心な姿勢は変わりません。

「交通課の仕事が重要なのは解るけどね、交通事故の大半は過失だ。1回きりのもんだ。だけど殺人犯はね、ほっとけばまた人を殺す。何やるか分かんないだよ! それでもキミは交通課の仕事を優先させようってのか!?」

「そうです。私は交通課の人間なんですから」

ボンの必死の説得にも耳を貸さず、令子は単独でスリップ痕の車を調べ上げ、それが思いがけず強盗殺人の真犯人にたどり着き、口封じに殺されそうになったところを、結局ボン&ロッキーに救われることになります。

そんな危険も伴う捜査課の仕事がいかに大変か、身をもって知った令子は考え方を改め、最後にはボン&ロッキーをお礼の食事に誘い、ゴリさん(竜 雷太)をイジケさせるという流れになりますw

実は当初、令子をゴリさんとくっつける構想が制作陣にはあったそうです。けど、実際にゴリさんの恋人となった道代(武原英子)や晴子(水沢アキ)は、じゃじゃ馬の令子とはかけ離れた従順なキャラ。ゴリさん&令子というカップルはあまりにイメージしづらく、初期プランは自然消滅する運びになりました。

つまり後に夫となるロッキーは、本エピソードの時点じゃ全く令子の眼中に無かったワケです。剛たつひとの人質にされたり拳銃恐怖症をこじらせたりと、ダサい姿しか描いてもらえない当時のロッキーじゃ、まぁ仕方ありませんw

長谷直美さんは当時21歳。ヒロイン役でレギュラー出演したブレイク作『俺たちの朝』を終えたばかりで、翌年には『大追跡』でスコッチ=沖雅也さんと共演する、その狭間の『太陽にほえろ!』セミレギュラー入りでした。

私は『俺たちの朝』を観てなかったもんで、長谷さんのことは『太陽~』で初めて知りましたが、当時の注目度はかなりのもんで、本エピソードも大々的にPRされてたのをよく憶えてます。

以来、早瀬令子はセミレギュラーとして活躍、'80年にロッキーと結婚して双子を産み、ロッキー殉職後の'83年に「マミー刑事」として一係に転属。以後、'87年の『太陽にほえろ!PART2』最終回までレギュラーを務めますから足掛け10年、途中加入のキャラとしては最も長いご出演となりました。

私は東京で大学浪人してた時期('84年頃)に『太陽~』のゲリラロケに出くわし、長谷さんに握手して頂いた思い出があります。ただの自慢ですw

背後からいきなり声をかけたもんでビックリされてたけど、すぐに快く対応して下さり、まさにイメージ通りの気さくで明るい方です。
 
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『太陽にほえろ!』名場面集59

2018-02-21 00:05:08 | 素晴らしい刑事ドラマ







第274話『帰ってきたスコッチ刑事』より。

やっぱり、この人が加わると画面が引き締まり、番組のクオリティーが数段アップされます。スコッチ(沖 雅也)が帰ってきた本エピソードは、1977年後半の全作品を見渡してもダントツの見応え。私は何度繰り返し観たか判りません。

白昼堂々、人混みのど真ん中で起きた殺人事件と、山田署管内における暴力団員射殺事件で使用された拳銃が同一であることが判明し、スコッチが半年ぶりに七曲署管内で大暴れ。

戸川組の事務所に乗り込み、ナメた態度をとる幹部を殴りつけ、色めき立つ組員たちにすかさず銃口を向けて、スコッチはこう言います。

「遠慮はいらん。ぶち込まれたいヤツは前へ出ろ」

この時期の七曲署……いや、歴代メンバーを見渡しても、そんな台詞を言える刑事はボス(石原裕次郎)ぐらいしか他にいません。同じクール路線の刑事でもジプシー(三田村邦彦)やデューク(金田賢一)じゃサマにならない。本当にぶっ殺しかねないオーラを持ってるのはスコッチだけw

そんなスコッチが後任刑事=ロッキー(木之元 亮)と組んで犯人=池上(遠藤征慈)を追うんだけど、池上は重度の覚醒剤中毒者。もはや情もモラルも全く通用しない狂人で、これ以上に危ない犯罪者はいません。

で、警官を射殺した池上をスコッチ&ロッキーが発見し追い詰めるんだけど、そこでなんとロッキーの「拳銃恐怖症」が再発! 肝心な場面で固まってしまい、バケモノと化した池上を再び野に放つ結果を招いちゃう。

すっかり自信を無くしたロッキーを励まそうとするボン(宮内 淳)に「やめとけ。怖いヤツに理屈を言っても無駄だ」とクールに言い放つスコッチ。なのに、スコッチはあえてロッキーを連れて捜査を続行、再び池上を廃屋まで追い詰めます。

池上は銃砲店から奪ったライフル2挺で完全武装。しかも恐怖や痛みを感じない、ある意味「無敵」状態のモンスターが相手とあって、さすがのスコッチも脂汗と手の震えが止まりません。

そんなスコッチの姿を間近で見て、衝撃を受けたロッキーは逆に冷静さを取り戻すんですよね。で、二人は見事な連携プレーで池上を取り押さえるのでした。

ところが事件が解決すると挨拶もせず、サッサと山田署へ戻っちゃうスコッチ。一言お礼を言いたかったのに!と残念がるロッキーに、だからスコッチは黙って去ったんだと先輩刑事たちは言います。

「およそ他人には見せたことのない弱みを、お前にだけは見せた。誰でも怖い時はあるということを、お前に教えたかったんだよ」

思えばスコッチも、拳銃による過去のトラウマを抱えてる点ではロッキーと同じ。誰だって拳銃は怖い、怖くて当たり前なんだってことを、理屈抜きで教えられる人間はスコッチしかいなかったワケです。

ロッキー登場編では「取って付けた」ような印象しか無かった拳銃恐怖症の設定が、まさかスコッチのゲスト回で活かされ、こうも感動的なドラマに昇華されるとは! もし、それが最初からの計算だったとしたら、あらためて『太陽~』スタッフ恐るべしです。

それにしても前回はボス(石原裕次郎)の格好良さを引き立て、今回はスコッチの素晴らしさを引き立てたロッキーの、底抜けのカッコ悪さはどうでしょう?w

もちろん『太陽~』は新米刑事の成長を描くドラマですから、最初は色んなことが「出来ない」のが当たり前なワケだけど、それにしても初期ロッキーはヘタレっぷりがあまりに目立ちます。あのマイコン(石原良純)でさえPCの扱いなら誰にも負けなかったのに!w

これじゃ人気が爆発しないのも当然で、なんだか木之元さんが気の毒です。とはいえ、相方=ボンとのバランスを考慮した結果でもあろうし、番組がよりシリアスな路線に傾倒していく時期の新人刑事ですから、仕方がなかったんでしょう。

これより2年半後、スコッチは七曲署に本格復帰。成長してちょっとだけ格好良くなったロッキーとw、再び一緒に捜査することになります。
 
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