Force Engine Labo.

三重県菰野町”鈴鹿スカイライン”の麓にある
Force Engine Labo.の作業日報です。

その名も1600GT5 (4)

2017年03月20日 | ブログ
少しずつですが 春の足音が聞こえてきた今日この頃です。
ファクトリーでの作業も自ずとペースアップしていきます。

1600GT5のエンジンオーバーホール作業もドンドン進めていきます。

サーモスタットの作動温度チェック。


一般的な4気筒エンジンは クランクジャーナルが5箇所有るのですが
このエンジンは3箇所しか有りません。
振動が出やすいので ムービングパーツの慎重なバランス取りが必須です。
クランクシャフトの曲がりを抜き コンロッド等も重量を合わせ込んでいきます。


ボーリングの終わったシリンダーブロックの修正面研です。


途中の状況です。面がナミナミなのが良く判りますね。


しっかり面を出し オイルストーンで仕上げたら完成です。

バランス取りの済んだピストンをコンロッドと組み合わせます。
が、ここに罠が!!

この写真の何処かに高確率でエンジンブローを起こす重大な罠が隠れていますよ。
何処だかわかるかな?


正解はココ!!!


スナップリングが少し浮いていますね。
こうなっているとピストンピンの端面にスナップリングが押されて外れます。
そうなるとエンジンは・・・
・・・満天の夜空に広がる星のひとつになっちゃうんですね~。
怖いですね。


平行して補器類の錆落し&塗装。

















ボディも。










エンジンルームの塗料の痛んでいない所で色合わせをしたら なんか浮いちゃいましたね。
スンマセン。


さて、各パーツの準備が終わり 各部を最終チェックしながら エンジンの組立てに入ります。






さて、ここで問題です。
ディストリビューター等の駆動ギヤの位相が どう考えてもマニュアルのようにはなりません。
赤い印をつけた”トヨタ”マークが向かい合うように組みつけろ、との指示ですが


チェーンのコマ数の都合上 向かい合わせるのは不可能です。
バラしたときの位相で仮組みして ディストリビューターの駆動アームの位相が
マニュアル通りに成ることを確認し、本組みします。
・・・マニュアルの野郎、嘘つくんじゃねえよ。


さて、ここで問題です。
マニュアルの位置にディストリビューターの駆動アームがココ。


でも、ローターの位置が正しい位置に来るアームの位置はココ。


パッと見では60度程度の違いに見えるかもですが、さにあらず。
非対称のアームなので 300度も違うんです。


・・・マニュアルの野郎、嘘つくんじゃねえよ。

さて、ここで問題です。
この写真、違和感無いですか?


ガスケットが写真の右方向にズレてますよね。
これは4番シリンダーの写真ですが 1番シリンダーも同様です。
ガスケットを作った人!
シリンダーボアピッチ、間違ってますよ!!
測定してみると 幸運なことに コレはガスケット抜け等の原因には
なら無さそうなので このまま組み立てます。



タペットクリアランス バルブタイミングを しつこいくらいあわせ込みます。
バルブとピストンのバルブポケットの距離を測定します。


ヘッド上面に取り付ける ヒーターコックですが・・・
・・・設計、おかしいよなぁ。


ロックナット座面の漏れはOリングが止めてくれますが
ネジ部からの漏れは・・・シール材に頑張ってもらうしかないな。

組み上げたら 水圧検査です。
もちろん、問題無しでした。



そして、岡山の山奥へGO!


今年のスーパーGTは4年ぶりに このチームにお世話になることになりました。

前回のブログで告知した閉店日程が
 変更になります。
3月21日、25日
4月7~9日
です。


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