football smile

the days turn into months and years

TGS39

2017-10-19 | design
都内の某建設現場で自殺者が出たという新聞記事を読みました。入社間もない新人の現場監督さんで、右も左もわからない状況に加えて、工期に追われた忙しさのために、心身共に疲れ切ってしまったのでしょう。「この現場は異常だから、休むか辞めるかした方がいい」年配の職人さんが彼の異変に気付いて声をかけたけど、既に手遅れだったそうです。「もっとハッキリ言ってあげるべきだった」という職人さんの後悔の念が、記事から痛いからほど伝わってきました。

以前にも書きましたが、この現場の統括所長さんはとても厳しい方です。着工から1年半くらい経ちましたが、何人かの現場担当者が他所の現場へ飛ばされてしまいました。「できないヤツは変えるしかない」そんな風に話してくれたことがあったので、自分の気に入らない人は変えてしまうんだなあくらいに思っていました。年明け間も無く、現場の立上げから担当していたNさんも他所の現場へ異動になりました。「いやあ、飛ばされちゃいました」と笑っていましたが、当人は結構ショックだったようです。ただクライアントの要求が厳しく、かなり参っているようだったので、Nさんのためには良かったのかもしれません。ちょっとかわいそうだったけど、Nさんにもそう伝えました。

先の新聞記事を読んだ時、ああ、そういうことだったのかと突然閃きました。統括所長さんは、Nさんの異変に気がついていたんだなあと。これ以上の負担は無理だと判断したんだなあと。見た目の厳しさが本当は優しさであり、見た目の優しさが本当は冷たさである。そういうことか。相変わらず怒ってばかりいますが、ちょっと見方が変わってきました。そうすると、納得できることが増えてきました。最近は定例会議の前に統括所長さんと世間話をしています。「すっかり寒くなりましたねえ」少しずつでも物事の本質を理解できるようになりたいなあと思います。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加