半年間の休暇

齢五〇を前にして、半年間の休暇をとることにしました。やりたいことはいっぱいあるけど・・・・・・

可愛いだけでなく美味しくなったチョンブー

2007年03月12日 | Aroi

私が初めてチョンブーと出会ったのはバリ島のとあるお屋敷
でした。どんな事情でそのお屋敷に居たのか記憶はありませ
んが、バリ島独特の四舎(あずまや)で甘~いバリコーヒーを
飲みながら「まったり」していました。その時いっしょにい
た友人が、見上げるばかりの大木に可愛いピンクの小さな実
がいっぱい実っているのに気がついたのです。

「可愛い実ね、食べられるのかしら?」なんて話していたの
でしょうか。そんな雰囲気を察したご主人が、長い竹竿を
持ってきてピンクの可愛い実をたたき落とし私たちの前に
持ってきてくれたのです。

言われるまま口に入れると、ピーマンのように中空で果肉
は薄く梨のように水気が多くサクサクしていますが、わず
かに渋みがあるだけでほとんど味はありませんでした。
ただ鮮やかなローズピンクの色だけが強く印象に強く残っ
ています。

その後、タイの屋台でもうちょっと大きくて緑色をした
チョンブーが売られているのを見かけ、その場で買って食
べてみました。味としてはバリで食べたものより渋みは少
なく、大きい分だけサクサク感と瑞々しさは感じますが味
がないのは一緒です。

淡泊な味を補うためでしょうか、塩に唐辛子やショウガを
混ぜた粉を振りかけてもらうとほのかな甘みが出てきて、
ぐんと美味くなりました。

この時屋台のお兄さんから、この果物はタイ語で「チョン
ブー」と言い、ピンク色という意味もあることを教えてもら
い変に納得したのを覚えています。

後にイサーン地方を旅したとき、奇麗な若奥さんがチョン
ブーというチューレンだと紹介され、その時も「なるほど」
と一人納得しました。分かるでしょう?

「チョンブー」は日本にはないということですが、同じ科
の同じような果物であるマレーフトモモが以前は沖縄で栽
培されていたそうです。現在はあまり栽培されることもな
く野生化しているという話です。

フトモモという和名はその色ではなく、形状からきたもの
と思われますがいずれににしても色っぽい名前ですね。

最近のチェンマイでは、赤い大きなチョンブーが果物屋の
店先に奇麗に積まれて売られています。最近になって開発
された品種だそうで、ピーマンの様に中空ではなく、白い
瑞々しい果実がいっぱいに詰まっていて、酸味や渋みはほ
とんどなく、リンゴの甘味を薄くした淡白な味と言ったら
いいんでしょうか、充分美味しく食べられる果物に変身し
ています。

英語でローズアップルよ言うのも頷ける美味しさです。
このチョンブーなら日本でも買う人はいると思いますので、
沖縄のみなさん是非チョンブーの栽培を復活して下さい。

最新の画像もっと見る