競馬ラビリンス

夏競馬はやっぱり函館・札幌です

ゼンノはここが勝負じゃない

2005年06月23日 | 競馬予想
私的に函館が熱いわけですが、
世間一般なみに宝塚記念にも関心があります。

話題の中心はゼンノロブロイです。

先日、オーナーが亡くなられました。
弔い合戦になりますが、
馬にはそんなこと分かりません

同じ藤沢和雄厩舎という理由で
シンボリクリスエス
比較されることが多いと思います。

シンボリクリスエスは3歳時、
国際GI・JCで負けました。
4歳での最大目標は当然JC

一方、ゼンノロブロイ
4歳春までは並の一流馬だったSS産駒
今年5歳。
すでに国内では目標を失い
海外遠征を敢行します。

両者は置かれた状況がまるで違うことは
明白ですよね。
比較するのはナンセンスな気がします。

---------
では両者を社台の立場から見てみましょう。
さらに違いが鮮明になります。

シンボリクリスエスは4歳になった年頭に
社台が50%シェアしました。
(海外では一般的なやり方です)

シンボリクリスエスの場合、
何といってもSS肌にも付けられることで、
社台が大きく期待するのは当然です。
社台が50%シェアした4歳時の一年間で、
価値が下がらなければ良かっただけです。

ではゼンノロブロイはどうでしょう。

こちらは去年の秋GIを3タテした直後ではなく、
最近になって社台が50%シェアしました。
(繰り返しますが海外では一般的なやり方です)

しかしゼンノロブロイにどれほどの繁殖価値
があるでしょうか。

すでに超一流SS産駒種牡馬を社台はたくさん
持っています。
全部合わせれば、ほとんどの血統との和合性が
すでに示されていると言っても過言では
ありません。

超一流SS産駒が社台スタリオンに入るのは
SS産駒種牡馬の種付け料の値崩れを防ぐ
という意味もあり、社台が本当に欲しくて
シェアしたかどうか怪しいものです。

もうゼンノロブロイにはレースで勝って
価値を高めてもらう
しかないでしょう。

シンボリクリスエスゼンノロブロイでは
置かれた立場がまるで違いますよね。


ではゼンノロブロイは、残る現役生活で、
どのレースを勝つことが
種馬として効果的アピールか。

まぁ当たり前の話ですが、
宝塚記念よりもインターナショナルSです。
海外にリースするチャンスが増えますからね。

社台が海外遠征を行った馬を思い出して
みましょう。
マンハッタンカフェ、ダンスインザムード、
ステイゴールドはSS直仔。
シーザリオは孫。
SS産駒の優秀性を海外にアピールする
ことに、社台はかなり必死なのです。
脚が丈夫ならデュランダルも
遠征したかったでしょう。
蛇足ですがスティンガーは繁殖として、
アメリカの社台所有牧場にいます。

SS産駒種牡馬が海外の肌馬(例えば
ストームバード、サドラーズウェルズ、
デインヒルなど)との配合でニックス
を示せば、それが社台のビジネスには
最も理想的です。
しかし今は配合のチャンスがない。
インターナショナルSの結果は社台には
ものすごく大きい
のです。

タップダンスシチーにはすでに一度
勝っており、今回は負けてもそんなに
痛くはないでしょう。

インターナショナルSで凡走することの
ほうが比較にならないくらい痛い

宝塚は凡走されても困るでしょうから、
勝負になる仕上げで出走するとは思います。
しかし・・・・
国内に目標のない馬が設定した大目標、
インターナショナルSは8月16日。
レース間隔を考えても、この宝塚で
一杯一杯の仕上げにするとは
とても思えません。


まぁ、勝つようなら、本当に力が抜けてると
いうことでしょうけど、
私には勝つとは思えませんね。
だから馬券が当たらない気もしますが(笑)。


ランキングに参加してます。
応援お願いします。
クリック→人気blogランキング