中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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一期一会:陽春の塔ノ岳(2)(完)

2007年05月10日 17時08分40秒 | 丹沢の山旅

          一期一会:陽春の塔ノ岳(2)
             (単独山行)

2007年5月9日(水)(
つづき) 晴・暑い

■塔ノ岳から下山開始
 10時02分に塔ノ岳山頂に到着する。
 リュックを下ろして,300円也のお茶を味わってから,10時20分に尊仏山荘を出発する。今から下れば,大倉発12時22分あるいは52分のバスに乗れるはずである。
 山頂から下り始めると,何時ものことながら,今日も山頂まで来たぞという満足感,充実感で一杯になる。つい先ほど汗をかきながら登ってきた急坂をルンルン気分で下り始める。山頂付近の急坂を降りて,金冷し手前の平坦なところで,先ほど一緒に登った九州の方,さらにもう少し下ったところで先ほど健康談議をした2人連れの男性とすれ違う。
 「もう,山頂へ行って来たんですか?」
 「ええ,行って来ました」
 「昼食を食べましたか?」
 「はい・・・昼食を食べながら20分余り休憩を取り,お茶を飲んでから降りてきました」
 「それにしても早いですね」
と頻りに感心する。

           <塔ノ岳山頂の花>

■登山の目標もいろいろ
 さらに暫く進むと九州の旅人とすれ違う。
 「ご苦労様。もう少しで山頂ですよ・・」
と彼をねぎらう。ここで再び立ち止まって少々雑談をする。
 「私は,もう少しで100名山を全部登り切りますが,貴方はどんな目標を持って居るんですか」
と私に聞く。
 「そうですね・・・私自身は100名山を全て登ろうという気はありませんが,当面,1ヶ月当たりの累積高度で,最低7,000メートルは登ることを目標にしています」
と答える。
 「なるほど,そういう目標を立てるのもありますね・・」

        <新緑が美しい散歩道>

■83才の健脚人とすれ違う
 10時31分に金冷しを通過する。この辺りで同じバスに乗り合わせていたと思われる登山客と次々にすれ違う。先ほど出会った83才の方ともすれ違う。やや疲れたような表情で,
 「丹沢山まで行こうかと思っていたけど,塔ノ岳で引き返します・・」
と弱音を吐いている。でも,この方も,十分,標準時間内で塔ノ岳の山頂に到着できるだろう。本当に素晴らしい。
 「私も,この方を目標にして,83才ぐらいまでは山登りを楽しもう」
と心の中で呟く。この方にお会いしてから,何となく目標ができたような気になる。

              <途中で出会ったシカ>
             一生懸命に若芽を食べている


■無作法な集団
 10時42分に花立山荘を通過する。右手に威風堂々の大山が聳えている。なかなか素晴らしい眺望である。今日は好天気とあって,沢山の登山客が次から次へと登ってくる。気温が高いために殆どの人が汗だくになっている。
 転倒しないように注意しながら,階段道を下り続ける。そして,11時02分に戸沢分岐手前の広場に到着する。広場の手前の登山道に男性2~3人,女性10数人ほどの団体が,道路一杯になって座り込んでいる。まことに不作法な連中である。私が一瞬戸惑っていると,1人の女性がリュックを脇にどける。私は怒鳴りつけたくなるのを我慢して,
 「道路の真ん中にリュックを置くのはまずいですよ・・・」
と注意する。そう言えば,この集団,今朝登り始めて直ぐの所で追い抜いたことを思い出す。

■山旅スクール第9期の皆さんと会う
 11時16分に堀山の家を通過する。ここから少し下り坂を進むとなだらかな尾根道になる。この下り坂で10数名の団体とすれ違う。ふと先頭の方を見ると,山旅スクールのSガイドである。お互いに顔を見合わせる。Sガイドが,
 「あれ~っ・・・眼鏡の縁に見覚えがある人だなと思ったら,フラワーヒルさんですか・・」
と私に話しかける。
 「今日は山旅スクールでしたか。渋沢からタクシーと聞いていましたので二股か戸沢から登られるものとばかり思っていました・・」
 「少し一緒に登り返しませんか・・」
 「では次の休憩まで登りましょう・・」

         <山旅スクール第9期の皆様の後姿>

■再び塔ノ岳を登り返す
 私は,最後尾の添乗員のすぐ前に入って,今登ってきた道を,再び一緒に登り始める。今日の添乗員のAさんも私の馴染みである。また,団員の中には,つい先日,ストーンマジックで一緒に練習した方も居られる。思わぬところで知人に会うのは嬉しいことである。
 ゆっくりと登り続けて,11時52分に再び戸沢分岐に到着する。そのまま登り続けて、標高1,135メートル地点で10分ほど休憩を取る。ここで,ガイドが,
 「皆さんちょっと聞いてください・・・この方は5期のフラワーヒルさんです・・・」
と私を団員に紹介してくれる。

■やっと花立山荘に到着
 12時08分に再び歩き出す。まだ,登山学校1年生なので,中には体力不足の方も居られる。苦労しながら一歩一歩あえぐように登っている。まるで,つい数年前の自分の姿を見ているような気分になる。「継続して山歩きをしていれば,きっと強くなりますよ。頑張って・・・」と私は心の中でエールを送る。
 12時28分に,再び花立山荘に到着する。脚力のある人と,弱い人との間で,かなりの差が出てしまう。ここで,20分ほど休憩を取る。
 私も,ここまで登ってきたら,もう一度山頂まで行きたくなる。ただ,帰りがあまり遅くなるのも困るので,花立山荘を歩き出したところで,私だけ先に進ませていただく。再び自分のペースで登り続ける。途中で,先ほど下っているときにすれ違った方と,再びすれ違う。先方が,私の顔を見るなり,「あれ~」と怪訝な顔をする。私が二度も登るとは想定していないから不思議がるのも無理はない。

■再び塔ノ岳山頂に
 13時12分に,塔ノ岳山頂に到着する。今日2度目の登頂である。つい4時間ほど前に登ったときよりも少し風が強くなっている。山頂の人影も若干増えているようである。 13時15分に再び山頂から下山を開始する。山頂付近の急坂を下って,やせ尾根に出たところで,9機のメンバーとすれ違う。今度こそ,お別れである。

          <見晴茶屋前に立てられた案内杭>

 塔ノ岳を登り返したので,さすがに疲れを感じる。ペースを落として,ゆっくりと下り続ける。そして,15時25分に大倉バス停に到着する。
 大倉発15時52分渋沢行のバスに乗車する。先ほど通路いっぱいに広がっていた無作法な一団が同じバスに乗り込んでくる。すぐに大声で喚きあう。数名の一般客がしかめっ面をしている。小心者の私は注意したいが,わずかな距離を乗り合わせるんだから、少しの間我慢すれば良いと自分に言い聞かせて注意できないでいる。

■混雑するバス
 途中からバスの車内が混雑してきた。たくさんの乗客が乗り込んでくる。よぼよぼのお年寄りが乗ってくると,このうるさい女性軍が,この老人に「さっ」と席を譲る。
 私は,女性軍が席を譲ったのを見て,このうるさい女性軍も本当はいい人達なんだなと、ほっとすると同時に安心する。きっと自分たちの無作法に気がつかないまま,無邪気に騒いでいるんだろうと好意的に受け止めることにしよう。

■予定通り電車が動かない
 渋沢から小田原に出る。東海道本線に乗り換える・・・が、茅ヶ崎駅で人身事故があって、運転の見通しがたたないというアナウンスが流れている。小田急で振替輸送をしているので,そちらを利用してくれと盛んに言っている。
 小田急線を利用して藤沢へ出れば帰宅できるが,わざわざ渋沢から小田原まで出たのに,また同じ路線を引き返すのも何となく嫌である。何時動き出すか分からない電車の座席に座り込んで,そのまま待ち続ける。

■ヤレ,ヤレ・・・
 列車は20分ほど遅れて動き出した。
 2度も塔ノ岳山頂を往復したり、電車が遅れたりで,何時もならば14時30分頃帰宅するのに,今日の帰宅は18時30分になってしまった。
 ヤレ、ヤレの一日であった。

{ラップタイム}

 7:34  渋沢歩き出し
  ↓
 7:54  観音茶屋
  ↓   ※83才老人に同行
 8:10  見鳴茶屋
  ↓
 8:41  駒止茶屋
  ↓
 8:55  堀山ノ家
  ↓   ※若手2人と同行
 9:33  花立山荘
  ↓   ※九州気まま旅老人と同行
10:02  塔ノ岳山頂 着
10:20    〃   発
  ↓
10:42  花立山荘
  ↓
11:16  堀山ノ家
___________________
11:25  標高約900メートル付近で9期に会う
  ↓   ※登り返し
12:28  花立山荘(休憩20分)
  ↓   ※単独で登攀
13:12  塔ノ岳山頂 着(2度目)
13:15   〃    発
  ↓
15:25  大倉着

■登攀下降高度
  大倉←→塔ノ岳   1,201m
  登り返し     約 500m
    合計      2,300m

■登攀所要時間     2時間28分〔2.47h〕
 登攀速度  1,201m/2.47h=486.2m/h

■下降所要時間     2時間10分〔2.17h〕
 下降速度  1,201m/2.17h=553.5m/h  
※堀山ノ家・塔ノ岳山頂間の重複山行部分の速度は計算から除外。
                            (おわり)



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