中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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初夏のような鎌倉:鎌倉中央公園・源氏山公園一回り

2015年05月21日 05時23分55秒 | 鎌倉あれこれ

                                <鎌倉中央公園の田んぼ>

    初夏のような鎌倉:鎌倉中央公園・源氏山公園一回り
              (単独散策)
         2015年5月20日(水) 晴

<ルート地図>


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<まずは鎌倉中央公園>

■Not Tonodake? then,where to…?
 本当は塔ノ岳に登りたいが,まだ故障中の右膝が完全復帰とはいえない状態なので自粛している.観音茶屋か見晴茶屋ぐらいまで登って,そのまま下山する程度なら,勿論,どうということもないだろうが,それ以上高い所は,“行は良い良い帰りは怖い”になってしまう可能性がある.ここはもうしばらくの辛抱である.
 ここ1~2週の間,何度となく,”観音茶屋まで登って見ようか”と思ったが,わが家から東海道本線と小田急線を乗り継いで,バスで登山口の大倉まで往復するとほぼ3000円の交通費が掛かる.これだけ交通費を掛けて,観音茶屋辺りで帰ってくるのだったら,いっそのこと鎌倉の山の中を歩いていた方が良いかなという打算が頭の中を絶えず過(よ)ぎる.
 今日は少々早めに雑務を終わらせた…というよりも今日やらなくても何とかなりそうなことをしなかっただけ,何とも情けない行状だが,まあ傘寿を超えてまで齷齪(あくせく)することもなかろう.
 “さてぇ~と…どこへ行こうかな…”
 私は,ナップザックに,雑記帳とデジカメを入れて,取りあえずは,家を出る.今日の出発点は鎌倉中央公園清水塚口(バス停鎌倉中央公園入口)にしようということで,まずは出発点まで移動する.
 出発点で,私は再び,
 ”さてどうしよう…? どこを歩こうかな”
を繰り返す.

■まあ,取りあえずは中央公園だ
 コースは色々である.大船駅から谷戸池,龍宝寺,二伝寺あたりを経由して藤沢駅まで歩こうかな…それとも,鎌倉中央公園から山ノ内辺りを経由して天園でも一回りしてこようかな.でも,それも良いが,源氏山経由で鶴岡八幡宮へ行き,県立近代美術館と国宝館でもゆっくり見学しようかな…
 私の行き先がなかなか定まらないので,まず取りあえずは鎌倉中央公園を一回りしようと決める. 
 行き先をはっきり決めないまま,10時35分,鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す.まずはともかく鎌倉中央公園を散策しよう.そして散策の途中でどっちへ行くか決めよう…
 公園の上の池が見える場所で,どっちへ行くかまた思案,周囲の緑は,つい先日までの新緑からだんだんと濃い緑に変わっている.
 久々に疎林広場へ行くことにする.
 上の池付近から,右手の舗装された坂道を数分登って疎林広場に到着する.雑草が踝が隠れるほどの高さに伸びている,もう辺りはすっかり初夏の様子である.辺りには誰も居ない.
 そろそろヤブ蚊が出ているかもしれないので,ここは立ち止まらずに通過.土道の階段を下って,田んぼ近くの広場に降りる.
 
<上の池>                                                                             <静かなただずまいの疎林広場>

<源氏山公園>

■緑陰の葛原ヶ岡
 11時05分,梶原口から鎌倉中央公園から外に出る.目の前には常磐緑地の山稜が見えている.常磐緑地の方へ行っても良いなと思いながらも,梶原の住宅地を抜けて,山ノ内方面に向かう.
 11時11分,洋食レストラン「ブランブルグ」手前の三叉路に到着する.ここでまたどこへいこうか迷う.
 この三叉路を左折して台峯展望台からの景色を眺めてから,北鎌倉へ下山して,権兵衛付記ミリを越えて,六国見山に登ってから大船に出るのも良いな,まてよそんならいっそのこと天園ハイキングコースを一回りするか…いや,待てよ.それよりも直進して葛原ヶ岡から源氏山を抜けて,久々に鶴岡八幡宮境内にある県立近代美術館でも見学するか…
 私は迷いに迷った末に,頭のリフレッシュを兼ねて県立近代美術館と国宝館を見学することにする.
 “これで,今日の散策コースは決まりだな…”
と私の体内に巣喰っているもう一人の私が,確かめるように私に話しかける.
 “うん,決まったよ…たまには絵画でも見てから,近代美術館2階の喫茶店でゆっくりお茶でもするよ”
 私はご機嫌である.
 そうと決まったら,とにかく源氏山公園まで行こうということで,ブランブルグ前の登り坂を真っ直ぐ進んで,11時16分,右折して源氏山公園に通じる枝道に入る.
 緑陰を吹き抜けるそよ風が何とも心地よい.私は深呼吸をしながら,ノンビリ歩きを続ける.
 11時20分,源氏山公園入口に到着する.ここで急に人の気配を感じるようになる.
 
<鬱蒼とした緑陰の枝道に入る>                      <源氏山公園入口> 

■葛原岡神社
 11時22分,葛原岡神社に到着する.
 相変わらず沢山のハイカーや,遠足で鎌倉に来た小学生などで賑やかである.以前に比べて,ここを訪れる外国人が多くなったような気がする.
 ここでも,私は,“さて,どうしよう”を始める.さきほど,近代美術館を見に行くと決めたばかりなのに…
 ここから裏大仏ハイキングコースをたどって大仏へ出るのも良いな,いや,逆コースで北鎌倉に出てから小袋谷を経由して大船に出るのも良いな.でも,ヤッパリ,鎌倉駅方面に出ようかな?
 葛原岡神社のベンチに座って,どっちへ行こうかと思案する.
 すると,どこからともなく黒猫が現れる.野良猫か,それとも神社で飼っている猫か分からないが,以前,どなたかに,この猫の名前を教えて貰ったことがある.でも猫の名前などとっくに忘れてしまった.
 この猫,私が呼んでいるのに,見向きもしない.
 ”このバカ猫め! 勝手にせい!”
 私は少々ご機嫌斜めである.
 
<葛原岡神社>                                                                    <葛原岡神社で黒猫に会う>

■緑一杯の散策路
 葛原岡神社から緑のトンネルのような散策路をノンビリと歩く.途中で振り返って緑陰の向こうに見えている葛原岡神社の写真を撮る.
 この道を歩きながら,またしても,私は,ここから何処を経由して鎌倉駅方面に向かおうかと迷う.銭洗弁天脇から佐助方面にくだるか,それとも寿福寺の裏道を通って鶴岡八幡宮に向かうかである.
 ”…ま,どっちにしろ,暫く訪れていない源頼朝像付近のベンチで一休みしよう…”
ということで,化粧坂方面に向かう.
 11時35分,源頼朝像のある広場に到着する.
  
<緑陰の散策路>              <源頼朝像>
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<旧知の山仲間にばったり>

■“あっ! 仙人だ!”
 私が源頼朝像を眺めていると,源氏山方面から小柄な老人が,こちらに向かっているのを見付ける.
 ”あっ! 仙人だ!”
 仙人は勿論愛称である.仙人と私のお付き合いは,かれこれ20年以上になる.私に登山の面白さを教えてくれたのは,この仙人である.
 「…仙人さぁ~ん…こんにちは暫くです…」
と私は思わず大声を出して呼びかける.
 そして,頼朝像近くのベンチに座って,久々の出会いを喜び合う.
 話題はお互いの来し方行く末と,年寄りお決まりの病気のことや,共通の知人,友人の消息である.
 話は尽きない.私は仙人にあった途端に,近代美術館見学などどうでも良くなる.お互いに時間いっぱい雑談をしながら,御一緒するのが自然の成り行きである.
 仙人は,杉本観音近くに住んでいる.仙人の家から源氏山公園までの距離は,私の家からk源氏や蚊公園までの距離よりほんの少し近いかなという程度である.
 「もう高い山に登るのは無理.源氏山公園ぐらいが丁度良いかな…」
とお互いに苦笑する.

場所を変えて昼食
 ベンチに座って雑談を楽しんでいると,突然どこからともなく小学生の集団が現れる.引率の先生が,大声で何か注意をしている.注意が終わると,近くに三々五々散らばって昼食を摂るようである.
 「…オレ達も少し歩きましょう.仙人,どっちへ行きたいですか? 暫くの間,どこでも御一緒しますよ…」
 仙人は私の家の方向を慮ってか,
 「じゃあ…葛原岡神社の方へでも行きましょうか…」
と提案する.勿論私に異論はない.私は歩いてさえいれば何処でも良いから…
 「では…」
ということで腰を上げる.そして,もう一度葛原岡神社へ向かう.
 私は昼食の持ち合わせがないので,神社の売店でセンベイ2枚を購入する.これでカロリー的には軽く盛った茶わん2杯分のお米に相当するはずである.これで十分である.
 トイレ脇の階段を登って,高台の一角にあるベンチに並んで座って,昼食を摂る.
 話題はなおも尽きない.
 “同病相哀れむ”ではないが,雑談をしている内に,お互い随分癒される.
 仙人からいろいろな話題が提供される.
 「そう言えば,天園に行っても顔見知りの人達がめっきり少なくなりましたね…」
 「具合が悪くて病院に行っても,さっぱり原因が分からなくて困っています.結局,自分で病気を判断してから医者に掛からなくちゃならないんで苦労しますよ」
 「十何種類もの薬が出るけど,飲んでいる内に,逆にあちこち具合が悪くなっちゃうので,結局飲まなくなりますね…」
 全てが同感できることばかりである.
 「十王岩で仲間と待ち合わせて,一緒に山を歩いていた時代が懐かしいですね,あの頃が一番良かったですね…」
とお互いに述懐する.

<またもやブラウン運動>

■気が変わって鎌倉駅へ
 13時頃,仙人とお別れする.
 仙人はこれから鎌倉駅方面へ下山して,駅前の東急デパート地下で食料品を購入してから,路線バスで帰宅するという.
 私は梶原まで下って,梶原のコンビニに立ち寄ってから帰宅するつもりである.
 一人になってから,梶原に向かうために,また往路を戻る…が,宇賀福神社へ下る道との分岐点で,また気が変わる.
 ”まだ,時間が早いな…,そうだ! オレも鎌倉駅へ出よう”
 宇賀福神社脇を通る急な坂道を,沢山の観光客が,ヒーヒー言いながら坂道を登ってくる.これらの観光客とすれ違いながら坂道を下る.外国人観光客が随分沢山居るのに驚く.
 佐助のトンネルを潜って,13時20分頃,鎌倉駅西口に到着する.
 
<宇賀福神社入口>                           <佐助隧道> 

■大船駅
 鎌倉駅でまた迷う.
 どうせのことだから,これから近代美術館を見に行こうか.それとも自宅までブラブラ歩きをするか…どうしよう?
 結局踏ん切りが付かないので,
 “では,電車で,お馴染みの大船へ出よう…”
という平凡な結論になる.
 逗子から来た横須賀線上り電車は,ガラガラだったが,乗客の多い鎌倉駅で立ち席が出るほど一杯になる.
 4~5分の乗車で大船駅に到着する.
 ここから先は定番のコースである.
 まずは駅前のY電機に立ち寄る.パソコン売場とデジカメ売場を隅から隅まで見て回る.その後,ルミネの本屋やユニクロをぐるぐる…そうこうしている内に,結構良い時間になる.
 まだ,歩行距離は大したことないけれども,随分と時間も経過しているので,この辺りが潮時.路線バスを利用して帰宅.
 今日は全く予想できない出たとこ勝負の好い加減散歩を楽しんだ,まるでブラウン運動だ.だから,これからは私のことは“Mr.ブラウン”と呼ぶのが相応しいな…なんて余計なことを考えて苦笑する.

<ラップタイム>

10:35  鎌倉中央公園清水塚口あるきだし
11:05     〃      梶原口
11:11  ブランブルグ
11:20  源氏山公園
11:22  葛原岡神社(11:28まで休憩)
11:35  源頼朝像(12:00)
12:20  葛原岡公園ベンチ(13:00頃)  
13:04  宇賀福神社
13:14  佐助隧道
13:20  鎌倉駅西口

[散策記録]

■水平歩行距離            5.0km

■累積登攀高度                          187m

■累積下降高度                          234m

■所要時間(休憩時間込み)
 鎌倉中央公園清水塚口発         10:35
 鎌倉駅着                                13:20
 (所要時間)                  2時間45分(2.75h)
 水平歩行速度              5.0km/2.75h=1.82km/h
                                    (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3fcb9203e6cbfde0579c786fca5fbae5
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