<わずかに雪が残る山頂付近の階段>
ネコに会えない丹沢:塔ノ岳(今年11回目)
(単独山行)
2010年3月15日(土)
■春眠暁を覚えず
この所,めっきり春らしくなってきた.
相変わらず温かい日と寒い日が交互にやってくるが,3月も中旬ともなると,いくら寒いといっても,寒さは知れている.それに季節が移り変わるころには仕方がないことだが,天気の良い日と悪い日がめまぐるしくやってくる.
今週は月曜日に塔ノ岳を訪れた後,なんだかんだと理屈を付けて塔ノ岳詣でをサボっている.
「お前・・このままぐうたらしていたら,身体が鈍ってしまうぞ・・」
と,私の胸に住み着いているもう一人の私が盛んに責め立てる.
私は温かい寝具の中から起き上がりたくないので,何だかんだと理屈を付けて,
「やっぱり,今日は塔ノ岳へ行くのを止めよう・・・」
と思う.そう思った矢先に,
「でも,今日行かなければ,明日から雨だぞ・・また当分塔ノ岳はおさらばだ.それでも良いのか・・」
ともう一人の私が責め立てる.
私は意を決し,4時に起床する.毎度のことながら,登山用の着衣を着てしまうと,
「・・よおしっ~! 塔ノ岳へ行くぞ!」
と決心が固まるから不思議である.
5時10分に家を出る.辺りはもう薄明るくなり始めている.今日は寒い一日のはずだが,真冬に比較すれば随分と温かい.
■体調を意識してユックリペースで
今日は休日.休日になると小田原で小田急線に乗り換える時間は平日だと3分しかなくて苦労するが,休日は6分ほどある.わずか3分の違いだが,この違いは実に大きい.
渋沢発大倉行1番バスは,沢山の立ち席が出るほど大混雑である.例によって韋駄天のTさん他韋駄天組,カメラマンのMさんなど数名のご常連が乗車している.その他大半の登山客は平素見かけない方々ばかりである.かなりの方々は日帰りにしては随分と沢山の荷物を背負っているなという印象を受ける.
バスは,7時少し過ぎに大倉に到着する.韋駄天のTさん達は,直ぐに登山を開始する.私は,簡単なストレッチをしてから,7時12分に歩き出す.
大倉付近で進められていた道路工事も大方終わったらしく,真新しい舗装道路が続く.路面はすっかり乾いている.沢山の登山客が数珠つなぎに連なっている.
私は,今日も一歩一歩丁寧に歩こうと心に決める.特に歩き出しは十分ユックリと歩いて,身体のウォーミングアップに務めようと意識する.それでも,平素,山道を歩かれていない方よりは,幾分速く歩けるので,何人かの方々を追い越す.
8時丁度に一本松を通過する.ちょうどそのとき,上からショートパンツ1枚の若い男性が下山してくる.彼は1日に3回塔ノ岳を往復する猛者(もさ)である.
■駒止茶屋まで1時間01分
8時13分に駒止茶屋を通過する.歩き出してから1時間01分.ゆっくり歩いたにしては,まあ,まあのラップタイムである.ユックリ歩いたのに,なぜ,それほど所要時間が落ちなかったのかは,きわめて自明.歩き出しがユックリしていたので,疲労が蓄積しなかったために,駒止茶屋手前の急坂を,案外速い速度で登れたからである.私は自分のラップタイムを眺めながら,登山の奥深さを再認識する.
駒止茶屋の急坂で,私を追い抜いていった男性が,茶屋のベンチにへたり込むように座る.その後,この男性の姿を見ることはなかった.
駒止茶屋を過ぎると,やっぱり泥道になる.月曜日に歩いたときに比較すると,大分程度は良くなっているものの,やっぱり泥道は歩きにくい.
やがて,富士山の眺望がよい所を通過する.今日は晴れているものの,辺り一面が霞んでいる.肉眼では富士山が朧に見えているが,果たして写真に写るかどうか良く分からないが,とにかく数枚の写真を撮る.
※斜めの陰はカメラの故障
■すっかり歩きやすくなった萱場平
8時29分に堀山の家を通過する.
丁度そのとき,小草平のベンチで休憩を取っていた男性が,私の直ぐ後を追うようにして歩き出すが,直ぐに遅れる.特段,私が速く歩いているわけではなく,平素の登山回数の違いが表れただけである.ちょっと自慢げに聞こえるかも知れないが,その間,若手の登山者,2~3人に,軽く追い抜かれる.
8時47分,萱場平を通過する.ここに立派な木道ができたので,泥んこに悩まされることがなくなった.大助かりである.
■富士山が朧な花立山荘
9時丁度に,“あと7分坂”に到着する.大倉尾根でもっとも嫌なところである.私はあと少し,あと少しと思いながら登り続ける.そして,9時07分に花立山荘に到着する.ベンチで1人の登山客が休憩を取っている.
相変わらず,山荘前から,茫洋とした富士山が見えている.
汗をかかないように登っていたので,疲労感は全くない.そのまま,登り続けて,9時14分に花立場(花立山頂)に到着する.疲れているときは,花立山荘から花立山まで10分ほど掛かることがあるが,今日の所要時間は7分である.大倉を歩き出してから,1時間55分.2時間を5分も短縮している.これには満足.
「今日の調子は,まあ,まあ,だな・・・」
と自分の体調を確認する.
富士山は相変わらずボンヤリとしか見えていない.
■改修工事が進む登山道
8時20分に金冷シを通過する.すぐにひどい泥んこ道になる.金冷シを通過して,最初の長い階段には,幾分残雪がある.この階段を登り切ったところの改修工事が終わっていて,随分と歩きやすくなった.有り難いことである.
金冷シを過ぎる辺りから,風が強くなる.
ここまで来れば,山頂はあとわずかである.私は周辺の写真を撮りながら,ユックリと登る.
後ろから人の気配がする.振り返ると,ショートパンツの青年である.彼は,今日2回目の登頂である.こんなに早く彼に追いつかれるとは思わなかった.
<金冷シから最初の階段が整備された>
■春霞で風が強い塔ノ岳山頂
山頂直下の階段で,韋駄天組のTさん達とすれ違う.
9時34分,塔ノ岳山頂に到着する.今日の大倉から山頂までの所要時間は2時間22分.まあこんな所だろう.
山頂の気温はそれほど低くはなさそうだが,強い風が吹いている.風に煽られ,とにかく寒い.ただ,山頂には残雪はほとんどない.まだ,時間が早いせいか,山頂には登山客の姿はない.
相変わらず晴れてはいるが,春霞のために眺望は良くない.私は,一応,儀式として,山頂からの写真を何枚か撮る.
<韋駄天のTさんが下る>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.何時ものように300円也のお茶を注文する.山頂の気温は+3.2℃.やはり温かい.山荘は,ご常連らしい方々で繁盛している.今日の小屋番はオーナーのHさん他.ネコのミー君の忠実な僕(しもべ)のOさんは,あいにく不在.私はミー君との対面を諦める.
皆さんの雑談を,聞くでもなし,聞かないでもなしで,暫くの間,ボンヤリと過ごすが,ミー君に会えないのなら長居は無用である.
お茶を飲み干してから,9時58分に尊仏山荘から下山を開始する.
<今日の塔ノ岳山頂>
※画面の陰はカメラの故障
■沢山の知人とすれ違う
風が強いので,体感温度はかなり低い.私は雨具兼用のジャケットを羽織って,下山を開始する.
山頂直下の階段で,同じバスに乗り合わせたカメラマンのMさんとすれ違う.さらに金冷シ付近で,山旅スクール6期のNさんとバッタリ.前回もほぼ同じ場所で,Nさんとすれ違った.
10時19分,花立山荘に到着する.ここで,ジャケットを脱いで,リュックに収めるために,3分ほど休憩を取る.花立山荘前のベンチでは,沢山の登山客が休憩を取っている.
次から次に登ってくる登山客とすれ違いながら,下山を続ける.
■ネコは大丈夫かな?
10時32分,花立山荘直下の“7分坂”を下り終えて,露岩帯に入ったところで,1週間ぶりに小屋番交代で登ってくる尊仏山荘のOさんとすれ違う.Oさんが,
「・・ネコに会いましたか?」
と私に聞く.
「いえ,今日は姿が見えなかったです・・(小屋番が)Hさんだったので,遠慮してネコを呼んで貰わなかったんです・・」
「そうでしたか!・・(ネコが)生きているんかな? (年だから)心配だな.ナントカしなきゃ」
「この所,ネコに会っていないんです・・・また,来週,天気が良ければ,月曜日辺り,ネコに会いに登っていきますよ・・・」
<Oさんが登る>
■ありゃ,こんな人も
11時01分,堀山の家を通過する.
堀山の尾根を歩いていると,ショートパンツの青年が,また登ってくる.
「おや,もう登ってきたんですか? 今日,3回目ですね」
「そう,3回目です」
彼はニコニコしながら,駆け足で登っていく.3回の登頂となると累積標高差は4000メートルに達する.それを歩くのではなく,走って登る・・・彼は,とんでもない怪物である.
11時19分,駒止茶屋を通過.急な下り坂に差し掛かる.ここで初老の男性とすれ違う.
「(塔ノ岳の)山頂はもうすぐですか?」
と私に聞く.私は呆れる.
「いえ,まだ半分も来ていないですよ・・」
と答える.
■強風で東海道本線の電車が徐行
12時15分丁度にバス停大倉に到着する.発車間際のバスに飛び乗る.同じバスに,途中で道草をしていた韋駄天のTさん他が乗車している.
山麓は,すこし蒸し蒸しするほどの暖かさである.
何時も通りに,小田原経由で東海道本線の電車に乗り換える.ところが二宮付近で強風が吹いているらしくて,電車は徐行運転を続ける.結局,電車は10分ほど遅延する. 13時50分,ようやく大船に到着する.
相変わらず天気が良くてさわやかである.このままバスに乗って帰宅するのが勿体なくなる.そこで,鎌倉中央公園まで,およし2キロメートル余りの道を,ブラブラと歩く.
のどが渇く.途中,コンビニに立ち寄って,安売りをしているサイダーを購入.立ち飲みをしながら中央公園に入る.心地良い天候である.公園は沢山の家族連れで賑わっている.
14時30分頃,帰宅.
風が次第に強まってくる.今夜は大荒れの天気になるようである.
[ラップタイム]
7:12 大倉歩き出し
7:31 観音茶屋
7:45 見晴茶屋
8:13 駒止茶屋
8:29 堀山の家
9:07 花立山荘
9:20 金冷シ
9:34 塔ノ岳山頂 着
===================================
9:58 塔ノ岳山頂 発(3.2℃)
10:06 金冷シ
10:19 花立山荘(10:22まで衣服調整)
11:01 堀山の家
11:19 駒止茶屋
11:43 見晴茶屋
11:55 観音茶屋
12:15 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:12
塔ノ岳 着 9:34
(所要時間) 2時間22分(2.37h)
登攀速度 1269m/2.37h=535.4m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
塔ノ岳 発 9:55
大倉 着 12:15
(所要時間) 2時間20分(2.33h)
下降速度 1269m/2.33h=544.6m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5df315ca6eeed1e7fc59e32e2b01c4bb
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c2df5330aef3195e0f6e00ae11ffe17b
ネコに会えない丹沢:塔ノ岳(今年11回目)
(単独山行)
2010年3月15日(土)
■春眠暁を覚えず
この所,めっきり春らしくなってきた.
相変わらず温かい日と寒い日が交互にやってくるが,3月も中旬ともなると,いくら寒いといっても,寒さは知れている.それに季節が移り変わるころには仕方がないことだが,天気の良い日と悪い日がめまぐるしくやってくる.
今週は月曜日に塔ノ岳を訪れた後,なんだかんだと理屈を付けて塔ノ岳詣でをサボっている.
「お前・・このままぐうたらしていたら,身体が鈍ってしまうぞ・・」
と,私の胸に住み着いているもう一人の私が盛んに責め立てる.
私は温かい寝具の中から起き上がりたくないので,何だかんだと理屈を付けて,
「やっぱり,今日は塔ノ岳へ行くのを止めよう・・・」
と思う.そう思った矢先に,
「でも,今日行かなければ,明日から雨だぞ・・また当分塔ノ岳はおさらばだ.それでも良いのか・・」
ともう一人の私が責め立てる.
私は意を決し,4時に起床する.毎度のことながら,登山用の着衣を着てしまうと,
「・・よおしっ~! 塔ノ岳へ行くぞ!」
と決心が固まるから不思議である.
5時10分に家を出る.辺りはもう薄明るくなり始めている.今日は寒い一日のはずだが,真冬に比較すれば随分と温かい.
■体調を意識してユックリペースで
今日は休日.休日になると小田原で小田急線に乗り換える時間は平日だと3分しかなくて苦労するが,休日は6分ほどある.わずか3分の違いだが,この違いは実に大きい.
渋沢発大倉行1番バスは,沢山の立ち席が出るほど大混雑である.例によって韋駄天のTさん他韋駄天組,カメラマンのMさんなど数名のご常連が乗車している.その他大半の登山客は平素見かけない方々ばかりである.かなりの方々は日帰りにしては随分と沢山の荷物を背負っているなという印象を受ける.
バスは,7時少し過ぎに大倉に到着する.韋駄天のTさん達は,直ぐに登山を開始する.私は,簡単なストレッチをしてから,7時12分に歩き出す.
大倉付近で進められていた道路工事も大方終わったらしく,真新しい舗装道路が続く.路面はすっかり乾いている.沢山の登山客が数珠つなぎに連なっている.
私は,今日も一歩一歩丁寧に歩こうと心に決める.特に歩き出しは十分ユックリと歩いて,身体のウォーミングアップに務めようと意識する.それでも,平素,山道を歩かれていない方よりは,幾分速く歩けるので,何人かの方々を追い越す.
8時丁度に一本松を通過する.ちょうどそのとき,上からショートパンツ1枚の若い男性が下山してくる.彼は1日に3回塔ノ岳を往復する猛者(もさ)である.
■駒止茶屋まで1時間01分
8時13分に駒止茶屋を通過する.歩き出してから1時間01分.ゆっくり歩いたにしては,まあ,まあのラップタイムである.ユックリ歩いたのに,なぜ,それほど所要時間が落ちなかったのかは,きわめて自明.歩き出しがユックリしていたので,疲労が蓄積しなかったために,駒止茶屋手前の急坂を,案外速い速度で登れたからである.私は自分のラップタイムを眺めながら,登山の奥深さを再認識する.
駒止茶屋の急坂で,私を追い抜いていった男性が,茶屋のベンチにへたり込むように座る.その後,この男性の姿を見ることはなかった.
駒止茶屋を過ぎると,やっぱり泥道になる.月曜日に歩いたときに比較すると,大分程度は良くなっているものの,やっぱり泥道は歩きにくい.
やがて,富士山の眺望がよい所を通過する.今日は晴れているものの,辺り一面が霞んでいる.肉眼では富士山が朧に見えているが,果たして写真に写るかどうか良く分からないが,とにかく数枚の写真を撮る.
※斜めの陰はカメラの故障
■すっかり歩きやすくなった萱場平
8時29分に堀山の家を通過する.
丁度そのとき,小草平のベンチで休憩を取っていた男性が,私の直ぐ後を追うようにして歩き出すが,直ぐに遅れる.特段,私が速く歩いているわけではなく,平素の登山回数の違いが表れただけである.ちょっと自慢げに聞こえるかも知れないが,その間,若手の登山者,2~3人に,軽く追い抜かれる.
8時47分,萱場平を通過する.ここに立派な木道ができたので,泥んこに悩まされることがなくなった.大助かりである.
■富士山が朧な花立山荘
9時丁度に,“あと7分坂”に到着する.大倉尾根でもっとも嫌なところである.私はあと少し,あと少しと思いながら登り続ける.そして,9時07分に花立山荘に到着する.ベンチで1人の登山客が休憩を取っている.
相変わらず,山荘前から,茫洋とした富士山が見えている.
汗をかかないように登っていたので,疲労感は全くない.そのまま,登り続けて,9時14分に花立場(花立山頂)に到着する.疲れているときは,花立山荘から花立山まで10分ほど掛かることがあるが,今日の所要時間は7分である.大倉を歩き出してから,1時間55分.2時間を5分も短縮している.これには満足.
「今日の調子は,まあ,まあ,だな・・・」
と自分の体調を確認する.
富士山は相変わらずボンヤリとしか見えていない.
■改修工事が進む登山道
8時20分に金冷シを通過する.すぐにひどい泥んこ道になる.金冷シを通過して,最初の長い階段には,幾分残雪がある.この階段を登り切ったところの改修工事が終わっていて,随分と歩きやすくなった.有り難いことである.
金冷シを過ぎる辺りから,風が強くなる.
ここまで来れば,山頂はあとわずかである.私は周辺の写真を撮りながら,ユックリと登る.
後ろから人の気配がする.振り返ると,ショートパンツの青年である.彼は,今日2回目の登頂である.こんなに早く彼に追いつかれるとは思わなかった.
<金冷シから最初の階段が整備された>
■春霞で風が強い塔ノ岳山頂
山頂直下の階段で,韋駄天組のTさん達とすれ違う.
9時34分,塔ノ岳山頂に到着する.今日の大倉から山頂までの所要時間は2時間22分.まあこんな所だろう.
山頂の気温はそれほど低くはなさそうだが,強い風が吹いている.風に煽られ,とにかく寒い.ただ,山頂には残雪はほとんどない.まだ,時間が早いせいか,山頂には登山客の姿はない.
相変わらず晴れてはいるが,春霞のために眺望は良くない.私は,一応,儀式として,山頂からの写真を何枚か撮る.
<韋駄天のTさんが下る>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.何時ものように300円也のお茶を注文する.山頂の気温は+3.2℃.やはり温かい.山荘は,ご常連らしい方々で繁盛している.今日の小屋番はオーナーのHさん他.ネコのミー君の忠実な僕(しもべ)のOさんは,あいにく不在.私はミー君との対面を諦める.
皆さんの雑談を,聞くでもなし,聞かないでもなしで,暫くの間,ボンヤリと過ごすが,ミー君に会えないのなら長居は無用である.
お茶を飲み干してから,9時58分に尊仏山荘から下山を開始する.
<今日の塔ノ岳山頂>
※画面の陰はカメラの故障
■沢山の知人とすれ違う
風が強いので,体感温度はかなり低い.私は雨具兼用のジャケットを羽織って,下山を開始する.
山頂直下の階段で,同じバスに乗り合わせたカメラマンのMさんとすれ違う.さらに金冷シ付近で,山旅スクール6期のNさんとバッタリ.前回もほぼ同じ場所で,Nさんとすれ違った.
10時19分,花立山荘に到着する.ここで,ジャケットを脱いで,リュックに収めるために,3分ほど休憩を取る.花立山荘前のベンチでは,沢山の登山客が休憩を取っている.
次から次に登ってくる登山客とすれ違いながら,下山を続ける.
■ネコは大丈夫かな?
10時32分,花立山荘直下の“7分坂”を下り終えて,露岩帯に入ったところで,1週間ぶりに小屋番交代で登ってくる尊仏山荘のOさんとすれ違う.Oさんが,
「・・ネコに会いましたか?」
と私に聞く.
「いえ,今日は姿が見えなかったです・・(小屋番が)Hさんだったので,遠慮してネコを呼んで貰わなかったんです・・」
「そうでしたか!・・(ネコが)生きているんかな? (年だから)心配だな.ナントカしなきゃ」
「この所,ネコに会っていないんです・・・また,来週,天気が良ければ,月曜日辺り,ネコに会いに登っていきますよ・・・」
<Oさんが登る>
■ありゃ,こんな人も
11時01分,堀山の家を通過する.
堀山の尾根を歩いていると,ショートパンツの青年が,また登ってくる.
「おや,もう登ってきたんですか? 今日,3回目ですね」
「そう,3回目です」
彼はニコニコしながら,駆け足で登っていく.3回の登頂となると累積標高差は4000メートルに達する.それを歩くのではなく,走って登る・・・彼は,とんでもない怪物である.
11時19分,駒止茶屋を通過.急な下り坂に差し掛かる.ここで初老の男性とすれ違う.
「(塔ノ岳の)山頂はもうすぐですか?」
と私に聞く.私は呆れる.
「いえ,まだ半分も来ていないですよ・・」
と答える.
■強風で東海道本線の電車が徐行
12時15分丁度にバス停大倉に到着する.発車間際のバスに飛び乗る.同じバスに,途中で道草をしていた韋駄天のTさん他が乗車している.
山麓は,すこし蒸し蒸しするほどの暖かさである.
何時も通りに,小田原経由で東海道本線の電車に乗り換える.ところが二宮付近で強風が吹いているらしくて,電車は徐行運転を続ける.結局,電車は10分ほど遅延する. 13時50分,ようやく大船に到着する.
相変わらず天気が良くてさわやかである.このままバスに乗って帰宅するのが勿体なくなる.そこで,鎌倉中央公園まで,およし2キロメートル余りの道を,ブラブラと歩く.
のどが渇く.途中,コンビニに立ち寄って,安売りをしているサイダーを購入.立ち飲みをしながら中央公園に入る.心地良い天候である.公園は沢山の家族連れで賑わっている.
14時30分頃,帰宅.
風が次第に強まってくる.今夜は大荒れの天気になるようである.
[ラップタイム]
7:12 大倉歩き出し
7:31 観音茶屋
7:45 見晴茶屋
8:13 駒止茶屋
8:29 堀山の家
9:07 花立山荘
9:20 金冷シ
9:34 塔ノ岳山頂 着
===================================
9:58 塔ノ岳山頂 発(3.2℃)
10:06 金冷シ
10:19 花立山荘(10:22まで衣服調整)
11:01 堀山の家
11:19 駒止茶屋
11:43 見晴茶屋
11:55 観音茶屋
12:15 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:12
塔ノ岳 着 9:34
(所要時間) 2時間22分(2.37h)
登攀速度 1269m/2.37h=535.4m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
塔ノ岳 発 9:55
大倉 着 12:15
(所要時間) 2時間20分(2.33h)
下降速度 1269m/2.33h=544.6m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5df315ca6eeed1e7fc59e32e2b01c4bb
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c2df5330aef3195e0f6e00ae11ffe17b
韋駄天組さんたちと登りも下りも、そう遅れることなく、なかなかの健脚だったと.....! 大して差はついていなかったはずです!!
大倉の里は、ピンク色の桜が開花して、すっかり春です!!
この日の帰りは私も難儀しました。強風ではなく、大渋滞です!! 三連休初日を忘れてました!
丹沢は電車で来るのが賢明ですが、この時季は早いスタートにしたいので、車になってしまいます!!
猫のミー君は、O氏に可愛がられて、なんとか元気な姿を見せてもらいたいですネ!!
オーナー氏は、初めて小屋番で上がって来た頃
から、ああいう感じで悪気はないはずですが、生き物にもう少し愛情の情を.....と思います。
これから好い季節になります! またお会いしたいです!!
コメントありがとうございました.
土曜日は本当に気分の良い登山日和でした.
ネコの会えなかったので,今週早々にも,時間を見つけて,尊仏山荘に行きたいと思っています.
ミー君も,もう高齢.元気でいてほしいなと思っています.
これからも私のブログ,よろしくお願いいたします.