中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ペルー周遊記(28):第8日目(2)ウロス島観光

2008年08月30日 10時25分59秒 | ペルー:ブランカ山脈ピスコ山登頂
                    <ウロス島の民家>

       ペルー周遊記(28):第8日目(2):ウロス島観光
         2008年7月8日(水)(つづく)

<チチカカ湖の概要>


 ホテルリベラトール-(観光船)→ウロス島見学-(観光船)→ホテルリベラトール-(専用バス)→シュスタニ遺跡見学-(専用バス)→フリアカ空港-(飛行機)→リマ


<観光船に乗船>

■船着場から観光船に乗船する
 8時10分,私達はガイドのアレックスの後について,ホテルリベラトールを出発して,ホテルの直ぐしたにある船着場に降りる.そして,すぐに小さな観光船に乗車する. 船の中で,すぐにアレックスの説明が始まる.
 「・・・チチカカ湖は,琵琶湖の12倍の広さがあります.湖の面積の60パーセントがペルー領,40パーセントがボリビヤ領です.一番深い所の推進は約300メートルです・・・」
 チチカカ湖は,汽船が就航する湖としては世界で最も高い所だという.ここの標高は3,855メートルもある.富士山より高い所で汽船が走っている.そう考えると,凄い所に来たなと実感する.

                   <小さな観光船に乗船する>

■チチカカ湖を西へ
 私達を乗せた小さな観光船は,ゆっくりとした速度で,波止場から西の方向へ進む. 風が全くないので,湖面は凪いでいる.快晴の青空を湖面が反射している.船が進むにつれて,ざわざわと波がうねりとなって湖面に広がっていく.彼方此方に葦のような草が列になって生えている.湖水は少し緑がかった色をしていて,それほど綺麗ではないようだ.
 8時21分,私達を乗せた観光船は,同じくらいの大きさの船に追い越される.その船には,船内だけでなく屋上,デッキにも沢山の人が鈴なりに乗っている.乗客が,観光客か,それとも現地の人かよくわからない.

                <静かな湖面にうねりを立てながら船は進む>

■ウロス島:浮島が見え始める
 8時25分,進行方向右手前方に,草がぼうぼう生えているように見える平らな島が見えはじめる.ウロス島(Isla de Los Uros)である.島には数軒の家が建っている.有名な浮島である.アレックスの説明によると,この辺りには,いくつかの浮島があり,一番古い浮島は作られてから10年ほど経過しているという.
 浮島の面積を積算すると,約10平方キロメートになる.そして,浮島で生活する人達の人数は,約3,500人だという.

                     <浮島が見え出す>

<ウロス島に上陸>

■足元が覚束ない

 8時26分,ウロス島に上陸する.
“すっかり観光地化しているな”が第一印象である.
 浮島というだけあって,足元がグニャグニャしていて,まっすぐ立つのが,何となく覚束ない.
 下船した所が,500平方メートルもあるだろうか,広い空き地になっている.広場の周囲には,葦(正確にはトトラという一種の葦)で作った小さな住居が数軒並んでいる.同じ浮島の中で,広場から100メートルほど離れた所に立派な家が建っているのが見える.すると,広場の周辺に並んでいる小さな家は観光用なのなかなと疑いたくなる.

            <浮島の構造を説明するアレックス(左)>
          ※手前の器に食用魚タラチが,説明用に入っている
   
 
■浮島の構造
 アレックスが,私達を広場の中心に集めて,説明を開始する.
 彼の横には,浮島の構造を示す“浮島のブロック”が置いてある.そのブロックの後には,“ISLA FLOATED UROS”と書いた看板が置いてある.
 「・・・浮島の厚さは2メートルほどもあります・・・・」
 実物を見ると,断面積が50×50センチメートル平方,厚さが70センチメートルほどのブロックを繋ぎ合わせて浮島が作られていることが分かる.
 このブロックは,葦(の一種)の根元の部分を切り出したものである.これらのブロックの表面の4角に大きな釘を刺し込む.そして,隣のブロックの釘と,この釘を縄で連結して,次第に大きな塊にしていく・・・その上に葦を厚く敷き詰めて浮島を完成させる.

               <島の様子を説明する現地案内人>

■浮島寸景
 浮島の上でも,豚,ニワトリ,モルモットなどが飼育され,ジャガイモも栽培されている.また,フジモリ前大統領が普及させたというソーラーパネルも設置されている. 足元のボウルのなかで,数匹の魚が泳いでいる.アレックスの説明によると,タラチという食用の魚だという.
 アレックスによると,浮島の材料となる葦は食用にもなるという.葦の根元の部分を取りだして皮を剥くと白い茎が現れる.この茎をほんの少し食べてみる.味は全くない.美味しいとは思わないが,シャキシャキとした歯ごたえがある.
 広場に面した家屋の裏に一段と高い建物がある.その上にコンドルが1羽止まっている.最初にコンドルを見付けた仲間が,
 「・・あれ!・・あんな所にコンドルが居る・・・」
とビックリする.どうやら観光用のコンドルのようである.

               <食用モルモットが走り回っている>

■物々交換の寸劇
 浮島の住民は,昔,陸に住む人達と物々交換をして生活していたという.そこで,往時を偲ぶ物々交換の寸劇を見せてくれるという.赤青の縞模様で編んだ大きな布の上に,品物を並べて,互いに交渉するという劇である.現地語で演じるので,何を言っているのか,全く分からないが,雰囲気は十分に伝わってくる.
 演じるウロス島の住民は,実に派手な衣服をまとっている.同行のご婦人方が,この衣服を試着する.それぞれがユーモラスな姿に変身する・・・が,このブログで変身した姿を紹介するのは止めておこう.

                     <物々交換の寸劇>

■土産店を見物
 広場の周辺を見て回る.
 当然のことながら,観光客目当ての露店の土産店が,数軒,開店している.この島の住民にとって観光収入はとても重要である.アレックスが,もし協力できるなら何か購入して欲しいという.私は何も買わなかったが,数名の同行者は,なにがしかの買い物をしたようである.
 広場の片隅に葦で作ったモルモット飼育場がある.可愛いモルモットが元気に走り回っている. 9時17分,私達はウロス島を出発して,ホテルに戻る予定である.
 希望者だけは,対岸まで,葦で作った船に乗って行けるという.ただし,有料.
 結局,全員が,葦で造った船に乗ることになる.

                <寸劇の場所が土産店に変身する>

                             (つづく)
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