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ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルのチャイコフスキー「悲愴」(1956年・モノラル盤」

2010-02-26 17:01:01 | 交響曲
 エフゲニー・ムラヴィンスキー(Evgeny Mravinsky/1903~1988)は手兵レニングラード・フィルとチャイコフスキー交響曲第6番ロ短調「悲愴」をライヴ録音まで含めると相当な数の録音を遺していると思われるが今日紹介する1枚のLPレコードは彼等がまだ西側での演奏活働が厳しかった1950年代にウィーン・コンツェルトハウス大ホールで「ドイツ・グラモフォン」によって最初に録音されたものである。このレコードは1995年に「ドイツ・グラモフォン・オリジナルス・アナログ名盤」シリーズとして再リリースされたオリジナル・マスター・テープを使用したドイツ・プレスの限定盤であった。(POJG9034)
 彼のチャイコフスキー交響曲録音の名盤ですぐ思いつくのが過去に紹介ずみのこの4年後に彼等が初のヨーロッパ演奏旅行の際に同じく「ドイツ・グラモフォン」によりステレオで録音された後期交響曲集であろう。後世にのこる不滅の名盤である。因みに「悲愴」は1960年11月に都市は同じウィーン、録音会場は楽友協会大ホールで録音されている。
 話を本題に戻しこの録音は1956年6月に「ウィーン・コンツェルトハウス大ホール」で行われ同時に第5番ホ短調作品64も録音された。(先月に紹介したクルト・ザンデルリンクとの「第4番」の録音もこの時に行われている。)録音はモノラルながら音の状態は大変素晴らしく力強いレニングラード・フィルの金管群の響きも冴え渡り当時53歳のムラヴィンスキーの指揮の魅力がうかがえる。
 尚、このモノラルLPの国内盤の初出は1960年代の初めごろだったと思うがCD時代に入り再びLPで再リリースされたことは筆者にとっても喜ばしいことだった。



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