
ルイ・フレモー(Louis Fremaux)は1921年生まれの今年90歳を迎えた最長老のフランスの名指揮者である。すでに現役は引退していると思うが「モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団」(1956年〜66年)、「バーミンガム市交響楽団」(1969年〜78年)の音楽監督時代に数々の名録音がある。今日紹介する写真のLPレコードは彼が「モンテカルロ」時代に「ドイツ・グラモフォン」にレコーディングした「イタリア歌劇序曲集」である。(DG/2544 139/ステレオ)このLPは筆者が1970年代にヨーロッパ旅行中に求めた再リリース盤でオリジナルLPは1964年にレコード番号「135 067」で発売されたものである。録音年代がジャケットに記載されてないので正確なことは不明だがオリジナル盤の発売年代から推定して1962,63年の録音と思われる。また余談ながら彼は同レーベルにその後(1965年頃)同コンビで「フランス歌劇序曲集」も録音している。
さてこの「イタリア序曲集」にはヴェルディ:「運命の力」・「シチリア島の夕べの祈り」、ロッシーニ:「絹はしご」・「セビリアの理髪師」・「アルジェのイタリア女」の各序曲に加えベッリーニの「ノルマ」序曲も収録されているところも興味深い。演奏も彼独特のアクセント、メリハリ感が印象的である。録音も大変素晴らしのも魅力的だ。フレモーはこれまでに度々来日しているが筆者が一番印象に残る来日は1972年11月「東京都交響楽団」の客演である。この時彼が振ったルーセルの「バッカスとアリアーヌ」第2組曲は今も忘れられない。

(1972年11月「都響」プログラム −ルイ・フレモーの直筆サイン)










