玉川上水 花マップ

玉川上水沿いの主な野草の生育地図を作ります

7月の花

2017-07-01 07:59:32 | 4月



アキカラマツ

カラマツソウというのは花がカラマツの新葉に似ているからです。アキカラマツは人の背丈にもなる大型の草本で、玉川上水の明るいところには比較的よくあります。

オオバギボウシ

大きな葉が株状に出て、その中央部から薄紫色の横向きの花をつけます。ほかに間違えることのなさそうなユニークな花です。

オニユリ

ヤマユリを大きくて高貴なユリとすれば、オニユリはやや小さめとはいえ大きいユリで、花の色が濃いオレンジ色に点々があり、情熱がほとばしるような雰囲気です。茎にムカゴがついています。

キツネノカミソリ

あまり大きくなく、濃いめのオレンジ色の花をつけるので、ほかに間違いようのない花です。

ジャノヒゲ

目立つの冬の青い果実で、花の時期は目たちません。暗い林の下に生えます。

シラヤマギク





「野菊」にはいくつかあってしかも見分けがむずかしいものがあるのですが、シラヤマギクは葉がハート形なのでわかりやすいです。玉川上水の明るい場所に人の背丈を越えるような大きな株があります。

タカトウダイ



トウダイグサのトウダイはもちろん「東大」ではないですが、海を照らす「灯台」でもありません。「燈台」ですが、これは灯台と同じです。ただ海を照らす大きな灯台ではなく、電灯、いやランプもなかった時代に部屋を照らした台のことです。ロウソクをおいたのか、油を入れた器をおいたのかよく知りません。いとつの花は小さいのですが、花序が台のように放射状に開いています。小さい花を見るとなかなかきれいですが、風変わりです。それに変わっているのは子房がポンと飛び出しています。

タケニグサ





空き地のような明るい場所に生える大型の草本で、人の背丈を超えるものもある。葉も大きく独特の切れ込みがある。茎を傷つけると黄色い汁がでる。たくさんの白っぽい黄身がかった花をつけ、紫色がかった果実をつける。

チダケサシ

似たものにトリアシショウマがあります。ユキノシタ科で、花序全体もきれいですが、小花も魅力的です。ほとんど白のものからピンクのものまであります。明るい場所に生えます。

ツユクサ

私はツユクサの青が好きです。おしべの黄色との配色もよいし、花の丸い感じも好感がもてます。ツユクサといえば学校でムラサキツユクサを勉強しますが、こちらのほうが数段上だと感じます。

ツリガネニンジン





花はまさに釣鐘の形をしていて、額がピンと反り返るのも可憐です。葉は放射状につき、これを「輪生」といいます。5、6月の調査のときに、着実に伸びているのをみましたので、開花が楽しみです。

ノカンゾウ

大きさも形もユリの仲間ですが、白い花であるかオレンジであるかで印象がずいぶん違うものです。次のヤブカンゾウと同じような場所に生え、よく似ているので、花がないと区別ができません。玉川上水には広く見られ、夏の玉川上水を代表する花と言えます。

ヤブカンゾウ

ノカンゾウとくらべて花が波打っています。カンゾウというのは萱草で、豆科の甘草とは違うものです。葉の段階ではノカンゾウと区別がつきません。

ノブドウ






花のときよりも果実がなってからのほうが目立ちます。その果実は青や紫やいろいろな色合いなので楽しい雰囲気です。明るい場所に生えるつる植物で、玉川上水にもよくあります。

ハエドクソウ




 一見、シソ科のように見えます。花は合弁花だし、葉が対生するのもシソ科を思わせますが、ハエドクソウ科という独立した科に属します。暗い林の下にあることが多く、花が小さいので見落としがちです。果実は最初は茎に直角についていますが、やがて下を向いて茎にぴったりとつきます。

ヒトツバハギ



名前に「ハギ」とついているし、葉のようすもハギのようではありますが、マメ科ではなく、トウダイグサの仲間です。花をみればマメ科でないことがわかるし、葉のつき方も全体に面的でハギとは違います。玉川上水の明るいところには割合よくあります。

ヒメヤブラン

ヤブランの仲間ですが、だいぶ印象が違います。芝生のような明るく背の低い群落に生え、花も小さいので見落しがちです。よく見ると薄紫に黄色いしべがあって可憐です。

ヒヨドリジョウゴ


秋になって赤い実が目立つヒヨドリジョウゴですが、花は7、8月に咲きます。よくみるとジャガイモなどの花と似ています。葉はちょっとアサガオの葉に似ています。

ヘクソカズラ

空き地などによくある「雑草」といってよいつるです。ちぎると確かに臭いのですが、ヘクソというのはずいぶんではないでしょうか。花はなかなか味があるように思います。

マヤラン

タシロランほどではないですが、珍しいランです。艶やかであやしげな雰囲気があります。

ミズヒキ

やや暗い場所によくあります。葉に独特の黒っぽい模様があります。花は細い長い穂に小さな花がつくので、写真に撮りにくいです。上から見ると赤ですが、下から見ると白です。タデの仲間ですが、なんとかタデというのとはちょっと異色です。

ヤブミョウガ

やや暗いところに生えるツユクサ科の草です。ややこしいのですが、ヤブミョウガはミョウガとは縁がなく、ツユクサ科で、ミョウガはショウガ科です。

ヤマユリ

たいへん大きなユリで、大きいものは人の背丈ほどにもなります。花も大きく、まちがいなくユリという雰囲気です。大きく育ちすぎて倒れたり、途中で曲がったものもよく見掛けます。玉川上水の小平以西では草刈りがさかんにおこなわれますが、ヤマユリやオオバギボウシなどには傍に棒が建てられていて、刈り取りが避けられています。
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