教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

伊東乾氏の「長期微量被曝」の考え方

2011-05-02 07:25:17 | パラダイム
☆日経ビジネスonLineに連載している伊東乾氏の論考はいつもおもしろいのだが、今回の「長期微量被曝はどれくらい危険か」も実に興味深い。

☆5月に入り、福島第一原発の状態は、一定の安定をみており、世間は、事故直後の反応とは様変わりしてきた、しかし、原発事故による放射能に関する情報は、正しく怖がりながら判断し続けた方がよいよというメッセージ。

☆この正しく怖がりながらというのは、心の持ち方を示しているだけではなく、

☆正しく認識する方法論が描かれている。

☆伊東乾氏は、あらゆるものを鵜呑みにしない態度とどのよに調べたらよいか

☆著者の中で提示してくれる。読みながら新しい情報を得ると言うだけではなく、

☆情報を批判する考えるヒントも提供してもらえる。

☆政府や東電が今回の放射線量は、ただちに人体に影響を与える数値ではないとか

☆よく言っているが、本当のところどうなのだろう。

☆伊東氏は、微量であろうがなんであろうが、被曝はしているわけで、

☆それを正しく怖がりながら見つめようと。

☆被曝の影響は「確定的影響」と「確率的影響」がある。

☆メディアを通しての政府の情報発信は、そのどちらなのだろう?

☆それに個体差があるし、放射線量の影響は、身体の部分によってその影響は違うとも。

☆具体的な数値は、本文をお読みいただくことにして、

☆されに興味深いのは、「確率的影響」に対する学説が

☆2つあるという指摘。

「一定以下の線量なら、被曝による影響はない」と考えるのを「しきい値説」と呼び、
「どんなに少量の被曝でも健康に影響がある」と考えるのを「比例説」と呼ぶようです。


☆そして、この学説的な問いの設定が、世間とメディアの判断を狂わすと。

☆「しきい値説」は、本当は絶対に影響しないと言っているわけではないし、

☆「比例節」も絶対にやがて被曝すると言っているわけではない。

☆どちらも確率の問題にすぎない。

☆しかし、政府は「しきい値説」の立場に立って、

 ここで「分からないもの」は「ない」と言いたい、という、大本営発表的な思惑(「ただちに健康に影響があるというわけではない」)が介在するから、そこから先で、意味のない日常日本語によるやり取りがなされるのだと私はみています。

☆となるわけだ。

☆アイマイなこと、わかりにくいこと、グレーゾーンを避けて通ることは、

☆空元気な姿勢で、正しく怖がる姿勢とはま逆。

短期間に一定以上の頻度で被曝すれば、少しであっても確実に「リスク」つまり病気になる可能性、危険性は上がる、そう考えることにする、という、これは正しく怖がるための知恵なのです。転ばぬ先の杖、と言いますね。身を守るための知恵を言っているのであって、それを文字面でああだこうだ言う以前に、しっかり判断、沈着に行動するか、しないか、で結果が変わってきます。要するに「しきい値説」も「比例説」も疫学統計を解釈する学説に過ぎず、どちらがより妥当であろうと、私達の被曝予防は慎重であるに越したことはない、この1点に髪の毛ほどの揺るぎもないものと思う次第です。

☆それから、低線量被曝について、国際放射線防護委員会(ICRP)の見積もりの式も紹介されている。

癌死亡推定人数 = 0.05×総被曝線量×被曝人数
例えば、毎時10マイクロシーベルトでこれからの1年間、人口10万人の都市が被曝し続けるなら、
0. 05×0.00001×24(時間)×365(日)×100000(人)=438(人)


☆論理的に話すということは、最終的には方程式化するということである。

☆さらに、放射性の塵が舞っているときは、ハンカチよりトイレットペーパーだったとは、

☆政府は情報を提供しない知識でもある。

もっと興味深いのは、トイレットペーパーです。ハンカチより脆そうに見えますが、実は目が詰まっており、3つ折のトイレットペーパーでの除去効率は91%

☆このような実例に論理がつながって、初めて私たちに役に立つ情報になる。
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