みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

『週刊エコノミスト』2月14日号 −「警官と泥棒の癒着」に等しい原子力行政、アメリカを真似ても中身は空洞

2012-02-10 | 『週刊エコノミスト』より
今週の『週刊エコノミスト』の特集は「3月危機」でした。
米雇用指標が回復しており、「危機」はないです。
あってもせいぜい小波程度のリスクオフしかない。
しかし他の部分で読みどころが多い号でした。

例えば勇敢な発言の多い古賀茂明氏は巻頭コラムで、
「大蔵省も通産省も平気で都合のよい嘘の数字を作る」
「内閣府の優秀なエコノミストが次々退職し財務省支配が強まっている」

という鋭い指摘を行っておられます。

道理で中央官庁の既得権を損なう行財政改革は放置して
増税話ばかりがメディアに出てくるわけだ。
我が国の愚かな大手メディアが官庁に踊らされている構図だ。

『エコノミスト』2012年 2/14号


今回のエントリーのサブタイトルはP38、
原発の安全審査に関わっていた桜井淳氏による痛烈な内部告発より。

日本の原子力技術はアメリカの技術のパクリで実際にはレベルが低く、
安全性への配慮など空洞に等しいとの話は聞いていましたが、
予想以上のいい加減さと腐敗ぶりです。

この事実を知っていたら原発の近くなど恐ろしくて住めない。
カネに目が眩んで再稼働を容認しかけている自治体の住民、
そして周辺自治体の方々は、絶対にこの記事を読んで欲しい。

○日本の原子力技術はアメリカのコピーでオリジナリティはない
○安全審査委員には審査に必要な専門知識・能力がない
○従って運転開始後の事故・故障が多い
○不都合な人物は審査委員から排除、寄付等の便宜供与で懐柔する
○セクショナリズムの弊害で無意味な規制・審査がある
○安全審査では半世紀近くも癒着体質が温存されている
○安全審査機関は事実上ダミーですべてを電気事業者等が決めている
○電気事業者・原子力産業界・自民党の癒着で安全審査は空洞化した

いかに我が国の原子力が見かけ倒しで安全対策が形骸化しているか分かる。
池田信夫センセイのブログあたりより遥かに有益な内容だ。

我が国の原発稼働率が欧米より低いのは、決して安全のためだけではない。
この論考を読んで確信した。

    ◇     ◇     ◇     ◇

他にも2点ほど。

P41ではジャーナリストの春日井章二氏が新潟県燕市の
「磨きシンジケート」を取り上げており良い記事です。

P76は高度人材を日本に受け入れるためのポイント制についてのレポート。
いい話ではあるのですが現時点で高度人材が1万人程度なので
100万人単位で減少する今後の日本の生産年齢人口減少には全く足りない。
効果は限定的ながら少しばかり期待したい。

    ◇     ◇     ◇     ◇

今週の週刊ダイヤモンドは「医師の秘密」。いい特集です。

○医師数は一貫して増え続けている
○GDPの伸びが止まっても医療費は増え続けている
○医師の収入・時給はトップクラス

この事実を直視しないで「医療は成長産業」「社会保障充実で経済成長」
などと寝言をいっている人間は、白昼夢を見ているに過ぎない。

『週刊ダイヤモンド』2012年 2/11号


「医師はメディアにバッシングされている」
「医師になる人間がいなくなる」といった主張も矢張り嘘で、
この特集の調査では
87%が「医師になってよかった」と回答している。
理由として経済的安定ややりがい等が挙げられており、
個人的に医療関係者から聞く話とほぼ一致している。
ジャンル:
ウェブログ
キーワード
週刊ダイヤモンド 週刊エコノミスト 電気事業者 日本の原子力 医療関係者 ポイント制
コメント (0) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« 地方から「原発の... | トップ | 米経済指標改善を... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

現在、トラックバックを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む