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自民、公明両党が木材利用推進法案を提言 − 発想は旧態依然、林業の実態への驚くべき無知

2009-02-04 | いとすぎから見るこの社会−雇用と労働
世界不況の今は誰のせいにしても結局何も変わらないので、
雇用創出こそが次の焦点となります。

政権与党が雇用対策を練っていると聞いたので
何が出てくるか楽しみにしていたのですが、
余りにも古い発想、実態を知らない案に愕然としました。

自民党、公明党とも林業の現場で研修させてから
法案を考えさせた方がいいのではないでしょうか。

林業の従事者が減少しているのは、事業の採算性が悪く
機械化などの経営革新が進んでいないからであり、
日本の森林の荒廃が進んでいるのは
間伐をする人手と費用に乏しいからです。

従って林業再生のためには、経営革新を進めるか
大量の間伐材を収益化するしかありません。


木材利用推進法案:自公が提出へ 森林再生と雇用創出図る(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090202k0000m010103000c.html

”自民、公明両党は1日、国産材を使った住宅建設などを促す「木材利用推進
 法案」(仮称)を、今国会に議員立法で提出する方針を固めた。地元の木材
 で住宅や学校を建築した際、国や自治体に助成措置を講ずるよう求める。国
 産材を積極的に利用することで、森林の再生を図ると同時に、森林整備事業
 を新たな雇用先とすることが狙いだ。
 ガードレールや公園の柵などに木材を利用した場合に費用を補助する制度を
 創設するほか、廃木材を主原料としたバイオエタノールの製造など、木材の
 再利用に向けた技術開発への支援策を法案の骨子に盛り込んだ。「国、地方
 公共団体の責務を明らかにして、木材利用を推進する」とも書き込み、各自
 治体に推進計画の策定も求めている。
 次期衆院選に向け、自民、公明両党はこの法案を山村地域活性化策の目玉と
 位置付けている。近くプロジェクトチームを発足し、法制化を急ぐ。
 林野庁によると、日本の国土面積に占める森林面積(森林率)は約7割で、
 フィンランドに次いで世界2位。
しかし、林業の従事者が減少している上に
 高齢化し、森林の荒廃が進んで木材自給率は約2割にとどまっている。”

今の林業の賃金水準では、焼け石に水です。
また、ガードレールや公園の柵程度では
大した需要になり得ません。

廃材のバイオエタノールも、コストを計算したのでしょうか?
廃油や菜種よりも安くできるとは到底思えません。

間伐材を大規模に収益化するには燃料転換しかないのです。
石炭火力発電への一定割合の混焼を義務づけるとか、
公共施設のボイラーに一定割合利用させるとか、
実効性のある方法はいくらでもあるでしょうに。





『バイオマスは地球環境を救えるか』(木谷収,岩波書店)


関連出版が少なく、世間の関心が薄いのも気になります。。
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キーワード
バイオエタノール バイオマス 焼け石に水 地域活性化 日本の森林 フィンランド
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2 コメント

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こんにちは (vallie)
2009-04-19 13:47:07
2009年4月19日(日)の朝日新聞社説に『ある林業再生―小さな挑戦の大きな意味』というタイトルで、私有林のとりまとめによる大規模化、ベンチャー企業のシステム活用による資金調達、成功企業の指導を受けることによる作業性・効率改善、都会からの人材調達、産地直送住宅や木材加工品の起業化による高付加価値化によって抜本的に林業を復興しようとする取り組みが紹介されていました。ご参考まで。
vallie様、コメント有り難うございます。 (いとすぎ)
2009-04-20 00:11:23
情報ありがとうございます。
素晴らしい試みですね。

ただ、規模はどの程度でしょうか。
政策によって燃料転換を推進した方が
インパクトが遥かに大きいと思いますが
いかがでしょう。

時間との勝負、という側面も考慮する
必要があるかと思います。

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