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「原発は低炭素」と言いつつ石炭火力を増設する詐術、電力利権勢力の薄汚い動機-自己の利益しか眼中にない

2014-04-03 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
福島第一原発事故で我が国の美しい郷土を半永久的に汚染し、
エネルギー効率が低く利権の固まりである地域独占を死守して
首都圏の安定エネルギー供給を妨害してきた電力利権勢力は、全く反省していない。

原子力で巨額の公費を独占するために「原発は低炭素」とほざいておきながら、
他方では石炭火力を増強して全力で電力市場への新規参入を妨害している。

よく知られているように、石炭火力は最も温室効果ガスを排出する電源である。
コージェネ導入も難しく、「低炭素」をぶち壊しているのはお前達だ。

本当に「低炭素」を目指すのであれば最新鋭ガス火力とコージェネを強化する筈だ。
石炭火力も原子力も参入障壁が大きく、電力市場の支配力を維持できる。
彼ら電力利権勢力が、国民の負担や経済成長など全く眼中になく、
自分達の安定収益の確保を図ることしか考えていないのは明白である。

彼らこそ、日本の誇る驚異的な高効率を誇るガスコンバインド火力発電と
世界最高水準のコージェネ・システムの普及を妨害し、
我が国のエネルギー効率の改善と経済成長率の向上を邪魔する「A級戦犯」である。

何ら罪のない福島県民から故郷を奪って観光業・一次産業に大打撃を与えておきながら、
電力利権勢力の行動様式は全く変わっていない。
かつてこの日本を破滅に追い込み、焼け野原に変えた関東軍の独断専行と同じである。
国益・公益を騙って実際には自分達仲間内の利益ばかり追求している。

▽ 原子力推進の理由は次々と「発明」されてきた、レント(政治利権)の顕著な特徴である

『新版 原子力の社会史 その日本的展開』(吉岡斉,朝日新聞社)


この日本のエネルギー政策の腐敗と癒着体質は、全く変わっていない。

「日本のエネルギー政策は太平洋戦争時の状況と全く同じであり、 
 「安全神話は反省」と言いつつ「安全な原発は稼働する」という
 頭がおかしいとしか言いようのないロジックで進められている」

「もし日本のエネルギー政策に合理性があれば、
 福島第一レベルの事故が起きた場合のシミュレーションと対策を行う筈であるし、
 過酷事故の確率も原発の稼働率もこれまでの「実績」に基づいて結論づける筈だ。
 従って投機的なエネルギーである原子力など活用する理由はない。
 一部の利権勢力に乗っ取られたか、洗脳されていないと再稼働などという結論にはならない」

「「カネが貰えないので困っている連中がいる」のが真の理由なのだから、
 それならそうとはっきり有権者に説明するがいい。
 今迄の原子力政策は、カメレオンのようにくるくる推進理由を変えてきた。
 「推進」自体を目的とした頭脳停止の国家主義政策であるのは明白だ」

「国民に隠れて政治工作・情報操作を行うのは、
 以前から全く変わっていない官庁の非民主的行動である」

「影で官庁に圧力をかける自民党政治家は、面と向かって有権者を欺いている。
 お前達は利権と癒着した、民主主義の敵だ。それをなぜ自覚できないのか」

「日本の原子力政策はマインドコントロールに支配されており、
 「戦略の誤りを戦術で挽回できない」太平洋戦争と同じ惨敗へと一直線に進んでいる」

福島原発事故ですら彼らの体質が変わらないのだから、
彼らは死ぬ迄マインドコントロールの支配下にあると考えざるを得ない。

 ↓ 明らかに民主主義に敵対している

経産省が国民に隠れて秘密文書作成、原子力擁護の病癖は治療不可能 -「地層処分」技術も未熟そのもの
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/4bde0be69a3457aac5f06e2cc3576640

電事連が自民党議員を「操作」して原発再稼働を狙う、反省なく相変わらずの策動 - 経団連トップも傀儡か
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/88bdab3c0238f78cc4f2b60561cf84fe

「気温40度を期待」「昔のように金で世論操作できない」- 原子力利権勢力の本音、公益より再稼働を願う
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e47039874adf99ed08ab2ec713967d9d

▽ 彼らは薄汚い裏工作を行っており、国民の利益など無視している

『原発ホワイトアウト』(若杉冽,講談社)


原発は低炭素、基本計画に追加=もんじゅ、当面存続―自公合意(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201403/2014032400860&g=soc
”自民、公明両党は24日、国会内で新たなエネルギー基本計画に関する会合を開き、政府案で「重要なベースロード電源」などと表現した原発について、文言を一部修正することで一致した。運転時に温室効果ガスを排出しない原発の性質を強調するため、「低炭素」といった文言を追加する方向だ。
 自公両党は、高速増殖炉「もんじゅ」を、放射性廃棄物の量を減らす研究などに使うことを念頭に当面存続させることでも大筋合意した。”

電力利権と癒着している連中は基本的に嘘つきだ。
その内、「原子力は再生可能エネルギーだ」「原子力で経常赤字削減」といった
とんでもない大嘘を公然と叫び出すに決まっている。

本当に「低炭素」を目指すのであれば、東日本での風力発電開発、
抜群に効率の高いガスコンバインド火力へのリプレース、
熱需要地におけるコージェネレーションを推進する筈である。
そうすると自分達の収益が大幅に減るから大嘘をついているのだ。

▽ ガスは石炭と違って低炭素であり、コージェネによるエネルギー効率の引き上げも容易である

『天然ガスが日本を救う 知られざる資源の政治経済学』(石井彰,日経BP社)


電力大手、大型石炭火力を建設 安定供給めざす(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF2400O_U4A320C1MM8000/
”電力大手が大型石炭火力発電所の新設に動き出す。関西電力と中部電力は2020年代前半の稼働をめざし、それぞれ100万~150万キロワット規模の発電所を建設する。総事業費は1千億~2千億円程度になるもよう。東北電力も凍結していた火力発電所計画を復活させる方向だ。国内16原発48基のうち再稼働を見込める原発は限られており、電力の安定供給には割安な石炭火力発電所の新設が不可欠と判断した。〔以下略〕”

彼らは自ら「低炭素」が方便であり真っ赤な嘘であることを白状している。
石炭火力増設の理由が、原発再稼働の困難にあることは明白であり、
彼らの言う「電力の安定供給」は所詮、「彼ら自身の安定収益」に過ぎない。
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