マツさんの日常

毎日の生活の中で、私が感じたことを綴る。
趣味の関係で、アニメに関する記事が少し多めになります。

混乱するミャンマー

2007-10-03 11:05:39 | ニュース関連
ガソリンなどの燃料費の値上げの反対から、僧侶を中心とした人々による全国的な反政府デモへと発展したミャンマー。

自体の収拾がつかないということを悟ったミャンマー政府はついに武力による活動の鎮圧へと乗り出した。

そのような中で、一人の邦人が死亡するという事件まで発生した。しかも、流れ弾に当たったというよりも、至近距離で狙われた可能性が高いということだからことは本当に深刻なことである。

外務省は、この件についてミャンマー政府に強く抗議し、すでに担当者を現地へ派遣し調査に乗り出している。

当然のことであり、すみやかな真相の究明に努めてもらいたい。

日本はミャンマーと独自の関係を持っているが、しっかりと言うべきことは言うべきであると思う。

一昨日の新聞によると、一時期よりも混乱はおさまっているようだが、まだ油断はできない。

ところで、今回このような武力によるデモの鎮圧が行われたということは本当に残念な結果であると私は思う。

だが、ミャンマーという国は軍が大きな力をもっていることを考えると、こういう事態に発展することは明らかであった。

今回、国民はそのような軍による体制を何とかしたいということを願って、デモ活動という行動を起こしたわけだが、ミャンマーが民主化するということは本当に容易なことではない。

なぜならば、一般国民は政治的にも軍事的にも強大な力を持つ政府の前ではあまりにも無力だと思うからだ。

はっきり言って、彼らミャンマー国民の力だけでは絶対にどうすることもできない。

ということは、他国の協力が必要になるわけだが、これまたうまくはいかない。

それは中国の存在が大きい。中露は、先日のミャンマー政府の一連の行動を非難する国連決議に反対した。これは、ミャンマーの豊富な資源やそこを通るパイプラインに目を付けているからだという憶測が広がっている。

自国の利益を他国の平和より優先するなどというのは言語道断だ。今回の中露の判断は、常任理事国としての責任を果たしているとは到底思えないものである。

世界平和のために、どうすることが適切なのかもっとしっかり考え直してもらいたい。

しかし、このようなときこそ国際社会が団結して、何とか中国のような考えの国に反対すること方法はないものだろうか。今後も、このようなことが続いたのでは、国連の安全保障理事会にも大きな問題があると言わざるを得ない。

そして、この件についてはミャンマーと独自のパイプを持っている日本の役割も今後は重要であると思う。

ミャンマーと他の欧米諸国との交渉の橋渡しなどを行い、自体の収拾に全力を挙げて取り組んでほしい。