ふるやの森

地球文明の再生に向かう
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共時性1

2006-01-18 09:05:32 | ディスクロージャー
共時性
・・シンクロニシティ・・は心理学者ユングの提唱した概念である。私たちの生活は、出来事と出会いの連続で構成されているが、その一つ一つは完璧なタイミングで一続きの意味をもって発生する。背後にある意図が働いているのである。
その意味で、一人旅はこの共時性に敏感になることのできる経験である。この旅行の中で2回、”道に迷った”・・でも、そのどちらもが私に深い気づきをもたらしてくれた体験だった。
その最初は、サンフランシスコのゴールデンゲートパーク見学の後だった。慣れない外国での一人歩きに疲れて、まだ日暮れまでは時間があったが、ホテルに戻ろうとしていた。しかしバスを乗り違えたようでダウンタウンとは反対側にバスは向かっていた。降りるタイミングを逸して終点に到着すると、そこに白亜の美しい建物がそびえていた。入り口の2頭のライオンは、まるでピラミッドを守護するスフインクスのようである。Palace of the Legion of Honor・・名誉ある軍隊の宮殿とでも訳すのであろうか?入り口にチケット売り場があるのを見ると博物館のようである。”あと30分で閉めますが・・”と言われたが、迷わずに入館した。まず驚いたことは、ピカソやセザンヌの作品が手を触れられるような距離で鑑賞できることだった。日本の美術館なら、このような作品には近づけないようにロープがはってあり、しかも列に並んで見るような状態ではないだろうか?美術作品以外に考古学の展示が多いのが特徴である。特にエジプト、ギリシアの彫刻や出土品の実物を鑑賞することができる。その展示方法も工夫が凝らしてあり、たとえば、エジプト・ギリシア時代の彫刻の展示してある地下の展示室は、地上にあるピラミッド型の採光窓からさしこむ光と一体になって幻想的な美の空間を演出している。西洋の美的な感覚の原型を見たように、この時思った。この美術館のチケットはアジア美術館のチケットを兼ねていた。この二つの美術館をじっくりと鑑賞することで、西洋と東洋のそれぞれの価値観の根本を理解できるのではないだろうか・・直感的にこの時感じたのは、光と幾何学的な美が西洋の美意識の中核を成しているということだった。そもそもの出発点にもどることなしにはこの二つの異質な文化の流れを理解することはできないのだろう。美術館の中にスタディルームが併設されエジプト文明関係の書籍が並べられている。手にとって読みかけると、”予約がないと利用できません”と係員に注意された。いつか、この美術館にじっくりと通ってエジプト文明の謎の解明にとりくんでみたいと、この時思った。
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