羽ばたき飛行機製作工房

小型羽ばたき機(オーニソプター、Ornithopter、Flapping Wing)専門の研究開発サイトです

スーパー鳥形ロボット日本にあらわる

2012-06-10 11:44:19 | 関連情報(羽ばたき機技術関係)

このところデルタ・ツイスター系の記事ばかりでいささか食傷気味と思われるので、ちょっと気分を変えて別の話題、といってもやっぱり羽ばたき機関係。
しばらく前に、「カモメの飛翔を再現した大型飛行ロボットが開発される」というタイトルで、ドイツFesto社が開発したカモメ型飛行ロボットSmartBird記事をアップした。記事では「実際の鳥の飛翔メカニズムをおそらくこれまでで最高のレベルで再現している」と興奮気味に紹介したのだが、それからわずか一年ほどで、ほぼ同様の機体が日本にも出現した。それも、企業ではなく、個人で独力で製作されたということで、さらに驚きである。

その機体を製作されたのは、自作工房というサイトを運営されているhiroさん。hiroさんは別に自作PC大図鑑というサイトも運営されており、こちらはタイトル通り自作PC関係の話題を扱っている。自作工房はそのスピンオフで、周辺機器のレビューなどをブログ形式で扱っているとのこと。その中で、つい最近登場したのが以下の記事

鳥形羽ばたきラジコン 試作

地上テストおよびフライトテスト動画

SmartBirdを参考にしたとのことだが、「youtubeの動画くらいしか参考資料がないので手探りで」製作されたとのこと、また、「機体の設計、加工はもちろん、サーボのミキシング回路まで自作」とのことである。すごい!
製作には、本家同様CAD/CAMが駆使されており、なんとギアまでNC加工で削りだされている(それも高価なPEEK材!)。CFRPの軽量リブ構造は、ほれぼれする出来である。
ここまで複雑な構成をもった機体を設計・製作し、実際に飛行できるように仕上げるのは、並大抵の技術レベルではない(飛行体の場合は尚更)。大企業であるFesto社の開発チームにも何ら引けをとらないといってもいいのではないだろうか。

これほどの機体が開発されているという情報を、当工房では不勉強にして全くキャッチできていなかったが、このほどhiroさんから直接連絡をいただき、知るに及んだ次第。紹介・転載許可も含め、hiroさんありがとうございます。

今回は試作1号機に過ぎず(それでこの完成度)、これからまだまだ改良を続けていくとのこと。今後が本当に楽しみ。当工房もがんばらないと!


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