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今回は小ネタ。

先月のことになるが、ごく一部の人達から熱狂的な支持を受けてる 田母神 俊雄氏が、『教育者ネットワーク埼玉』(保守系の教職員で構成されてるらしい)の講演会で、「教育勅語を復活させるべき」なんて述べてたらしい・・・。
・「教育勅語の復権を」 田母神 俊雄氏が日本の教育について講演 さいたま(2011年 MSN産経ニュース)

タイトルからして、3K新聞がこの講演を紹介したのは当然の話かと。
実際、この講演会はさいたま総局が後援に名を連ねてたし・・・。

で、肝心の田母神氏の発言がこれまた凄まじいものだった。
以下、2011年8月28日分 MSN 産経ニュース『「教育勅語の復権を」~』を全文(略

---- 以下引用 ----
 保守系の教職員でつくる団体「教育者ネットワーク埼玉」の結成1周年を記念した教育講演会(産経新聞さいたま総局後援)が28日、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティで開かれ、元航空幕僚長の田母神 俊雄氏が「日本の教育に期待する」と題して講演した。
教育関係者など約60人が、田母神氏の教育論に熱心に耳を傾けた。

 田母神氏は「戦後、自虐史観など間違った歴史認識で、日本人の築き上げてきた知恵や制度が壊されている」と指摘。
その上で、戦前の教育勅語の復権の必要性を訴えた。

 田母神氏は「(教育勅語に基づいた)修身の教科書には、『三本の矢』の逸話や内助の功など、日本の道徳観に基づいた当たり前のことが書いてある。日露戦争後は、教育勅語の有用性に英米など世界各国も着目した」と指摘。
「(教育勅語は)世界中で絶賛され、今も使われている文化。しかし、日本ではなくなってしまった」と、戦後教育を批判した。

 田母神氏は、日本再生に向けて「正しい歴史認識を持ったリーダーの登場と、教育勅語に基づく戦前の教育が求められている」と力説した。
---- 引用以上 ----

↓教育勅語の文字起こしについて以下参照(手抜き)
・教育ニ関スル勅語(教育勅語)全文(哲野 イサクの地方見聞録)

教育勅語が世界中で絶賛された、ね。
確かに、100年前くらいに麗しの大英帝国で発行されたスタンダード紙(現在の London Evening Standard の前身、なのか?)で言及があったらしいが。
この辺は以下参照(笑)
・『 日本の道徳教育(教育勅語と修身)の国際的評価』
あすか会教育研究所代表 顧問 小池 松次
(2009年5月22日 国づくり人づくり財団)

参考までに、2009年5月22日分国づくり人づくり財団『日本の道徳教育(教育勅語と修身)~』から、小池氏が英国スタンダード紙の論評に触れた部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
この講演をロンドンの新聞「スタンダード紙」は次のように論評しました。
「一旦緩急アレバ義勇公ニ奉ジとは天皇陛下が国民に告げ給いし教訓である。しかして国民が如何にうるわしく之を服膺せるかは日露戦争が明らかに証明している。(中略)実に日本国民は西洋人の理解不可能な方法を以って、教育の意義と其の目的とを解決することが出来たと云うべきである。もし日本人が物質方面において西洋の模擬者とするならば、西洋人は精神的方面において日本人の模擬者であることが其の利益となるものである」と。
(以下略)
---- 引用以上 ----

スタンダード紙の記事がどういう文脈で書かれたのか知らんけど・・・。
そもそも、この記事が何年何月何日付のものか補足してもらわないと、小池氏の発言を検証する人達にとって迷惑だと思ふ。
まぁ、小池氏の発言は、自分達を支持する人達向けという意味合いもあるんだろうが。


・・・と、ごく一部の方々から熱烈な支持を受けてる教育勅語。
しかし、その伝えられ方には大きな問題があるようだ。
・明治天皇様について 教育勅語(明治神宮)

上のページで、明治神宮は教育勅語を擁護するため典型的な戦後教育悪玉論を打ち出していた。
以下、明治神宮『明治天皇様について 教育勅語』から、教育勅語に関する説明を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
明治天皇は明治元年、国是五箇條を神々にお誓いになり、新生日本の大方針を明らかにされました。
政府はこの方針にそって、近代国家の建設には人材の育成が急務であるとして、明治5年学制を公布し、全国的に学校を設置して義務教育の制度を確立し、教育の普及に努めました。
しかし当時は文明開化の風潮により洋学が重んじられ、我が国伝統の倫理道徳に関する教育が軽視される傾向にありました。

このような実情を深く憂慮された明治天皇は、徳育の振興が最も大切であるとされ、わが国の教育方針を明らかにするため明治23年10月30日、教育勅語を渙発されました。
勅語には、日本人が祖先から受け継いできた豊かな感性と美徳が表され、人が生きていくべき上で心がけるべき徳目が簡潔に述べられていましたが、戦後に教育勅語が排除された結果、我が国の倫理道徳観は著しく低下し、極端な個人主義が横溢し、教育現場はもとより、地域社会、家庭においても深刻な問題が多発しています。

今こそ、私たちは教育勅語の精神を再認識し、道義の国日本再生のために、精進努力しなければなりません。
(以下略)
---- 引用以上 ----

戦後教育悪玉論そのものだ(呆)
つーか、この説明文自体、明治天皇を持ち上げることを狙ってた可能性を否定できないけど・・・。

だが、上の引用部分よりもっと大きな問題だったのはその後。
具体的には、国民道徳協会という謎の団体による教育勅語の現代語訳を転載してること。
この問題については以下参照(手抜き)
・教育勅語「国民道徳協会訳」の怪(2005年7月19日 日夜困惑日記@望夢楼)

上の記事では、国民道徳協会が行った教育勅語現代語訳の問題点を記した上で、神社系の公式サイトがその訳文を転載してることの問題点にも触れていた。
以下、2005年7月19日 日夜困惑日記@望夢楼『教育勅語「国民道徳協会訳」の怪』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
それにしても、このような「訳」を作ったり、またそれを流布させたりしている人々は、いったい何がやりたいのだろう。
彼らは果たして教育勅語の「復活」を望んでいるんだろうか。
確かに、このような「訳」文を見て、「教育勅語にもいいところはあった」と思う人間は増えるかもしれない。
しかし、そこで肯定されるのは教育勅語そのものではなく、勅語とは似て非なるものではないか。

(以下略)
---- 引用以上 ----

国民道徳協会は、「教育勅語の存在自体を広める」のが目的なんだろうか?
その際、教育勅語で示されてる天皇中心主義を邪魔とみなしたなら、このような行動は理解できなくもないが・・・。
教育勅語の原案を考えた人がこれを知ったら唖然とするレベルだ。


それにしても。
こういう話を聞くたびに、戦前への憧れを抱く人達が殊の外多いと感じるのは俺だけか?

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