あっつい東京からコンバンハ
真夏が戻ってきました 倒れそうなぐらい暑い一日でした。
週末にかけて、台風が接近しているようで・・・南風??湿った空気??暑いです
さて。よく聞く 『専門家になるつもりはないので、趣味程度に演奏できるぐらいに~』
について、今日はちょっとママせんせい、個人の意見を書いてみますね。
生徒さんや、いろんなコンサート会場でお会いするお母様方のご意見です。
『いつ頃から、ピアノはレッスンを受けることが出来ますか?』
『フルートはいくつになったら吹けますか??』
・・・これらの言葉の後に、よく聞くのが今日のお題。
『専門家になるつもりはないので、趣味程度に演奏できればいいんです』
専門家になるかどうかは、子供本人が望むか望まないか。子供の意思です。
金銭的に、やめさせる可能性があるならば、始めないほうが幸せ???
『趣味程度』とはどれぐらいの事をおっしゃっているのかを伺うと、たいていのお母様は
『 楽譜を見たらすぐ演奏出来る』
『 楽譜が無くても、聞いたらすぐに演奏できる』
『 ヴァイオリンを趣味でやって、大学のオーケストラで演奏できるぐらい』
『 ピアノだと、小犬のワルツとか、別れの曲とか、ショパンが弾けるぐらい』
・・・かなりな難問かと思われます。
いずれにしても、音感がつくための訓練(ソルフェージュのレッスン)が必要です。
基礎をきちんと学んで、たくさんの時間を練習に費やす必要があります。
『趣味=教養』というのが、今では『趣味=あそび』と感じられているのではないでしょうか?
『 ピアノを買う気はありませんが、習う事が出来ますか??』
・・・うちの教室では可能です。 ただ、上記のショパンまでは無理だし、
キーボードで練習していて、グランドピアノは弾けません。アップライトも厳しいです。
ご家庭のお住まい環境(集合住宅、マンション、ピアノの重量・・・などなど)
そして、子供がこれからピアノを続けるかどうか分からないのに高額投資、
電子ピアノとキーボード、ピアノ(アップライトとグランドピアノ)の違いが分からない、
さまざまな理由は考えられますが、とにかく何か鍵盤をご用意ください
ピアノが無い状態でのピアノを習うと言うのは、
たとえて言うと、水泳の時間に、水着を買わなくてもタオルを巻いて泳ぐのでかまいません。と
・・・言っているのと同じ~というと、また、言いすぎだ!!と怒られそうですが
(すみません。ごめんなさい)
バドミントンのラケットでテニスをするぐらい??野球のボールでバレーボールをする??ぐらい
音楽を専門にしている私達が考えると違和感があるものです。
たとえば、『音楽を作る=演奏する』と、『音を鳴らすことが出来る』ことは違います。
本来は、
『ピアノを習っている』=基礎を教わる。演奏することが出来るように手ほどきを受けている。専門的に習っている。
とあるべきところなのに、ピアノを使って遊べるというのがレッスンだと思われると違うな・・・と思います。
『うちはピアノを習っているの』と言えるレベルには、先生方はみんな、子供を引き上げてあげたいと思っています。
そして、『演奏家にするつもりはないから』とおっしゃる方のほとんどが、『演奏家』になったことのない方。
素晴らしい演奏家になって、『あ。やっぱり違ったな』と思っておっしゃるなら納得です。
素晴らしいホール、素晴らしい共演者。素晴らしい自身の演奏と観客との一体感。
この素晴らしい経験を持って、更に上へ昇って、上から見た風景、気持ちよさ、感情、達成感、高揚感・・・
演奏を通して体験するすべての極上の体験を知らないのに、なんでそんな事が言えるのだろう。。。
宇宙に行ったことがないのに、『宇宙も地球も、たいしたことないよ~』
総理大臣になったことがないのに、『もっと仕事しろよ』という?
人生、極上の瞬間がたくさんあるので、いろんな事で上を目指すのは素晴らしいことだと思います。
音楽も然り。
子供の夢と希望と未来を、ぜひぜひぜひぜひ、見守ってあげて欲しいなと切実に思います