田舎の私大医学生のあたまの中

医学生的日常、プロ野球、本……

食道がんにおけるルゴール染色

2016-10-07 23:59:59 | 医大生的生活
今日は同学年の編入の友人からちょっとためになる話を聞いたから備忘録として記しておこうかと思う。

医学部のおける試験ではたしかに疾患に関する知識も重要ですが、意外と組織を染色する染色法なんかも頻繁に試験では問われたりするものであります。
よく出るものでいえば、結核菌の染色。ちょっと勉強している医学生ならば余裕でチール・ニールセン(Ziehl-Neelsen染色)染色と答えられるはず。

今日話題にしたいのは食道がんの分野で用いられるルゴール染色。
さて、ルゴール染色では食道のがん病変部位は染まるでしょうか?それとも染まらないんでしょうか?

答えは染まらないんですね。不染帯。
そこまではいいとして、なぜ染まらないのか。

そもそもルゴール液とは主だったものだとヨウ素が溶けた液体。
ヨウ素と聞いたら小中の勉強で習ったことはヨウ素デンプン反応です。
そう、結局、ルゴール液はグリコーゲンと反応して褐色調を呈するわけです。

ということはがん病変部位がルゴール染色にて染まらないという事実に再び立ち戻るとすると、がん病変部位にはグリコーゲンが含まれていないという話になります。
ここまでくれば医学生の方ならほぼピンと来るはず。
がん病変部位は正常部位と比して、およそ3〜8倍のグルコースを消費するという絶対的事実。

つまり、繰り返しになるけれども、がん病変部位ではグルコースがほとんど消費されてしまっていてグリコーゲンが無いからルゴール液とは反応せず不染帯になる、というわけですね。

医学生でも意外と知ってそうで知らない人もいそうな知識な気がする。
ちょっとした備忘録に。
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