気象予報士 村上繁郎のブログ

気象予報会社「ファインウェザー」の気象予報士です。身近な気象現象や季節の出来事などを気象予報士の目を通して綴ります。

藤原の効果

2013-10-21 13:21:01 | 気候

21日10時頃気象庁発表の台風の進路予想。27号と28号が日本列島の南の海上に進む

予想になっている。5日先26日9時の予報円の中心は27号は四国の南、28号は小笠原諸島の

父島付近。台風が必ず予報円の中心を進む訳ではないが、仮にその中心を進んだとすると、

26日9時には、二つの台風の中心が1000km以内に近づく。台風は巨大の空気の渦。

1000km以内に接近すると干渉しあい、ダンスのごとくお互いに反時計回りに動くなど、

普通とは異なる複雑な動きをする。1920年ごろ中央気象台長であった藤原咲平博士が

研究されたことから『藤原の効果』と呼ばれるが、27号と28号が藤原効果により干渉しあうと、

進路予想が難しくなりそうだ。26日に、27号が四国沖、28号が父島近海に進んだと仮定すると、

27号は本州の南で速度を落とし、28号は速度を増して先に関東の東に進み、あとを追うように

27号が関東の南から日本の東に進む、というシナリオも考えられる。

しかし、26日ごろには大陸から気圧の谷が近づき、偏西風が本州上空に南下してくる。

台風27号は偏西風に流され、速度を増して本州の南を一気に駆け抜ける可能性もある。

今の段階では、台風27号の動きはかなり予測しづらい。典型的秋台風であった26号の進路と

重ねられているが、太平洋高気圧の勢力の違いや台風28号の発生など、不確定要素が

現れている。進路予想は決して単純ではない。

 

 

 

 

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