北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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これが図書館だ

2016-12-04 19:45:46 | 函館
一昨年の今頃から、「はこだて検定」の勉強は、ほとんど市内の図書館でやってきた。
自室で公式テキストとにらめっこするのもいいのだけど、図書館で、関連書籍を参照しながら、公式テキストには書かれていないことや、書かれているけれどさらっとしか触れられていないことを補完しながらやるのが面白い。
通うのはほとんど日曜日や祝日で、開館時間の午前9時30分から、大体午後2時~3時くらいまで籠ってることが多い。

ということで、今日は図書館の話。

函館の図書館の歴史は、1907年(明治40年)、「函館毎日新聞社」の投稿者の集まりである「函館緑叢(りょくそう)会」が、「岡田健蔵」という人物の自宅に図書室を開設したことに始まる。
しかし、同年8月の大火でこの図書室も焼失してしまい、図書館再開に奔走した岡田達は、二年後の1909年(明治42年)、函館公園の中にある「建造物協同館」を借り受けて「私立函館図書館」を開館し、1916年(大正5年)には、豪商にして篤志家として知られる相馬哲平の寄付により、鉄筋コンクリート造五階建ての書庫が建造された。
そして1928年(昭和3年)7月、鉄筋コンクリート三階建ての「市立函館図書館」が開館するに至っている。





函館公園の中にある、旧「市立函館図書館」。
岡田健蔵は、市立図書館竣工と同時に私立図書館を移管する中で多くの資料を集め続け、郷土函館に関わる図書、絵画類など膨大な資料を収蔵することで、市立図書館を、「北方資料の宝庫」と言われるまでにした。








そしてこれが、2005年(平成17年)に新たに開館した「函館市中央図書館」
一般書、児童書をはじめ約65万冊(2012年時点)の蔵書があり、特に、幕末期、明治期の文献資料をはじめとする函館の歴史に関する膨大な資料は、個人での学習・研究はもとより、全国の学術研究者や大学の研究機関にも広く活用されている。
さすがに古い文献や地図やは、倉庫の奥深くに収蔵されているので、なかなか生で閲覧することは難しいけれど、公式HPの、「デジタル資料館」で閲覧できるので、私も参考にさせていただいています。
コメント
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