今日も海日和

Dive Kids RYOのよもやま話
ダイビング&ドルフィンスイム♪
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減圧症

2007-05-26 20:18:13 | ダイビング講座
お天気最高の今日はレスキューコースの学科講習で一日お店に引きこもってました。

レスキューの学科では減圧症や肺の過膨張傷害等の高気圧傷害の講義があるのですが、僕は減圧症
経験者なので、このテーマにはちょっと熱が入ります。

減圧症はご存知のように(え?知らない?)ダイブテーブルやダイブコンピューターの無限圧時間
を守らなかったり、浮上スピードが速すぎたり、ダイビング後の飛行機搭乗、その他体質や体調等
様々な要因が引き金になってかかる可能性があります。

僕の場合は、決して無茶な潜り方をしたわけではなく、まぁ、言ってみれば「潜り過ぎ」です。
体内に蓄積された窒素は連日潜っていると排出されるヒマがなく、少しずつじわじわとたまって
行く事になります。夏のシーズンなどはまったく休むヒマもなく数十日潜りっぱなしになったり
もするわけで、あまり身体に良い事はないわけですな。
当然、身体もぐったりしてくるわけで、このグッタリは減圧症の症状の一つでもあるのですが、
なんせこの時期は疲れているのが当たり前なので、見境いがつきません。

ダイビング雑誌に「ドクトルせい子のダイバーズクリニック」と言う記事を書いている吉村成子
先生という方がいるのですが、この先生とは自分がイントラになる前からの知り合いで、ある日
たまたま大瀬崎でご一緒したので「もう身体が鉛のようにだるいんですよぉ~」てな話をしたら
「ヤマザキクン、そりゃ減圧症だよ。今度クリニックにおいで!」という事になりました。
その後、行くヒマもなく数日過ごしているうちに右手の感覚がおかしくなって、携帯のメールが
打てないように......。
「こりゃいかん!」となってクリニックへ。
検査の結果、見事に減圧症の診断が下って、チャンバー通いが始まったのでした。

「年間200本以上潜ってるようなら、症状がなくても一応年に一回は検査しときなさい」と言う事
で、そんな本数はラクにクリアしてしまいます。
「通算1000本以上になったら、まずかかってると思った方がいいよ」
と、これも余裕でクリア。(もう3000本を越えてます)

サイレントバブルという一般のダイバーの人にはほとんど危害を加えない微量な泡が、この位
潜ってるとどうしてもたまってきて、発症してしまう確率が高まってくるようです。
こうやって、たまりにたまった窒素はチャンバーに行ってもスグには抜けてくれないようで、結局
15回くらい通うハメになってしまったのでした。

おかげさまで今では完治して、以前と比べてもちょっと保守的なダイビングを心がけています。
僕と潜ると「安全停止時間」ちょっと長いです。スミマセン(^_^;)
(一度かかるとクセになる。というか、再発の可能性が高くなるという事で....。)

僕の場合は一応、完治したので良かったのですが、減圧症は身体のマヒなど、後遺症として残って
しまう場合もあります。実際にチャンバーではかなり悲惨な症状の方もいらっしゃいました。

これから本格的なダイビングシーズンが始まります。
こんな事にならないように、ゆとりを持った潜水計画で、くれぐれも安全なダイビングを心がけて
下さいね。


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