「希望ヶ丘の人びと」重松清
内容紹介:亡き妻のふるさとに住む父子を描く感動長編。
亡き妻の“ふるさと”――そこには、彼女と仲の良かった友だちがいて、彼女のことを好きだった男がいて彼女が初めて恋をした人がいた……。
70年代初めに開発されたニュータウンに引っ越してきた父と子の、かけがえのない日常を描く感動長編。
主人公の私〈田島〉は、この春から小学五年生になる亮太と中学三年生になる美嘉とともに「希望ヶ丘」にやってきた。
ここは、2年前にガンで亡くなった妻・圭子の“ふるさと”であり、今度の引っ越しは、脱サラして進学塾の教室長への転職を決心した私自身の再出発でもあった……。
いじめ、学級崩壊、モンスター・ペアレント、家族の死――
あなたはいま、子どもたちにどんな「希望」を語れますか?
上下2段組みで、500ページ越えとかなりの分量。
でも、そんなことも気にせずにサクサクと読めました。
主人公である田島は、平凡なのですが周りの人びとが魅力的。
特に、エーちゃんがいい!
実際には、こんな理想的な人はいないとわかっていても、こんな人がいたら…とつい考えてしまいます。
その反対は、吉田先生。
こんな人びとが現実なんでしょう。それでも、嫌いになれないんですけどね。
「みんな同じ」を大切にし、そこからはじかれた人にとっては「日本」という国は辛い場所かもしれませんね。
でも、人の数だけ幸せの形があってみいいんじゃないかと感じました。
「希望は世界のどこかに転がっているぜ」!!!!