釣りの神様

2016-09-08 01:18:50 | 写真


やっと3日ほど空くから
長男の使い残している青春18きっぷを使ってどこかへ行こうと企てる。
普通列車で日帰りでどこまで行けるか
あっちこっちプランを練るがちょっとでいいから釣りもしたい。
台風の接近に伴って、予報は雨。最終的に2ヶ所にしぼってあったが、
片方は朝のニュースで早くも運転見合せと言っている。
もう一方は本当かなぁの曇りの予報。家を出る時間が1番のザーザー降りで、
迷ったあげく予報を信じて出る事にする。

そこを目的地に選んだ理由として、
好きな写真が撮れそうな町があること。
そしてかねてより釣りたかった日本産タナゴがいそうにないか。
グーグル地図を見ると駅のそばに田んぼの用水路がある。
Y形県にはその在来タナゴがいるのが分かっているけれど、
その駅のそばの見たこともない用水路を地図だけ見て
日本全国の中からピンスポットで選んで、
小っちゃいタナゴを釣りに行こうというクラクラするような旅である。
だいたいグーグルじゃ水が流れてるかどうかもわからない。
そうそう もう1つ。ダメだった場合、
そばに温泉施設があるのでそこで仕事と日ハム杯の汗でも流してくれば良い。
先週まで野球の女神様にお世話になったけれど、釣りの神様にもお願いしたい。

久喜からJRに乗り換える頃には雨が上がっていて
那須まで来たらいいお天気だ。
そのまま、各駅停車に揺られてY形県に入る。
目的地にしていた駅が見えてきたけれど人のいる街中とは
離れていて、どうやら写真は撮れそうにない。
そのまま乗り越して行こうかと思ったけれど
タナゴダーツの矢がそこに刺さっているので降りる。ダメなら温泉がある。



写真、5コマぐらい撮ってもう何もない。
用水路らしき流れが見えて来て、結構な勢いで清流が流れている。
竿を一本と最低限の鈎の替えと冷蔵庫に常備の黄身練りエサを持って来た。
そうっと覗いてみると魚がいる。長いやつはオイカワかモロコ、
オレ、埼玉から来たんだぜ。
とりあえずエサを入れてみるとまずモロコ。
次にアブラハヤ、そしてオイカワと釣れてくる。
しばらく試すけれど、それ以外の魚が上がって来ない。
草むらを10mぐらい掻き分けて行くと勢いの良い流れから分かれて
少し緩い用水路がもう1つある。



そこへエサを入れると、あれ!タナゴだな。
いつものタイリクバラタナゴじゃないぞ。
小さすぎて何タナゴかわからない楽しさ。
大きいのが釣れ始めて5匹目ぐらいでオスが釣れ、
ヤリタナゴだと分かった。それからは入れ食い。
綺麗で、丁度良い大きさのやつは連れて帰りたいと思って、
雨用に持って来たスーパーの袋に何匹か入れた。
天気はカンカン照り。汗だくになる。お茶持ってて良かった。



釣りの時間が過ぎるのは早い。ちゃんと写真の撮れる町にも行かないと。
その行程を考えると、タナゴの入ったビニール袋を持って歩くのは考えられず、
帰るまでに死んでしまうだろう。やっぱり放してやる事にする。
運搬用には酸素が要るし、その準備まではしてられなかった。
列車の本数が少ないから駅まで歩きながら竿をたたむ。
温泉どころじゃなかった。
温泉はまたいつか。いつかがあるならまた遊ぼう。
今度は大きなバケツを持って来るぜ。
この黄身練りの匂いには気をつけるんだね。
あばよ!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。