愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

17 US I. [CS] 女子SP

2017年09月17日 | 国際大会
17/09/14-16 US International Figure Skating Classic (CS) 米国・Salt Lake City (標高 1288m)  http://www.usfigureskating.org/leaderboard/results/2017/26189/results.html

ISU World Standings (女子)        http://www.isuresults.com/ws/ws/wsladies.htm
ISU Challenger Series Ranking (女子) http://www.isuresults.com/events/cs2017/csladies.htm 

 開催国選手PB

 女子SP    実施基礎点 予定基礎点  獲得率   TES    加点  TES/実施基礎点  減点   PCS   TSS  TOPとの差 3位との差 []基礎点の喪失、()GOEスコア
1.本田真凜     31.54    32.14    98.13%  36.78  +5.24    +16.61%          30.12  66.90                 StSq3 [-0.6]
2.Karen CHEN   30.94    32.84    94.21%  34.46  +3.52    +11.38%           31.72  66.18   -0.72          3Lz+3T< [-1.3](-0.42)、/3Lo (-0.56)、StSq3 [-0.6]
3.長洲未来     34.53    38.43    89.85%  34.29  -0.24    - 0.70%          29.52  63.81   -3.09          3A (-1.6)、3F (-1.54)、/3Lz+3T→/3Lz!+2T [-3.3](0.0)、StSq3 [-0.6] 
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4.Mariah BELL   32.26    32.86    98.17%  33.64  +1.38    + 4.28%     1.00   28.04  60.68   -6.22    -3.13   3Lz+3T転 (-2.1)、StSq3 [-0.6]
5.坂本花織     29.70    33.10    89.83%  30.94  +1.24    + 4.18%     1.00   26.88  56.82  -10.08    -6.99   /3Lo 転[-1.0](-2.1)、StSq3 [-0.6]、FCSp1 [-1.3](0.1)、CCoSp2V [-1.5](0.2) 


VKでの投稿、SP動画一覧  https://vk.com/figureskating_love?w=wall-64888695_207522

 動画を確認すると、坂本花織選手はコールされて、位置につき、曲がかかり、動き出したのが39秒でしたね。
[コール開始(0秒)~コール終了(3秒)~立ち位置で静止(32秒)~曲開始(36秒)~動き出し(39秒)] 
本来なら時間超過で[-1.00]ですが、見逃されています。
これは、一体、どういう事情だったのでしょうか。教え子の滑走順を間違えたのか、急なトイレにでも行っていたのでしょうか。(フィギュア強化部長の小林芳子氏もいたようですが)
よく分かりませんが、国際大会であってはいけないコーチのミスですね。このような慌ただしい状況で開始しなければいけないのは、相当なストレスだったはずです。
 また、転倒した3LoはDG気味の回転不足です。これも審判は見逃してくれました。
ただ、坂本選手はスケーティング速度があり、Jumpを上手く着氷すればフローが出て、演技が途切れないのが特長です。
 今季はZagitova選手のようにSPはJumpを後半に移動させています。まだ上手く行っていませんが、高く評価したいと思います。
ロシアのJr.の有力選手、特にエテリ組については、Noviceの者でさえ、SPのJumpは全て後半になっています。(最初から“デフォルト”のようになっている)
Medvedevaが登場したときは、日本でもそのSPのJump構成を批判する向きがありましたが、ロシアはこれでないと差別化出来ないんですね。
(手を上げて跳ぶ、Jumpエレメンツを全て後半に、というトレンドすら差が付かなくなり、ついには、4回転Jumpや3Aで差をつけようとする選手が現れました)

 こうしたトレンド、いずれ国際的に主流になるトレンドに合わせられる能力が、将来、日本人選手と韓国人選手の明暗を分けてくるようになるでしょう。

(敬称略、随時 追記/修正)