愛国的フィギュアスケート

羽生結弦とロシア女子を中心に

18 WC (伊・ミラノ)

2017年08月09日 | 羽生結弦
 以前から言いたかったことですが、平昌五輪後に行われる、18 WC (伊・ミラノ)に羽生選手が出る必要性が全くないですね。(特に平昌・金の場合は)
五輪と世界選手権の順位による獲得Pは同等で、五輪とWCではWSのポイントが加算されず(五輪の方が多い場合)、出場しても意味が無いわけです。(平昌五輪金、18WC金でも、平昌のPしか反映されない)
五輪後、引退するのであれば、出場はさらに無意味です。(「終わりよければすべてよし」「五輪で有終の美」)

 五輪・金であれば、マスコミの取材攻勢(番組出演、インタビュー)、国や自治体、連盟の祝賀行事、スポンサーへの報告/挨拶回り(場合によっては、CM・写真撮影)など、
身体的/精神的休息はもちろん、WCに向けての練習など、まともにできる状態ではないと思われます。
事実、ソチ五輪メダリストの、Patrick Chan (銀)やDenis Ten (銅)はその後に行われた、14 WC (埼玉)には出場していません。(羽生選手は開催国代表だった)

 仮に、平昌五輪・金メダリストの身分で、18WCに出場して敗れた場合、失うものが大きいと思われます。(Javiは出る?ようですが)
特に、米国勢は地元開催だった2009年のエヴァン・ライサチェク (金) 以来、8大会も金メダルどころか、メダルすら獲得できていない状況です。
万一、Nathan ChenやVincent Zhouなどに、羽生選手が敗れた場合、「五輪チャンピオンを破ったNathan Chen、新たな王者に」とか「新たなチャンピオン誕生、一気に世代交代へ」などと、
米国マスゴミが延々、北京五輪に向けた“自国選手上げ”の権威付けプロパガンダに利用されることになるでしょう。(羽生選手がそのまま引退した場合、名誉挽回の機会が与えられない)
米国は他国やフィギュア競技の発展などには興味がなく、ただ単に「USA! USA! USA!」言いたいだけなんです。

 羽生選手の今季の最大の目標は、「平昌五輪・金メダル」であり、それ以外は必要ないわけです(平昌金>GPF五連覇)。それさえ達成すれば、進退についてフリーハンドが与えられます。
イタリアのファンが羽生選手に、「地元開催のWCに来てくれ」、と願うのは一見、理解できるように見えますが、「(五輪シーズンの) 五輪後でも来てくれ」というのは、無茶なリクエストです。
「平昌五輪を100%頑張らなくていいよ」と言っているのと同義です。(平昌五輪を戦い抜いたら、残っている燃料はカラである)
 ロシアの羽生選手のコミュニティには参加していませんが、「(平昌五輪後の) ミラノ世界選手権でも羽生を見たい」、などと言っている人は今のところ、皆無です。
ロシア人はこのフィギュアスケートという競技への理解や、羽生選手の置かれている立場をよく理解していますからね。


 (追記)

 Q.2019年世界フィギュアスケート選手権 (日本・埼玉) の日本男子シングルの出場枠(3枠)確保の為だけに、
2018年世界選手権 (伊・ミラノ) に羽生結弦選手は出場するべきか?

 A.その必要性は全くない


 思い起こせば、2015年世界選手権(支・上海)で、日本男子代表は、羽生結弦 2位[2P]、小塚崇彦 12位[12P]、無良崇人 16位[16P]で、
羽生と小塚で14P、3枠[13P以内]から、2枠[28P以内]に減らしてしまいました。
 この2014-15シーズンの羽生選手は、ハン・ヤンとの衝突(全治2~3週間)、「尿膜管遺残症」手術、右足首を捻挫など、
コンディション維持が困難な中の銀メダルだったにも関わらず、なぜか羽生結弦を批判する人がいたのを覚えています。
羽生結弦のソチ五輪後の世界選手権の成績は、2014 金、2015 銀、2016 銀、2017 金、です。これほど代表枠に貢献している人は、男女通じてもいません。

 彼が今季、平昌五輪で引退するのであれば、後輩のことを考える必要は全くないですね。
彼が平昌金で来季現役を続ける意向であっても、かつてのメダリスト同様、18WCを欠場し休息を取るといいでしょう。
 18WCは平昌メダリストは出場せず、Patrick Chanも欠場、Javiは出場と仮定した場合、
北京五輪世代の宇野昌磨、Boyang Jin、Nathan Chen、Vincent Zhouなどの『WC未勝利』の選手は必ず出場するはずです。
今まで羽生が大失敗しない限り、勝つことが難しかったのが、彼が欠場すれば、最初からそのチャンスが大きく広がるからです。

 日本代表枠は宇野選手以外の今季の出来が予測不能ですが、宇野選手が仮に失敗して8位だったとしても、他の2選手の内、1人が20位内なら2枠は確保できます。
2018-19シーズン、羽生選手が現役を1シーズン続行する場合は、羽生・宇野で、代表枠2枠あれば十分です。
(山本草太の健康が回復した場合、機会損失になってしまいますが、これは仕方がありません。彼が怪我をしたり、回復が遅れているのは、羽生選手のせいではないですからね。)

 ただ、代表枠3枠の維持は困難を伴うでしょう。宇野1位なら他の2選手の内1人が12位以内、宇野5位なら同様に8位以内です。
ただ、五輪で引退したり、休息する人も出るでしょうから、選手層は例年より薄くなるでしょう。
一つだけはっきり言えるのは、“巨大な風よけ”だった羽生選手が不在で、宇野昌磨の真価が問われる (WC初優勝、枠維持) 興味深い大会になるに違いありません。

 (敬称略)
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