電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ジャッキー・チェンを探して

2009-10-19 18:49:28 | Weblog
土曜日昼のイベントのひどさに憤慨しつつ、土曜夜の回に見たのが『ジャッキー・チェンを探して』でした。製作費が4000万円で中国国内ではその3倍を稼いで話題となった作品ですが、映画はジャッキー・チェンが出ていてもアクション映画ではありません。
インドネシア華僑の16歳のチャン・イーサン(張一山)は、北京生まれでありながらも小さい頃からインドネシアで育ったために、母国の中国語は全然だめで、国語のテストで落第点をとるために、クラスメイトから笑い者になっています。そんな彼のよりどころはアクションスターのジャッキー・チェンで、ジャッキー・チェンに弟子にしてもらうことが夢なのです。
あまりに中国語ができないのでイーサンの母はお爺ちゃん、お婆ちゃんのいる北京に彼を送り出して勉強させようと考えるのですが、イーサンはこれはいいタイミングと新聞に載っていたジャッキーが訪問した寺に行くことに決めるのですが、なにせ中国語が苦手なので、タクシーの運転手に伝えたことがちゃんと伝わらなくて、違うところに着いたりするわけです。
そんな旅の中で、いろんなトラブルに巻き込まれていき、果たして彼はジャッキーに会えるか(会えるんですけどね)、というストーリーです。
前に予告をアップしましたが、この映画、大陸、香港の俳優さんたちが40名ほど特別出演でちょこちょこ出ています。学校の先生役で林威だったり、間違えた寺の女寺主が元秋など、知っている顔はいいのですが、いかんせん大陸側がまったくわからず。その中で女警官役の姜宏波がなかなかかっこよかったのですが、彼女は『鬼が来た!』や『三国志』に出演していたのですね。
あと、ジャッキー・チェンは本人の役なので、後半は撮影所内の話になって、結局は少年とジャッキーが会うのですが、ジャッキーが少年に「なぜ弟子になりたいのか?」という理由を彼から聞いた後で少年に話す台詞って、非常に道徳的で説教めいてて、社会主義国の思想の匂いがぷんぷんするわけです。
なので映画はいかにもザ・中国大陸映画って感じなわけですが、こうゆう作品に出ているJCの姿って、なんかしっくりこないものがありました。

さて、上映が終わった後に舞台挨拶があったのですが、これもどうなんでしょうねえ。もう少し映画にかかわった人たちからのコメントが聞きたかったと思います。(応援団はなんだったのでしょう?)
それと寺の女の子役の女優さんがあんなドレスで舞台立ったときに、最初顔が全然一致しませんでした。

JCが出ているので、安かったらどこかのビデオメーカーが買うのかなあ。なんて思った作品でした。

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