林業女子会@みえ

「消費者目線で 楽しく 明るく♪」
マイペースに森林・林業について学び、現場で見てきたことを発信しています。

wood specialist ~木遣いの仕事@みえ~vol.16 野地木材工業株式会社

2017-02-22 05:40:16 | 活動報告
「野地木材工業株式会社」


野地 伸卓 専務
〒519-4324 三重県熊野市井戸町4185-18
tel:0597-85-2485
fax:0597-85-4056
e-mail: nobutaka@nozimoku.co.jp
HP: http://www.nozimoku.co.jp



この日最後に訪れたのは、「のじもくま」でお馴染みの野地木材工業株式会社です。

戦後、洗濯機の梱包材の生産から始まった野地木材。
現社長の時代に、もっと高価値材を扱おうと尾鷲柱の商いを始められたそうですが、
そこから今日に至るまでの苦労と挑戦のお話を専務の野地伸卓さんにうかがいました。

新しく始めた当時は、実績がないというだけで、
同じ値段で仕入れた尾鷲材でも他社より安くしか買ってもらえないことがあったのだとか。
そこでなんとか戦うために、「トータルで勝とう」と
柱を太めの丸太から挽いて、残りの部分を羽目板にして売るようになったそうです。
そこから当時の製材所としては珍しく、
製材業だけでなく加工業も手掛けていくようになったのだと教えていただきました。



おかげで、柱の値段が下がってきたとき、スムーズにフローリング等に移行できた
と専務さん。
当時は製品市場に出荷していましたが、
お客さんやその需要がよく見えないのが問題であるとして、
市場を通さず、木材問屋や工務店に直接売るようになったそうです。

するとニーズも、苦情もよく見えてくる。
見えてくることで、対応ができる。
次のステップは、エンドユーザー、
つまりは私たちのような消費者に野地木材の製品を選んでもらうことだとおっしゃっていました。

そのための取り組みとして、
分かりやすく魅力的なホームページを作ろうと工夫をなさり、
そしてその過程でのじもくまが誕生したそうです…。



お話をうかがっていて、“繋がる”ということを大切になさっているのだなと感じました。

まず、お客さんと繋がること。
見学ツアーなども開催されていますが、
参加者に「熊野にまた来たい!」と思ってもらえることを大事にされているそうです。

また来てもらえれば観光にもつながるし、とおっしゃる専務さん。
エンドユーザーに材木の差別化をしてもらうのはなかなか難しいのですが
(たとえば野地木材の4面無節柱と○○県△△製材所の4面無節柱があったとして、私にはその製品としての違いは分かりません)、
そこをどうやって野地木材の製品を選んでもらうのかというと、
熊野を好きになってもらい、“熊野の、野地木材の製品”という価値を感じてもらうことだとお話くださいました。

そして、熊野という地域と繋がること。
先に触れましたが、「熊野に来てもらえたら観光にもつながる」とおっしゃったのが印象に残っています。
製材業の方から観光の話が出たのが意外だったのですが、
その根底には、熊野を想う熱い気持ちがあるのだと感じました。

製材所間の分業体制がなかったこの地域で、廃業を考えていた製材所と提携し、
野地木材で受けた注文に対して、製材所ごとに部材を特化して挽いてもらう分業体制を整えたこともお話くださいました。

実際、いくつかの製材所と提携し、
地域全体として1万2000㎥/年と、大規模工場と互角の規模になっているそうで、
熊野の地域で一緒にやっていくのだという意識が強く感じられました。

原木調達の課題を解決するため、現在、熊野の原木市場との連携も進められているそうです。



そして、会社の中でも繋がること。
提携している工場間での情報共有システムがあり、
また、細かいニーズに応じるたび増えていく仕様は、
全てをデータベース化して誰でも見られるようにする、
クレームは全員で共有する、など、
社員の間の繋がりを重視されていることもうかがえました。

一人ひとりの社員の力を信用されている様子
一人ひとりが大切なんだということが伝わってきて、
就活中の私などは、いい会社だなぁと思ったのでした。

それぞれ個性を持った社員の方々がめいめいに力を発揮するからこそ、
野地木材の斬新なアイデアやきめ細かなサービスが生まれてくるのだろうかと感じました。

繋がりを大切にされる野地木材さんと今回繋がる機会をいただき、
非常にありがたかったと思います。
熊野という土地、自分たちの住む地域を愛して、
ただただお金を儲けるのではない、この地域で商いをやっていく、
この地域を盛り立てていくという気概を感じました。

予定の時間よりかなり遅れて到着してしまったにも関わらず、
とても丁寧に受け答えしてくださり、心ゆくまでじっくりとお話を聞かせていただきました。



一日のツアーを終えて、熊野のことがちょっと好きになっている自分に気づきます。
貴重なお話をありがとうございました。

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