林業女子会@みえ

「消費者目線で 楽しく 明るく♪」
マイペースに森林・林業について学び、現場で見てきたことを発信しています。

wood specialist ~木遣いの仕事@みえ~vol.14

2016-10-09 04:43:13 | 活動報告
「武田製材有限会社」

代表者 武田 誠
住所  〒519−2505
    三重県多気郡大台町江馬158
TEL 0598-76-0023 FAX 0598-76-0818




武田製材さんを訪れてまず驚いたのは、多種多様な材の豊富さ。
所狭しと材が積まれています。
地元の宮川木材のスギ・ヒノキももちろんあるのですが、
私たちが驚いたのはなんといっても広葉樹です。

樹種を挙げると、
チドリ、ニッキ、ヤマモモ、フジキ、リンゴ、ジンダイ、カラスザンショウ、
ホウノキ、イヌマツ、ライデン木、アベマキ、などなど

初めて聞く名前のなんて多いこと。



私が印象的だったのはフルーツウッドと呼ばれる林檎や柿など果実がなる木です。
色がとても綺麗でアクセアサリーなどに使われるそうです。

それから、バクテリアなどで珍しい模様が出来た材も扱われていました。



このような広葉樹を求めて来られるのは、クラフト作家さんだそうです。
関東など遠方から来られる方もいらっしゃるとか。
武田さんも松本や姫路の全 国的に有名な大規模なクラフト展などに行かれて営業なさるそうです。


スギやヒノキなどの建材に使われる針葉樹の市場はたくさんあるのですが、
家具やクラフトなどに使われる広葉樹の市場というのはほとんどないと言ってもいいのが現状です。
ですから武田製材さんはとても貴重な存在と言えます。



乾燥方法にもこだわりがあり、油分が抜けやすい高温乾燥はせず、
自然乾燥にこだわっているとのことです。

武田さんの説明を聞いていると、本当に木が好きで、
どんな木も無駄にしたくないという思いが伝わってきます。

「雑木というものはない。人が雑に扱うだけ」

という武田さんの言葉からも、武田さんの木への愛情が伝わってきます。



私たち林業女子で
こういう材料を求めている方と武田さんを繋ぐことができたらいいのにと思いました。

今女子会では家具作家さんの取材をしていて、
材料の入手先がほぼ名古屋にある市場に限られていることを多くの作家さんから聞いていたので、
ぜひ家具作家さんたちにこの武田製材さんをご紹介したいと思いました。



今回武田さんのご好意でいろんな樹種のオガクズもいただきました。
そのオガクズを煮出して8月末に美杉町で行われた「美杉なあなあ祭り」にてコースターを染めてみました。

キハダは木の皮も入れたからか、本当に鮮やかな黄色に染まりました。
建材でおなじみのスギは淡い茶色に染まり、優しい色に染まりました。
ニッキは色だけでなく匂いも付き、シナモン風味のコースターになりました。



草木染めはよく聞きますが樹木で染めるのは珍しいので、いろんな機会で紹介出来ればいいなと思いました。


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