歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

動き出した憲法改正 自民党の「怠慢」は変わるのか

2017-05-18 19:14:12 | 産経ニュースから記事を拾う

 

    

  

 あの安倍晋三氏でさえ、首相になって憲法改正について、その法案を机上に乗せるのにかなり時間が掛かっています。祖父の岸信介氏が、安保法案の反対の怒号の中で、憲法改正まで手が届きませんでした。後を継いだのが宏池会の元祖、池田勇人です。

  

  まさに自民党のリベラル派の一派です。大平・宮沢・河野・加藤と、ことごとく自民党党是とも言える憲法改正には、慎重というよりあからさまな反対勢力として、自民党内に生息していました。

  この勢力は大変な力を持っていて、ただ自民党という衣をまとっている、アル意味反日勢力とも言えます。慰安婦問題を拗れさせたのもこの会派ですし、憲法改正反対の確信犯とも言えます。

  それはネットとかSNSというものの無い時代で、日本のメディアは特亜三国の手先みたいなもので、その手先がこの宏池会だと言っても過言ではないでしょう。

   

  AIIB問題でも、二階俊博幹事長がチャイナに飛んで、変な土産を貰わないように気を付けなければなりません。悲しいことに自民党の中の要職にも、親中派は居続けているのです。

 

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 産経ニュース・平成29年5月17日 付

【動き出した憲法改正(中)】

安倍晋三首相の「2020年」ビジョン表明に反発噴出…自民党の「怠慢」は変わるのか

  自民党総裁である首相、安倍晋三が3日、憲法改正について「9条1、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」「2020(平成32)年を新憲法施行の年にしたい」とのビジョンを打ち出すと、党内からは感情的な反発が噴き出した。

   

 「首相にも十分、発言に節度をお持ちいただくのが大事だ」

  党憲法改正推進本部長代行の船田元は12日、こう露骨に安倍を批判した。「施行時期なんて示したら野党が怒り、憲法審査会の議論が止まる」と嘆く推進本部メンバーもいる。

   

  憲法問題に長く携わる船田や党憲法改正推進本部長の保岡興治は、「憲法族」と呼ばれる。憲法審の前身の憲法調査会長を務めた元外相、中山太郎の門下生だ。少数政党に平等に発言機会を与えて野党に配慮する「中山ルール」を堅持する立場をとる。

  ただ、憲法審は与野党対立を恐れるあまり、9条をはじめとする憲法改正の議論にまともに踏み込んでこなかった。議論に消極的な民進党(旧民主党)の遅滞戦術に、自民党が引きずられてきた感がある。

  連合国軍総司令部(GHQ)が草案を作った日本国憲法の施行から70年。憲法改正がいまだに実現しない原因は、長く与党を務める自民党の怠慢にあるといってよい。

  憲法施行時の首相、吉田茂(当時は日本自由党)は、9条改正が必要だと考えていた。吉田は主権回復後の昭和32年の著書で、こう記している。

   

  「どうしても不都合ならば適当の時期に再検討し、必要ならば改めればよい」

  自民党は30年11月の結党時、綱領に「現行憲法の自主的改正を図る」と明記した。しかし、改憲を目指して首相に就いた岸信介は35年、激しい反対運動に遭った日米安全保障条約の改定と引き換えに退陣を余儀なくされた。

  後継首相の池田勇人は「軽武装・経済成長優先」を掲げ、「在任中は改憲はしない」と明言した。

  以後、改憲議論をタブー視する空気が定着した。佐藤栄作政権の47年6月、党憲法調査会長の稲葉修は、当面の自衛力の保持などを盛り込んだ憲法改正大綱草案を策定したが、党内で議論されることはなかった。

  稲葉は法相だった49年12月、衆院法務委員会で「自民党員は綱領に準則して努力すべきだ」と訴えた。だが、50年5月の法務委で社会党議員にこの発言を問われた首相、三木武夫は逆に、こんな答弁をした。

   

  「(稲葉が)内閣の方針に反して憲法改正をやろうというような考え方は持っていないと、私は信じて疑わない」

  時は無為に流れて平成2年。湾岸危機で自衛隊の海外派遣の必要性が問われ、自衛隊と憲法の関係に世論の関心が高まった。

  だが、自民党は背を向けるように相次いで護憲派をトップに担いだ。3年に首相に就任した宮沢喜一は5年1月、政調会長の三塚博らが改憲議論の促進を唱えたのに対し、「そう易しい問題ではないと分かってくる」と牽(けん)制(せい)した。

    

  5年の衆院選に大敗して下野した自民党の総裁に就いたのは河野洋平だ。村山富市(社会党)内閣の副総理兼外相として入閣した河野は6年7月、参院本会議でこう言い放った。

  「国際情勢も大きく変化し、国民の意識の変革もある。党憲法調査会も現行憲法が定着していることを指摘している」

  河野はその後、党綱領から「憲法改正」を削除しようと動いたが、さすがに党内の反発で頓挫している。

   

  今回、安倍が自民党の頭ごなしに具体的な方針を打ち出したのは、局面を打開することで党の負の歴史に終止符を打つためだ。

  「幅広い合意形成を重視する」「慎重に進める」と繰り返してきた保岡は12日に面会した安倍に、民進党などの野党議員らと会食を重ねるなど、改憲のムード作りに努めていると訴えた。

  だが、安倍はそれでは事態は前に進まないと判断した。司令塔不在の民進党相手では、下からの合意形成は覆され、無駄になると考えている。

  安倍は、民進党も含む幅広い合意に基づく憲法改正から、自民、公明、日本維新の会の3党を中心とする改憲へとかじを切った。

  「政治は現実だ。いくら立派なことを言っても実現できなければ意味がない。私の改正案が自民党案と違うと批判する人は、公明党を説得してから言えばいい」

  こう周囲に強調する安倍の力業で、自民党に染みついた改憲への消極姿勢は変わるのか。長年放置されてきた重い宿題の解決は、ようやく入り口にさしかかった。(敬称略)

 

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  自民党内から、あるいは民進党から逃げ出した自称保守の長島昭久元防衛副大臣も9条2項を削除しない安倍首相の提案はだめだと否定している。
  しかし9条2項をそんなに簡単に削除できるものなら、とうの昔にやっている。
  安倍首相は「蟻の一穴」を狙っているものと推察する。

   

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  上記の一文はブログ『反日勢力を斬る』からの抜粋です。確かに日本をターゲットにした敵対国が、敗戦日本に突き付けた、過酷な軛です、たやすく外れる軛ではないことを安倍首相も知っているのでしょう。しかし今までの日本メディアが支配した時代は終わりました。

  

  しかし河野洋平という人物は、よくよく自民党の敵みたいな奴です。憲法改正を自民党の綱領から消し去ろうとしたという、とんでもない、チャイナのもろ手先みたいなのが、一時自民党の総裁だった時代もあったというから恐ろしい。

  奇跡の安倍首相の力技とSNSとの連携で、このバカバカしい憲法が、9条を中心に変えられるかもしれません。そう信じたいです。


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