The Beach Boys
1965.11
Produced by Brian Wilson
すっごい設定のアルバムアイデアの勝利としか言い様がない(笑)。
・・・スタジオでパーティしているんですよ
・・・言い方変えれば、パーティの中で歌っているビーチ・ボーイズって姿をレコードにした、と言うか。。。
ビーチ・ボーイズには恐らく労基法に引っかかるような、アルバム製作の年間ノルマがあったと思われ(僕はこれを“会社から押し付けられたノルマ”とはあまり思っていない)、このアルバムも、そのノルマ達成のための解決法として、世に出てきたのでしょう。
練りに練りこんだスタジオ作品2発『トゥデイ』と『サマー・デイズ』を出した後に、スタジオでのパーティを録音と言うのだから、何だかもう自由自在
しかし、“本当にパーティをしていたのか”という疑問があります。
つまり、曲目は、アンプラグド(プラグを繋がない=アコスティックな音)な環境で録音をし、
別の日に、演奏なしのパーティをマイク邸で行い、パーティ内の雑音を、事前に録っておいた曲に被せた、という説があるのです。
んで、確かこれが正解なんですよね(笑)。ですよねぇ???
“その割りには、曲中の合いの手とか、曲前後の会話がバッチリではないか”
と思う方もいるとは思いますが、おそらく後日のパーティ会場では、各曲目を何らかの形で流したのではないでしょうか???
出ないとあそこまで盛り上がれないでしょう(笑)。
『ホーソン・カリフォルニア』で、パーティ音なしのトラックが登場してましたしね
こんな設定のアルバム、もっとあっても良いのではとも思いますが、意外にないですよね。
ビートルズの『レット・イット・ビー』は、ある意味『パーティ』スタイル
はっきり言って、擬似ライヴ盤『コンサート』より、よっぽど臨場感のある出来に仕上がっており、大ヒットも記録し、この企画は大成功と言って良いでしょう
コーラス・ワークはどれも迫力満点
曲の内容はカヴァー・ソング集。唯一自前の⑩はギャグってます
・・・一昔前のアーティストだけならともかく、現在進行形で特大活躍中のビートルズから3曲、ボブ・ディランから1曲アホか(笑)。
ミスチルが、出たばかりのB'zの曲をアルバム内に入れてたら、相当引くよねぇ?
そうそう、これは僕の予想なんですが、パーティをするってのはともかく、アンプラでカヴァー集を出すって発想は、元々あったのではないでしょうか??
えぇ、ビーチ・ボーイズのフォーク路線として
65年は、フォーク・ロック元年知り合いのテリー・メルチャーは、バーズをプロデュース。
ブライアンも、後に聴いた『ラバーソウル』の感想として“フォーク・ロックのアルバムだった”と感動してしてます
ビーチ・ボーイズがフォークを意識していたのは間違いないでしょうし、本アルバム収録曲の顔ぶれを見ても、フォーク・ロック的な空気を醸し出すのに充分な選曲
音の魔術師、ビーチ・ボーイズは、フォーク・サウンドにも興味津々だったのではないでしょうか?
ただ、ビーチ・ボーイズのような“陽”のグループが、反戦・反体制の空気漂うフォーク音楽を、真っ向からから取り上げるのは難しい
その点、パーティしてしまえばカモフラージュは文句なし
ってな訳で、急いでアルバム作るってのが、パーティをした一番の動機なんでしょうが、実はビーチ・ボーイズのフォーク・ロックへのアプローチが、この『パーティ』に結実したのではないか、という仮説はいかがでしょうか?
トラック・バイ・トラック
① Hully Gully C.Goldsmith - F.Smith
オリンピックス、60年発表曲。
どう考えても即興パーティ・レベルのハーモニーじゃない(笑)。しっかりリハーサルをしたんでしょう
メチャクチャ上手い太鼓(?)の音、やはりハル・ブレイン
② I Should Have Known Better J.Lennon - P.McCartney
『ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』の2曲目
ところどころコーラスにオリジナルな工夫がマイクの低音とかね。
これもフォークっぽく取り上げてると思ったりするッス。
③ Tell Me Why J.Lennon - P.McCartney
ビートルズ・ナンバーの中でも屈指のコーラス充実度を誇る、これまた『ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』収録曲
本家のと、ハーモニーを厚くしている箇所が全然違いますです。
「Tell Me Wa----------hy 」の部分が、ビーチ・ボーイズのオリジナリティがある。
しかし、ビートルズの曲を2連続でカヴァー。。。同時代では彼らだけではなかろうか
怖いもんなしです。
④ Papa-Oom-Mow-Mow A.Frazier - S.Harris - C.White - T.Wilson
またコレかという気がしないでもない、『コンサート』収録曲。
しかし、どのヴァージョンにおいても素晴らしい歌唱力のブライアンとマイク
でも、最後のブライアン、もう一声高くやって欲しかった~~。
これまたリズム隊にはハル・ブレインのようです。すげぇ。彼がいなかったらこのアルバムは相当チャチな仕上がりでしょう(笑)。
⑤ Mountain of Love H.K.Dorman
今度はカントリー曲。アルが歌っても格好良かったのではなかろうか
ハーモニカ担当って誰なんでしょう???
⑥ You've Got to Hide Your Love Away J.Lennon - P.McCartney
もいっちょビートルズしかも発表直後の作品・・・録音当日は「涙の乗車券」も演ったらしい(笑)。
この曲を軸に捉えると、このアルバムはとってもフォーク臭がするんですよ~。
デニス、ライヴでも取り上げるほど気に入っていたレノン・ナンバー
最初の“ウンパンパン”って笑える。
「Hey!」の掛け声、エラくふざけた空気ですったく
この掛け声、ライヴでも観客に求めてますよねぇ。
⑦ Devoted to You B.Bryant
エヴァリーズ・ナンバーもやろうって時に、女の子が“バイ・バイ・ラヴ”て言ってます。
そしたらブライアンが“ノーDevoted to You”と言って始める曲
この曲が、このアルバムの白眉
マイク&ブライアンがドン&フィル顔負けの、素晴らしいデュオ・コーラスを披露涙もんです。
パーティの雑音を抜いたヴァージョンが、『ホーソン・カリフォルニア』に収録されてましたが、僕は何故だか、オリジナルの方が美しく感じましたねぇ不思議だ。
⑧ Alley Oop D.Frazier
ハリウッド・アーガイルズという企画グループの一発ヒット。
60年に全米1位です
ちなみに、ニック・ヴェネットがいたんですよね、このグループ。初期ビーチ・ボーイズのプロデューサー
前奏が力強くてカッコ良い・・・と思ったら急に「That's what I say」って、「サティスファクション」のフレーズが入る(笑)。そして消える(笑)。
コーラスの音を高めに設定しているのは割りと珍しいんですが、それが本当に良い
マイクは最後の方で歌詞を間違えます。これがパーティをしていた雰囲気を伝えていて、良い効果なんですが、これは狙ったんでしょうかねぇ???
それとも、これだけ本当にパーティ中に録ったとか??
⑨ There's No Other (Like My Baby) P.Spector - L.Bates
さぁ、今度はスペクター
初期の名曲です
にしても、何故こんなスロー・バラードを選んだんだ??
例によってふざけます。複数の異性の名前を順に呼んでいくパート、楽しそうですねぇ
正直、本家より完成度が高いように感じてしまう分厚いコーラスは、上手いと言うより、迫力がありすぎです
この名録音、同時発表のシングル(このページ一番下)のB面に収録されます。
⑩ Medley: I Get Around/Little Deuce Coupe
あぁ、ようやくオリジナル曲が登場と思ったら、彼らのジョークもここらでピークに達してます(笑)。
何だ、その歌い方
歌詞まで変えていらっしゃいますが、即興なんでしょうかね???
ってかさ、これってメドレーって言うのか??完全に切れますよねぇ??
でも、凄いなぁ、と感心する点もあり、合いの手のように入るハミングやコーラスを聞いていると、リズム感とかそういう点で、すっごくセンスを感じてしまう
⑪ Times They Are A-Changin' B.Dylan
思いっ切り遊んだ後にボブ・ディランファンに刺されるぞ(笑)。
しかし、アルの歌い方は実に曲に合ってて、ポール・サイモンやロジャー・マッギンらのと比べても遜色を感じないです、僕。
なぜかここからピアノが登場しているエンディングではフェイド・インで暴走しています。どんなパーティだ(笑)。
んで、合いの手で遊びすぎ。反面、彼らにディラン・ナンバーを真剣にカヴァーされても困る気がする
⑫ Barbara Ann F.Fassert :US #2 /UK #3
ヒット・グループの面目躍如。最後に良いナンバーを持ってきました
このアルバムの翌月にシングル・リリースして、特大ヒットです
レジェンツって連中が61年にヒットさせた他、ジャン&ディーンも取り上げたことがある曲。実はR&Bなんですよね、これ。
ディーン・トレンス、同じスタジオにいたらしく、いきなりリードを担当してます何でもありです。
僕がいっちばん最初に聴いた、ビーチ・ボーイズのベストで、陽気な曲が大好きだった僕が、真っ先に何度も聴くようになったは、実はこの曲でした
それにしても、爽やかさ抜群の強烈なハーモニー快感です
僕は、こういうテンポの良いコーラス曲を求めていたので、すぐに惚れたんでしょうなぁ。
今でもライヴの終盤を飾る、超重要ナンバー世間的にも、この曲はビーチ・ボーイズの曲って印象だそうな。
ま、終わり方はご愛嬌です
-----
さて、このアルバムと同時に、最重要の名曲がリリースされておりました。
『ペット・サウンズ』に繋がる実験性を持ったこの曲は、全米20位に終わり、「十人のインディアン」以来の不発。
ビートルズが『サージェント・ペパーズ』直前に出した「ストロベリー・フィールズ」も、記録を途切れさせる全英2位に終わったので、よく対象にされやすいです。
いずれにせよ、ビーチ・ボーイズの変化を決定的にした瞬間
1965.11
・The Little Girl I Once Knew B.Wilson :US #20
一番好きな曲は何か、って質問には、常にこの曲で答えてます。
ビーチ・ボーイズで、って言うより、僕のコレクションの全ての中で一番好きです
彼らの色んな良さが詰め込まれた輝かしい名曲
“何かが始まる”って感じの前奏、これでもかってくらい多くの楽器、オリジナリティにあふれたコーラス・スタイル。
完璧です。一枚のアルバムに匹敵する充実度
売れなかった原因は、サビ直前に、驚くほど長い空白があったから、と言われてますが、それがまた素晴らしい(笑)
そういう実験性はあっても、メロディはキャッチーブラス系楽器にメロメロです。
この曲、何と言うか、ふくよかなイメージがあります
んでもって、マイクの低音パートが本当に魅力的~。
リードにカールってのがまた上手いですよねぇ。今後、やけにカールが重要曲のリードを張るようになってる気がする。
難解さに突っ込む直前の、ギリギリのバランス
良い曲って、“境目”に転がってる気がするんです。
ってな訳で、新生活の管理人です。
これからも楽しく運営してまいります
1965.11
Produced by Brian Wilson
すっごい設定のアルバムアイデアの勝利としか言い様がない(笑)。
・・・スタジオでパーティしているんですよ
・・・言い方変えれば、パーティの中で歌っているビーチ・ボーイズって姿をレコードにした、と言うか。。。
ビーチ・ボーイズには恐らく労基法に引っかかるような、アルバム製作の年間ノルマがあったと思われ(僕はこれを“会社から押し付けられたノルマ”とはあまり思っていない)、このアルバムも、そのノルマ達成のための解決法として、世に出てきたのでしょう。
練りに練りこんだスタジオ作品2発『トゥデイ』と『サマー・デイズ』を出した後に、スタジオでのパーティを録音と言うのだから、何だかもう自由自在
しかし、“本当にパーティをしていたのか”という疑問があります。
つまり、曲目は、アンプラグド(プラグを繋がない=アコスティックな音)な環境で録音をし、
別の日に、演奏なしのパーティをマイク邸で行い、パーティ内の雑音を、事前に録っておいた曲に被せた、という説があるのです。
んで、確かこれが正解なんですよね(笑)。ですよねぇ???
“その割りには、曲中の合いの手とか、曲前後の会話がバッチリではないか”
と思う方もいるとは思いますが、おそらく後日のパーティ会場では、各曲目を何らかの形で流したのではないでしょうか???
出ないとあそこまで盛り上がれないでしょう(笑)。
『ホーソン・カリフォルニア』で、パーティ音なしのトラックが登場してましたしね
こんな設定のアルバム、もっとあっても良いのではとも思いますが、意外にないですよね。
ビートルズの『レット・イット・ビー』は、ある意味『パーティ』スタイル
はっきり言って、擬似ライヴ盤『コンサート』より、よっぽど臨場感のある出来に仕上がっており、大ヒットも記録し、この企画は大成功と言って良いでしょう
コーラス・ワークはどれも迫力満点
曲の内容はカヴァー・ソング集。唯一自前の⑩はギャグってます
・・・一昔前のアーティストだけならともかく、現在進行形で特大活躍中のビートルズから3曲、ボブ・ディランから1曲アホか(笑)。
ミスチルが、出たばかりのB'zの曲をアルバム内に入れてたら、相当引くよねぇ?
そうそう、これは僕の予想なんですが、パーティをするってのはともかく、アンプラでカヴァー集を出すって発想は、元々あったのではないでしょうか??
えぇ、ビーチ・ボーイズのフォーク路線として
65年は、フォーク・ロック元年知り合いのテリー・メルチャーは、バーズをプロデュース。
ブライアンも、後に聴いた『ラバーソウル』の感想として“フォーク・ロックのアルバムだった”と感動してしてます
ビーチ・ボーイズがフォークを意識していたのは間違いないでしょうし、本アルバム収録曲の顔ぶれを見ても、フォーク・ロック的な空気を醸し出すのに充分な選曲
音の魔術師、ビーチ・ボーイズは、フォーク・サウンドにも興味津々だったのではないでしょうか?
ただ、ビーチ・ボーイズのような“陽”のグループが、反戦・反体制の空気漂うフォーク音楽を、真っ向からから取り上げるのは難しい
その点、パーティしてしまえばカモフラージュは文句なし
ってな訳で、急いでアルバム作るってのが、パーティをした一番の動機なんでしょうが、実はビーチ・ボーイズのフォーク・ロックへのアプローチが、この『パーティ』に結実したのではないか、という仮説はいかがでしょうか?
トラック・バイ・トラック
① Hully Gully C.Goldsmith - F.Smith
オリンピックス、60年発表曲。
どう考えても即興パーティ・レベルのハーモニーじゃない(笑)。しっかりリハーサルをしたんでしょう
メチャクチャ上手い太鼓(?)の音、やはりハル・ブレイン
② I Should Have Known Better J.Lennon - P.McCartney
『ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』の2曲目
ところどころコーラスにオリジナルな工夫がマイクの低音とかね。
これもフォークっぽく取り上げてると思ったりするッス。
③ Tell Me Why J.Lennon - P.McCartney
ビートルズ・ナンバーの中でも屈指のコーラス充実度を誇る、これまた『ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』収録曲
本家のと、ハーモニーを厚くしている箇所が全然違いますです。
「Tell Me Wa----------hy 」の部分が、ビーチ・ボーイズのオリジナリティがある。
しかし、ビートルズの曲を2連続でカヴァー。。。同時代では彼らだけではなかろうか
怖いもんなしです。
④ Papa-Oom-Mow-Mow A.Frazier - S.Harris - C.White - T.Wilson
またコレかという気がしないでもない、『コンサート』収録曲。
しかし、どのヴァージョンにおいても素晴らしい歌唱力のブライアンとマイク
でも、最後のブライアン、もう一声高くやって欲しかった~~。
これまたリズム隊にはハル・ブレインのようです。すげぇ。彼がいなかったらこのアルバムは相当チャチな仕上がりでしょう(笑)。
⑤ Mountain of Love H.K.Dorman
今度はカントリー曲。アルが歌っても格好良かったのではなかろうか
ハーモニカ担当って誰なんでしょう???
⑥ You've Got to Hide Your Love Away J.Lennon - P.McCartney
もいっちょビートルズしかも発表直後の作品・・・録音当日は「涙の乗車券」も演ったらしい(笑)。
この曲を軸に捉えると、このアルバムはとってもフォーク臭がするんですよ~。
デニス、ライヴでも取り上げるほど気に入っていたレノン・ナンバー
最初の“ウンパンパン”って笑える。
「Hey!」の掛け声、エラくふざけた空気ですったく
この掛け声、ライヴでも観客に求めてますよねぇ。
⑦ Devoted to You B.Bryant
エヴァリーズ・ナンバーもやろうって時に、女の子が“バイ・バイ・ラヴ”て言ってます。
そしたらブライアンが“ノーDevoted to You”と言って始める曲
この曲が、このアルバムの白眉
マイク&ブライアンがドン&フィル顔負けの、素晴らしいデュオ・コーラスを披露涙もんです。
パーティの雑音を抜いたヴァージョンが、『ホーソン・カリフォルニア』に収録されてましたが、僕は何故だか、オリジナルの方が美しく感じましたねぇ不思議だ。
⑧ Alley Oop D.Frazier
ハリウッド・アーガイルズという企画グループの一発ヒット。
60年に全米1位です
ちなみに、ニック・ヴェネットがいたんですよね、このグループ。初期ビーチ・ボーイズのプロデューサー
前奏が力強くてカッコ良い・・・と思ったら急に「That's what I say」って、「サティスファクション」のフレーズが入る(笑)。そして消える(笑)。
コーラスの音を高めに設定しているのは割りと珍しいんですが、それが本当に良い
マイクは最後の方で歌詞を間違えます。これがパーティをしていた雰囲気を伝えていて、良い効果なんですが、これは狙ったんでしょうかねぇ???
それとも、これだけ本当にパーティ中に録ったとか??
⑨ There's No Other (Like My Baby) P.Spector - L.Bates
さぁ、今度はスペクター
初期の名曲です
にしても、何故こんなスロー・バラードを選んだんだ??
例によってふざけます。複数の異性の名前を順に呼んでいくパート、楽しそうですねぇ
正直、本家より完成度が高いように感じてしまう分厚いコーラスは、上手いと言うより、迫力がありすぎです
この名録音、同時発表のシングル(このページ一番下)のB面に収録されます。
⑩ Medley: I Get Around/Little Deuce Coupe
あぁ、ようやくオリジナル曲が登場と思ったら、彼らのジョークもここらでピークに達してます(笑)。
何だ、その歌い方
歌詞まで変えていらっしゃいますが、即興なんでしょうかね???
ってかさ、これってメドレーって言うのか??完全に切れますよねぇ??
でも、凄いなぁ、と感心する点もあり、合いの手のように入るハミングやコーラスを聞いていると、リズム感とかそういう点で、すっごくセンスを感じてしまう
⑪ Times They Are A-Changin' B.Dylan
思いっ切り遊んだ後にボブ・ディランファンに刺されるぞ(笑)。
しかし、アルの歌い方は実に曲に合ってて、ポール・サイモンやロジャー・マッギンらのと比べても遜色を感じないです、僕。
なぜかここからピアノが登場しているエンディングではフェイド・インで暴走しています。どんなパーティだ(笑)。
んで、合いの手で遊びすぎ。反面、彼らにディラン・ナンバーを真剣にカヴァーされても困る気がする
⑫ Barbara Ann F.Fassert :US #2 /UK #3
ヒット・グループの面目躍如。最後に良いナンバーを持ってきました
このアルバムの翌月にシングル・リリースして、特大ヒットです
レジェンツって連中が61年にヒットさせた他、ジャン&ディーンも取り上げたことがある曲。実はR&Bなんですよね、これ。
ディーン・トレンス、同じスタジオにいたらしく、いきなりリードを担当してます何でもありです。
僕がいっちばん最初に聴いた、ビーチ・ボーイズのベストで、陽気な曲が大好きだった僕が、真っ先に何度も聴くようになったは、実はこの曲でした
それにしても、爽やかさ抜群の強烈なハーモニー快感です
僕は、こういうテンポの良いコーラス曲を求めていたので、すぐに惚れたんでしょうなぁ。
今でもライヴの終盤を飾る、超重要ナンバー世間的にも、この曲はビーチ・ボーイズの曲って印象だそうな。
ま、終わり方はご愛嬌です
-----
さて、このアルバムと同時に、最重要の名曲がリリースされておりました。
『ペット・サウンズ』に繋がる実験性を持ったこの曲は、全米20位に終わり、「十人のインディアン」以来の不発。
ビートルズが『サージェント・ペパーズ』直前に出した「ストロベリー・フィールズ」も、記録を途切れさせる全英2位に終わったので、よく対象にされやすいです。
いずれにせよ、ビーチ・ボーイズの変化を決定的にした瞬間
1965.11
・The Little Girl I Once Knew B.Wilson :US #20
一番好きな曲は何か、って質問には、常にこの曲で答えてます。
ビーチ・ボーイズで、って言うより、僕のコレクションの全ての中で一番好きです
彼らの色んな良さが詰め込まれた輝かしい名曲
“何かが始まる”って感じの前奏、これでもかってくらい多くの楽器、オリジナリティにあふれたコーラス・スタイル。
完璧です。一枚のアルバムに匹敵する充実度
売れなかった原因は、サビ直前に、驚くほど長い空白があったから、と言われてますが、それがまた素晴らしい(笑)
そういう実験性はあっても、メロディはキャッチーブラス系楽器にメロメロです。
この曲、何と言うか、ふくよかなイメージがあります
んでもって、マイクの低音パートが本当に魅力的~。
リードにカールってのがまた上手いですよねぇ。今後、やけにカールが重要曲のリードを張るようになってる気がする。
難解さに突っ込む直前の、ギリギリのバランス
良い曲って、“境目”に転がってる気がするんです。
ってな訳で、新生活の管理人です。
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