鍼灸師「おおしたさん」のブログです

東京都港区南青山で開業20年 / 6月から広島に帰る予定です

「女王の教室」 教師が揺らいでどうするんですか!2

2005年10月07日 | 趣味的な…(読書や映画、旅行、写真等)

一昨日の続きです

女王の教室」 より拾ってみました。

 

阿久津先生は子どもたちにこう投げかけます

 

●いいかげん目覚めなさい。あなた達の夢や希望を理解して、好きなようにさせてくれる親なんて、この世にいないんだから。

 

●親なんて、所詮いつまでも子供を自分の言いなりにさせたいだけなの。

 

●愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊かな人生を送ることが出来る。それが、社会というものです。

 

●あなたたちは、もう有名私立小学校に通う生徒たちからずっと遅れをとっているんです。
イメージできる?彼らはこうしている間にも、あなたたちが経験したことのないような裕福な生活をし、決して手に出来ないような、特権やサービスを受けているんです。

 

●特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか……今のままずっとおろかでいてくれればいいの。世の中のしくみや、不公平なんかに気づかず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら真っ先に危険な所に行って戦ってくればいいの。

 

¿ どうして勉強するんですか?

 

●勉強はしなきゃいけないものじゃありません。したいと思うものです。

これから知らないものや理解できないものにたくさん出会います。その時もっと知りたい、勉強したいと自然に思うから人間なんです。

自分たちの生きているこの世界を知ろうとしなくて、何ができるんですか?

何でも知ってるような顔をした大人がいますが、あんなのは嘘っぱちです。

好奇心を失った瞬間、人間は死んだも同然です。

受験のためではなく立派な大人になるために勉強するんです。

この中にはもう、その方法を知っている人がいるんじゃない?

 

¿ どんなときでも見方でいてくれる友達を見つけることですか?

 

そういう考え方もあるわね。

 

¿ 先生は何でそんなに厳しいんですか?

¿何で私たちをいじめるようなことばかりするんですか?

 

●イメージできる?

ひどいことは世の中にいくらでもあるの。いじめは永遠に存在するの。

なぜなら

人間は弱いものをいじめるのに喜びを見出す動物だから…

大事なのは自分たちがそういう目にあったとき、耐える力や解決方法を身につけておくことなんです。

 

 

かなり辛辣な言葉が並びますが、結構マトを得ているのではないでしょうか。

阿久津先生が絶対的な悪者を演じることで子どもたちはそれを乗り越える術を友達と、時に反発し合い、時に団結しながら見つけていきます。

 

 

このやり取りを見ていて、E・キューブラー・ロス著「死の瞬間」を思い出してしまいました。(全く関係ないかもしれませんが……。)

 

子どもたちが最愛の人と別れたとき、周りの大人はかわいそうだからという理由で、あいまいな理屈を作って子どもたちを遠ざけようとします。

そういう対応は子どもたちを救うどころか大人たちへの不信感を大きくさせ、解決できない悲しみをかかえたまま、不安定な子どもに育ってしまだけです。

そこに解決策は見出されません。

子どもたちは周りの大人と悲しみを共有することで気持ちの整理をつけながら、死というものを学ぶしか解決する方法はないんです。

……というような事を言っています。(原文に忠実ではありません)

 

 

大人は子どもに対してどんなこともあいまいにしてはいけない のですね。

阿久津先生は阿久津先生のやり方で子どもたちと真正面から向き合い、子どもたちを見つめていきました。

真正面から向き合う事の大切さを強く感じたドラマでした。

 

まだ続く…予定…

 

 

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