オースティン日記

オースティンでの日々の日記。毎日感じた事を記します。

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みんなサチコ。

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バス停でクーラーボックスを肩から下げバスを待つ。暑い。陽射しをよけるために、コーヒーショップの屋根を借りる。柱にもたれかかってバスを待つ。すると、前方から電動式車椅子に乗った少年がこちらに向かってやってきた。私を目指してきているのかな?
この子は何度かバスの中で見かけたことがある。いつもサンバイザーをしている。身体が麻痺していて、言葉もあまり話せないようだった。
「こ・ん・に・ち・は。」「こんにちは。」「こ・ん・な・事・を・言っ・た・ら・、気・分・を・悪・く・す・る・か・も・し・れ・な・い・け・れ・ど・・」話すのが大変そうで、ここでひとまず息をつく。それにしても、何だろう?何を言われるんだろう?「き・み・は・や・せ・す・ぎ・て・い・る・よ。」まただ。そう言われるのは慣れている。「そうなの。私はちょっと痩せているんだ。」「で・も、か・わ・い・い・よ。」「ありがとう。」「指・に・指・輪・を・し・て・い・る・ね。結・婚・し・て・い・る・ん・だ・ね。」「そうだよ。」「僕・は・マ・イ・ク。き・み・は?」「幸子だよ。はじめまして。」「サ・チ・コ。」珍しい。アメリカ人なのに1度聞いただけでゆっくりだけどちゃんと発音出来てる。「ど・う・言・う・意・味?」「幸せな子って言う意味だよ。」そう言うと、少年は左手を上に挙げて、イェーイというポーズをした。そして、こう言った。「EVERYBODY SHOULD HAVE THE NAME SACHIKO.」すごく嬉しかった。大体、アメリカ人に名前を言って意味をいうと「素敵な名前ね。」と社交事例的に言われることは良くあるけれど、何だかこの少年は心から私の名前を気に入ってくれたみたいだ。「みんながサチコって名前だったら、みんな幸せになるね。」という気持ちがこもった少年の言葉が嬉しかった。「じ・ゃぁ・ま・た・ね。」「じゃぁまたね。」「バ・イ・バ・イ。」「バイバイ。」少年は車椅子の方向を変えて、コーヒーショップのドアの前に車椅子を止めて、ゆっくりゆっくりと立ち上がった。ゆっくりゆっくりとドアに手を伸ばす。コーヒーショップから女の人が出ようとする。すると、少年は、ゆっくりゆっくりとドアを自分の方に引いて、ドアを開け、「お・先・に・ど・う・ぞ。」と言う。そんな少年の優しさを見届けていると、バスがやってきた。

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