フェラーリ源太のブログ「外車」

自分の見つけたヤバイもの・人・概念などを紹介していきます。
「自分の情報を誰かが必要としている」ということを信じて。

ょぅι゛ょの描写がたまらない〜アンデルセン「絵のない絵本」

2012年02月21日 21時52分32秒 | 日記

『明日おまえはこの新しい服でおでかけするんだよ』
お母さんがいうと、少女は帽子を見上げ、
服を見下ろすとはれやかな笑顔をみせました。
『おかあさん』少女はこうふんして言いました
『こんなすてきな新しい服をきたわたしを見て、
子犬はどうおもうかしら?』



「私はランプ越しに小さな女の子のベッドをのぞき込みました。
こざっぱりした白い上布団にもぐりこみ、
両手は上品に組まれていて、
女の子の小さな顔は真剣そのものでした。
女の子はお祈りを声にだしました。
でもお母さんがお祈りの途中でやめさせます。
『どうしたの』お母さんは聞きました。
『日々のパンってところで、
いつも聞き取れないけど何かいってるわね。
なんて言ってるのかいいなさい』
小さい女の子は答えず横になっていて、
お母さんの顔をこまったように見ています
『日々のパンのあとになんていってるの?』
『おかあさん、怒らないでね。
ただ、それにバターもたっぷりって言っただけなの』」


ハァーーーーーーーーーーン!!
アンデルセンの「絵のない絵本」より抜粋。
幼女の可愛らしさを、余すことなく伝えている表現。

この本は、彼が大人のために書いた、
絵のない絵本である。
お月様が世界中で見てきた話を
男に聞かせるという内容。

お月様も結構な速さで動いているので、
情景を終始見ているわけではないが、
それが却って断片的な話の妙を演出している。

「絵のない絵本」は別に、幼女の可愛さだけではなく、
深い人間洞察に基づいた話
(例えば、涙を流している時、人は死なない、
 月はその男が自己憐憫にはまっているのを見た、
 的な話とか)もある。

全部で30夜くらいあるんだが、
どの話も題材選びが良いし、
何より言葉の選び方が巧み。
幼女の可愛らしさを、「可愛い」という言葉を
一切使わずに表現しきっている。
俺はそこに震えたね。

あとは、設定がいい。
お月様が見た話、ということで、
夜の話しかないんだが、
それが幻想的な雰囲気をかもし出している。

色んな出版社から翻訳が出ているけど、
文庫なら300〜500円くらいで買えるし、お勧め。
幼女好きにはたまらない本だよ。
幼女好きじゃない人にも、
それはそれでいい本。

んじゃまた!
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キーワード
絵のない絵本 アンデルセン ょぅι゛ょ
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